「・・・・怖いならみなけりゃいいだろ」
「こ、こ、怖くなんか無いです。唯私が居ないと雛苺が怖がって人間じゃ手におえないですぅ」
「翠星石声がふるえてるの〜」
「わ、私は全然怖くなんか無いです」
「あなた達静かにしなさいテレビの音が聞こえないじゃないの」
・・・・結局一番肝が据わってるのって雛苺だよなぁ。
呪い人形自身がホラー映画しかも2流のをみてなに怖がってんだか・・・・
「ふぅ、全然怖く無かったです」
「お前、目つぶって耳塞いでただろ」
そういうと翠星石は、少し顔を赤らめた。
「ドサッ」
何も言わずに立ち上がろうとした真紅はなぜか上手く立てずにいた。
「ん?どうした真紅。お前もしかして足がすくんでるのか?」
「そ、そんなこと無いわ。ちょっとした立ちくらみよ」
「真紅、顔が赤いの〜」
「ッ」
真紅は頬を少し赤くして席を立った。
やはりまだ怖いのだろう皆がいる部屋から出る様子は無い。
「・・・・・・・・・・」
特に話すことも無い。
真紅は本を読み、雛苺はおやつを食べ、翠星石はそんな雛苺の隣りに座り離れようとはしない。
「さて」
僕は部屋に戻ろうとした。
「どこへいくのジュン」
「ん?僕の部屋だよ」
「ここに居なさい、1人で部屋に居てもすることがないでしょ?」
そう言われて僕は部屋にとどまることにした。
怖いとなら怖いといえばいいのになかなか素直じゃない彼女達。
それはそれでもいいと思う。
今までにないこの感情、ずっとこの時が続いて欲しい。
いつからかそう思うようになり少しずつ変わっていく僕。
これからも続くだろうこの生活これからもずっと・・・・・

あれは夢だった。
そう思うことにより僕は真紅達が居なくなったことをごまかそうとしていた。
いつもなら紅茶を淹れろと命令されうるさがっていた僕
でも、大切な人ほど居なくなってからその大切さに気づく。
そんなことお父さんとお母さんが居なくなった時にわかっていたのに・・・・・
いつもならそろそろ双子達が来るころ、でも今は違う誰もここを訪れない。
窓ガラスが割れることも無くなったが、この家がにぎわうことも無くなった。
以前は嫌っていた子供のような雛苺最近はそうでもなかった。
もう、子供と触れ合うこともないだろう。
姉にとっても真紅達は大きな存在であったのだろう。
笑顔が少なくなり自然と会話も少なくなる。
今までの出来事は全て夢。
まやかしだったんだ。
昔に戻るだけだ。
誰とも馴れ合わない昔に・・・・・・・・

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