前にどこかのスレで書いたお話。

ミニ話「歌ジャム」

ジャム君は一人で鼻歌をうたっていました。
「フーン、フーン、ヘイホッホー、モヘラー、モヘラー」
そのどことなくアンニュイな歌声は、割れた窓から吹き込んでくる春風と混ざり、
なんとも言えない微妙な空気をかもし出しています、マジに微妙です。
「フーン、フーン……ギョペ!!」
突然、髪の毛を何かが引っ張ります。…しんく様です!
しんく様がとてつもなく怖いぎょうそうで、のろい人形のくせに口をM(エム)の字に
曲げ、JUMくんを睨んでいます。
生命の危機です。人間、本当に怖いものに出くわすと、鼻水がでてくるといいますが、
JUMくんのはなからもみずがたれてきました。
それどころか顔の穴という穴から液体が流れ出ています。
「アワワワワ、シンクサマ、オユルシクダサイマセ」
普段はお強いJUMくんも、あまりの恐怖に半角カタカナです。
でも、しんく様の機嫌は一向によくなりません、おそらくそれほど酷い鼻歌だったのでしょう。
JUMくんは死と生の分岐点で苦しんでいました、何か助かる方法はないか。
考えた末に、しんくさまの宝物であるくんくん探偵パペットを操りはじめたのです。
「オーレハクンクーン!テンカムテキノ カキクケコー!」
リズムはどこかで聞いたものですが、即興で作った歌は全世界を震撼させました。
ある国では戦争を終結させ、ニューヨークでは株価が急上昇、
国内総生産も一気に倍増です。それほどとてつもなく素晴らしい歌だったのです。
しんく様も姉妹であるすいぎんとうさんが死んだ時より、大泣きしています。
よっぽど感激したんですね。
「すばらしいわ、JUM。もういっきょくうたってちょうだい」
でも、即興なんてそうなんどもできるわけではありません。
でも、JUMくんはがんばりました。
「ヘイホッホー、モヘラー、モヘラー、……カハァッ!」
しんくさまがからだぜんたいをつかってJUMくんになぐりかかりました。
それは、とても綺麗なボディーブローでした。

(めでたし、めでたし)

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