「初めて会ったとき、あなた、納豆と苺大福をまぜて食べてたの。 癇(かん)に障(さわ)る食事の仕方だと思って」 「願わくば、こんな人間が私の家来にならないようにって祈ってたのだわ」 「・・・うまいかまずいかも感じていなかったんでしょうね」 「何を考えていたの。ずっとそれを知りたかった・・・」 「・・・・・・おぼえてない」 「そう言うと思ったわ」 「行きましょう。くんくん探偵がはじまってしまうわ」 つづく