ジュン「ったく、何でボクがこんな3流ホラー映画なんかを・・」
ソファーにだらしなく座りながら愚痴を垂れるジュン。
その脇には真紅がピッタリとくっついて座っていた。
真紅「もう、うるさいわね・・いいところなんだから静かにして頂戴」
ジュンの方を見向きもせず、ピシャリと言い放つ。
ジュン「何がいいところだよ。こんなしっかりとボクの服にしがみついといて」
はぁ、と大きくため息をつく。
あと1時間強もこんな映画を見せられるのかと思うとほとほとウンザリである。
 と、今度はソファーの陰から翠星石が現れる。
翠星石「ふぅ〜・・よっこらせ、ですぅ」
・・むにゅ。膝に柔らかい肉の感触。
何を思ったかジュンの膝の上に腰を下ろしている翠星石。
ジュン「こ、こら、下りろっ!お前まで来るなっ!」
翠星石「来るなとは失礼ですっ!このチビ人間!」
ピーピー騒ぐが、問答無用で翠星石をつまみ上げる。
翠星石「な、何をするですかっ!こ、こらっ・・お、お尻を触るなですぅっ!」
ジュンの腕の中でキャーキャーとジタバタ暴れる翠星石。
ジュン「何嬉しそうな顔してんだよお前はッ!つーかお前ら見た目以上に重いんだよっ!」
真紅「なっ!それは聞き捨てならないわね・・」
ジュン「もたれかかるな!乗っかるな!ああ何度でも言ってやる!お前ら重過ぎだッッ!」
翠星石「そっ、その言葉、撤回させてやるですぅっ!!」
怒ってるのか単に抱きつきたいだけなのか、翠星石がジュンにしがみついて来る。
更に真紅まで加わって纏わり付いてきた。
ジュン「だーーーっ!鬱陶しいッ!!」
頭をわしゃわしゃ掻き回し、心からの叫びを放つジュン。
のりがドイツに留学、トモエが遠方の全寮制高校に入学してから半年。これが最近のジュンの日常であった。

 何とか二人を振り切って二階へ向かうジュン(二人は何だかんだでテレビにかじり付いている)。
「ジューンぅ」
ジュン「・・・ん?」
足元からジュンを呼ぶ声がする。
振り返ると、階段の脇にポツンと立っている雛苺の姿があった。
廊下の灯りは消えていたので、西洋人形が足元に直立しいるだけで妙に迫力がある。
ジュン「な、なんだよ雛苺・・」
考えてみれば、ジュンは最近雛苺と滅多に話していない。
今の返事は少々余所余所しい感じのトーンだっただろうか?
雛苺「ジュン、お風呂・・はいろ?」
再度言いながら、ジュンのズボンにしがみついて来る。
ジュン「何だよ、風呂くらい雛苺一人で入れよ・・・」
雛苺「お風呂・・・」
雛苺はなおも足から離れない。
ジュン「っていうか、ローゼンメイデンって風呂に入らなくても良かったんじゃないか?」
雛苺「おふ・・」
ジュン「・・じゃあ部屋に戻るからな」
雛苺「やっ・・やーぁ・・・」
雛苺の手を払って階段を上がり始めると、やがて静かに背後から啜り泣きが聞こえてきた。
雛苺「えぐっ・・ト、トモエは、いつも一緒に入ってくれたの・・」
雛苺「雛、さびしいの・・ひくっ・・ひくっ・・」
両手で懸命に涙を拭いながら、雛苺は踵を返し、廊下の闇に消えていった。
ジュン「何だよ、クソ・・・」
後味の悪さに苛立ちを感じながら、ジュンは部屋に戻った。

 暗闇の中。ジュンはふと目が覚めた。
枕元の時計を見る。・・・午前3時。
ジュン「なんでこんな時間に・・クソっ・・」
軽く目が醒めてしまったので、ムクリと上半身を起こすジュン。
ジュン「参ったなぁ・・」
頭をポリポリ掻きながら、ベッドから部屋を見回す。
ジュン「・・・ん?」
・・部屋の片隅。
3つ並んだカバンの内、雛苺のカバンだけが開きっぱなしで転がっていた。

 ジュン「雛苺ー、いるか?」
脱衣所の戸を開けると、中は明かりが点いていた。案の定、雛苺の衣服が散らかっている。
ジュン「って事は、やっぱり風呂に入ってんのか・・?こんな時間に?」
風呂場に電気は点いていない。何をやってんだか・・。
耳を澄ますと、静かに嗚咽が聞こえてきた。
「・・・ッ・・・ッ・・・」
悲しみが滾々と湧き出てくるかのように、か細いが、断続的に漏れ出てくる声。
ジュン「こんな状況で、そのまま帰るわけには行かないか・・」
のりも柏葉もいなくなって、更に真紅と翠星石はジュンにくっ付いてばかり。
たまに相手をしてもらっても、真紅は雛苺を本当に下僕としてしか扱わないし、翠星石は未だに雛苺を苛めている。
考えてみたら寂しがり屋の雛苺には、かわいそうな事をしていたのだろうか。
ジュンは頭をポリポリかくと、やむなく服を脱ぎだした。

パチッ
雛苺「っ!?」
突然部屋に明かりが点き、目を細めて驚く雛苺。
ガラガラ・・
間を置かずに全裸のジュンが風呂戸を開けて入ってくる。
ジュン「・・・よぉ。何やってんだよバカ苺」
雛苺は泡風呂から顔を半分だけ出していた。既に風呂場全体の空気が冷たい。
湯船に手を入れると、泡の下は冷たい真水。
とっくに湯が冷めているのにずっとこうしていたのか。
雛苺「あ・・っ・・ジュン・・どうして・・・?」
ジュンが入って来たという事実を認識すると、途端に慌てて赤い目をゴシゴシと擦る雛苺。
ジュン「・・別に。ちょっと風呂に入りたいなと思っただけさ」
ぶっきらぼうに、そう答えるのが精一杯のジュン。湯船の傍に腰を下ろす。
雛苺「・・・うゅ・・・そうなの・・?」
キョトン、とした顔の雛苺。
ジュン「・・悪いかよ」
雛苺「うぅーんっ・・雛、嬉しいの・・っ!」
雛苺は湯船から飛び出し、ジュンの身体に抱き付いた。

 半腰状態から突然のタックルを受け、尻餅をつくジュン。
ちょうどあぐらをかいた状態で、全裸の雛苺を抱っこしている体勢である。
雛苺「ジューンぅ・・好きぃ・・」
ジュンの首にしがみつき、足を腰に絡ませ、完全に身を預けて来る雛苺。
ジュン「ちょ・・雛苺・・っ」
抵抗しようにも、その雛苺の幸せそうな顔を見ると脱力してしまう。
 ピチョン・・・天井から滴り落ちる水滴の音、そして二人の微かな息遣いだけが風呂場に響く。
ジュン(な、なんかこうも甘えてしがみつかれると、押し離す事も出来ないじゃないか・・・)
泡にまみれ、水で冷え切った雛苺の冷たい身体。
雛苺の泡まみれの胸の肉や腹の肉が、ジュンの胸板に密着する形でニュルニュルと押し付けられ、
彼女の足がしっかりとジュンの腰に絡まっているので、
必然的にその小さな秘部はジュンの下腹部にしっかりと押し当てられている。
そして雛苺の柔らかい尻の肉は、図らずも、丁度尻の割れ目がジュンの肉棒をミッチリ挟むような形で密着していた。
雛苺「ジュンぅ・・」
 すぐ間近の身を許しきった甘えた声、小さな息遣い。
こうも眼前で見れば分かるが、雛苺は外見において完璧な美少女である。これは紛れも無い事実。
そんな美少女が身を任せて全裸で抱きついているという事実だけでも、本来は現実にそう有り得ない事である。
そして、その眼前の少女の肉体からダイレクトに伝わる、完璧な白い肌の感触。
それは水風船に暖かいミルクが詰まっているかのような底無しの柔らかさ。
しかもその水風船が石鹸でヌルヌルなわけで、そのような触感を持つ美少女の肌と言ったら、
もはや触るだけ、触られるだけで耐え難い性感を得る程であろう。
・・更に雛苺のしっとり濡れた髪は、独特の甘ったるい芳香を放ちながら絶え間なくジュンの頬をくすぐり、
そして、雛苺がジュンの胸の中で色っぽく身じろぎする度に、雛苺の泡まみれの尻肉は、
密着したジュンのチンポをむにゅ、にゅると擦り上げる。

ジュン(やべ・・・)
ムク・・ムク・・・
当然というべきか、ジュンのチンポは徐々に膨張し、鎌首をもたげてきた。
雛苺「んゅ・・・?」
股間の違和感に気付き、雛苺が身を起こす。
ジュン「えっと・・・」
こりゃまずい。言い訳を考えている内に・・雛苺はまたジュンにしがみついて来た。
雛苺「♪〜」
肉棒自体に興味は無く、単に下から突つかれて座りにくかったので姿勢を変えただけらしい。
ジュン「ふぅ・・・・」
雛苺「ジュンぅ・・」
今は丁度、雛苺の腹とジュンの腹とで肉棒が挟まれているような状態である。
これはこれで、全く状況が変わってない、いや逆に悪化した事に気付いたジュンであった・・・。

 静かな風呂場で二人、会話も無く抱き合っていた。
雛苺「ねーぇ、ジュン・・」
ジュン「ん・・・?」
雛苺「ヒナね、何だか、落ち着くの・・・」
雛苺は、ジュンの背中に両手を回し、しっかりとその小さな身体で抱き締めていた。
安心しきったその顔はまさに天使のようで、ほほえましい光景のようにも見えるが、
密着した二人の身体が挟んでるのは、極限まで勃起し、太い血管の浮き出た赤黒い肉棒である。
雛苺「トモエの時とも違うの・・なんだかドキドキしちゃ――」
ジュン「そろそろ・・出ようか?泡流して」
ジュンは機嫌を損ねないように、出来る限りやさしく声をかけた。
雛苺「いやいやいやッ!いやなのっっ!!」
途端に、顔を、身体を、激しく振ってみせ、驚くほどの反抗をする雛苺。
ジュン「んくっ・・!雛苺っ・・待てっ・・」
こうも密着した状態で身をくねられたら・・当然、ジュンは悶絶していた。
意図せず雛苺の下腹部に激しく擦り上げられ、ジュンは一気に込み上げてきた射精感を必死に抑える。
ジュン「わ、分かった、もう少ししたら・・な?」
雛苺「Non!!」
 ジュンの状況も知らず、更に激しく身を暴れさせる雛苺。
ジュン(もう・・ヤバい・・!)
雛苺の下腹部に鬱血するほど押さえ付けられた赤黒い肉棒。
その鈴口はパックリ開いて先走りを溢れさせ、亀頭はプックリと膨れ、竿はヒクヒクと痙攣する。
 ・・ほどなくチンポの付け根から甘い痺れが登り始めた。
雛苺「Non!Non!Non!!!」
ジュン「ちょ・・・まっ・・・雛・・ッ!!」
なおも駄々をこね、飛び跳ねるように腰を上下に振る雛苺。
じゅちゅっ!にゅちゅ!むちゅっ!にちゅっっ!
ジュンの肉棒はいちいちその度に、雛苺の白い下腹部に、マン肉に尻肉に、密着され、擦られ、挟まれ、しごかれ、
・・極限まで絶頂に追いやられ・・弾けた。
ジュン「雛いち・・っ・・ふっ゛・・!ん゛・・っ!!・・・・ッッ!!」
出来る限り声を噛み殺して、しかし全身をガクン、ガクン、と大きく震わせながら、ジュンは勢い良く達した。
どぷっ・・どぷっ・・どぷっ・・
何も知らない雛苺の白い腹に、石鹸の泡とは違う白い粘液が、
ビシャッ、ビシャッ、ドプッ、ドクッ、と絶え間なく激しくぶちまけられて糸を引く。

どぷっ・・!びゅるっ・・!
精液を吐き出すのに合わせてジュンのチンポがビクン、ビクン、と激しく暴れ、雛苺の下腹部をビタン、ビタン、と力強く叩いた。
雛苺「うゅ・・・・?」
雛苺は首をかしげて視線を落とす。
ジュン「ふっ・・・・ふっっ・・・・くっ・・・・うっ・・・」
自身の腹を叩き、その度に白い液を噴出す謎の肉棒と、
・・それに合わせて気持ちよさそうに歯を食いしばり、ガクガクと震えるジュンの顔とを交互に見比べる雛苺。
雛苺「ん・・これ・・・・?」
雛苺は心なしか息を荒げながら、本能の赴くままにジュンの肉棒をぎゅッ・・と強く握り締めた。
ジュン「ん゛ん゛・・・っ雛苺っ!だ、駄目だってっっ!」
突然の刺激にジュンが震える。その直後、雛苺の小さな手の中で肉棒が大きく震え、再び白濁が飛び散る。
どぷっ・・!
びちゃっ、と雛苺の顔を打ち、どろりと糸を引くジュンの精液。
雛苺「雛・・・・分かったの・・・ジュンの為に・・がんばるのっ・・」
雛苺は全てを悟り、無邪気に微笑んだ。
 ぎゅっ・・・・
どこにそんな力があったのか、血が止まる程にギッチリとジュンのチンポを握り締めると、
ギューッとチンポの内容物を絞り出すかのように上に下にと力強くしごいた。
ブビューーーーーッ!!
ジュンのチンポが小刻みに震え、勢い良く精液をほとばしらせる。
ジュン「はぅ゛っ・・・・!!」
ジュンの全身は跳ね上がるように大きく痙攣した。
そして、その動きに合わせるかのように、力強く白い糸をビュービューと噴き出す肉棒。
ジュン「や・・・やめ・・ろっ!!」
雛苺「ゃんっ!」
ジュンに押し離される雛苺。ジュンも射精によって流石に理性を取り戻したか。
ジュン「駄目だ・・って・・はぁ・・っ・・はぁ・・っ・・・んッ!?」
立ち上がろうとしたジュンの動きが止まる。
ジュンが自身の身体を見渡すと、全身に苺のツタ・・苺轍が何重にも絡まっていた。
ジュン「ちょっ・・・雛苺ッ・・・離せっ・・・!」
雛苺「駄目なの・・よっ・・」
雛苺はうっすら陶酔しきった顔でジュンの股間に手を伸ばした。

 身動きできないまま苦悶の表情を浮かべるジュン。
ジュッジュッジュッジュッ!!
小さな手が激しく躍り、激しい水音が立つ。
雛苺の手とジュンの肉棒との間では摩擦で白い泡がジュブジュブと立ち、
その拷問の中で醜い肉棒が苦しそうにのたうっていた。
ジュン「ん゛っ・・!ん゛ん゛ぅぅぅぅっっ!!!」
ジュンの顔が赤らみ、何度目かとも知れぬ絶頂の兆しを見せる。
雛苺「出すの・・っ・・いっぱい、いっぱい出すのっ・・・!」
雛苺はあーんと亀頭の前で口を大きく開いた。
ビューッ!ビューッ!ビューーーッ・・・!
勢い良く雛苺の口内にビューッと注ぎ込まれるジュンの精液。
雛苺「ぶふっ!・・んぅぅ〜〜〜っっ♪ぐぶっ!ごぼっ!んくっ・・んくっ・・・」
たまに精液が逸れ、彼女の唇をビチッと弾いて顔を汚す。
射精の度に肉棒が暴れ、べちん、べちんと雛苺の頬を打つ。
・・その繰り返しである。
ジュン「うぁっ!あぁっ!雛っっ・・・!あぁぁっ・・!!」
もう何度こうして搾り取られた事か。
ジュンの肉棒が萎えても苺轍で根元を縛り上げられ、強制的に勃起させられるのだ。
ジュンは既に快感よりも苦痛の方が増して来ていた。
びゅっ・・・びゅ・・・
やがて射精の勢いも力なくなる。
雛苺「もう、出ないのぅ・・?」
ジュン「た、助けてくれ・・・・」
雛苺「ジュンったら、とっても気持ちがいいくせに・・っ・ふふっ」
既に雛苺の瞳には光が無かった。
雛苺「でも・・残念・・・もうすぐ真紅達が起きちゃうわ・・」
彼女は風呂場にある鏡に気付いた。
雛苺「そうだ・・・ジュン。真紅達に気付かれない内に、”むこう”で続きをやりましょう・・」
ジュン「え・・・・柏葉が言ってた・・あの・・・う、嘘・・・だろ・・?」
雛苺「ずっと・・・いっしょに・・・」

雛苺が孤独に喘いでいる時、最も誤った対応は安易に優しさだけを見せる事である。
その事にジュンは空ろな頭で気付いた・・・が、既に時は遅かった。

・・数ヵ月後、真紅達が彼らを見つけた時、そのフィールドは白濁の湯船となって二人の身体を浸していたという。
二人の瞳には深い闇が宿り、二人は絶える事の無い交接に興じていた・・。
〜END〜

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