私は上京して一人暮しをしている大学生。医者を目指して勉強中だ。
自分で言うのは何だが、国家試験は合格間違いないだろう。
どうやったらそんなに勉強できるかだって?
簡単だ、ストレスを溜めなければいい。また、楽しみを持てばいい。
私の楽しみは何だって?
ここの住人には特別に教えてあげよう。
それは・・・人形遊びだ
お前ら今いい年して恥ずかしい奴と思っただろう
これだから馬鹿は嫌だ。
私の人形をただの人形と思っては困る。
なんだってそいつらは生きているんだからな!

紹介しよう。この緑でカワイイのが翠星石だ
んで、この青黒いのが蒼星石とかいうやつだ
「二人とも挨拶して」
「は、ははははは始めましてですぅ」トタタタタ
そう言うと翠星石は私の後ろに隠れてしまった。カワイイやつだ。
「始めまして」汚いのが薄気味悪い笑みを浮かべながらしゃべりやがった
あ〜殴りて〜

「ほら翠星石も前にっ!痛い!」
つい手がでてしまった
「止めてマスター」
私は手を休みるどころか蹴りもいれてしまった
「黙れゴミ。翠星石に近づくな。汚れるだろうがクズ、だいたいいつてめぇと契約した。次から勝手にしゃべんな」
「ごめ・っ!」
「しゃべんなって言っただろうが」
私はさらに何発か腹に蹴りをいれた。
それは声もでないくらい腹をおさえ悶えている
いい気味だ。本来ならもっと色々するんだが、今日の所はみなさんの前だから止めておこう

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今日は久しぶりにバイトも学校も休みだったので、家でゆっくりすることにした。
昼下がりの陽射しが実に気持ちいい。
ラララッラララッララッラ〜♪
庭から翠星石な鼻歌が聞こえてくる。きっと花に水をやっているのだろう。そんなことを考えていると、別の声が聞こえてきた。
フフッフフ〜ン♪
この品性のない鼻歌はやつだろう。耳障りだ。翠星石の声が聞こえないじゃないか
まったくもって不愉快だ

「あっ!」 「いや〜!!」
ドタドタドタ
奴の急な声と翠星石の叫び声で私は庭に駆けでていた。
「どうした!?」
半べそんかいた翠星石が私にだきついてきた。
「そ、蒼星石が花を、花を」
私が奴の方を見て見ると、そこには鋏を持った奴と翠星石がこの家に来てから大切に育ててきた薔薇の花が落ちていた。
「ち、違うんだマスター」

「お前何やってんだよ・・・」
「違うんだ!わざとじゃないんだ!蜂が急に飛び出してきて、それで」
「そんなこと聞いてるんじゃない。お前今何をしたんだよ?」
「花を切り落としてしまったんだ」
奴は今にも泣きそうだ。だが、そんなことはどうでもいい。奴は翠星石の大事な花を台なしにし、泣かせた。
そのうえ、謝るより先に言い分けをしやがった
「翠星石、庭の手入れをしてくれないか?」
「・・・はいですぅ」
「おいくず、俺の部屋まで来い」

「とっとと歩けよぐず」
俺は奴に蹴りを入れると、髪を引っ張り部屋につれていった。
「何かいうことあるよな」俺は髪をもったまま、顔面を殴った。
「なんか言えよ!ゴラッ!」
そのまま俺は腹にもパンチを、キックをあびせた
「ゴフッ。ごめグッ」
「あっ?なんか言ったか?」
ゴン!
それを地面にたたきつけると鈍い音がした
構わず俺は踏み付けた
「…なさい」
「あっ!?聞こえねぇよ」
俺はさらに足に力をいれ、グリグリと心臓にあたる位置にねじりこんだ

「ごめんなひゃい!ごめんなひゃい!もうしませんから許してくだウッ!」
俺は奴がしゃべっているのをきにせず蹴りをいれると壁まで吹っ飛んでいった
メキッ。嫌な音がしたがどうせこいつは人形だ。きにすることはない。痙攣はするみたいだから、傷みはあるんだろうが
「はぁはぁ。今日はこれくらいにしといてやる。そこでしばらく反省してろ」
のどがいかれたのだろうかそいつはヒューヒュー言っている
「返事は?」
「ひゃい」
さて翠星石の様子を見てこよう。そうだ一緒に種を買いにいって飯でも食ってくるか

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「ただいま」
「おかえりなさい」
バイトから帰宅したのだが、奴の声しか聞こえなかった。
「おい、翠星石は?」
「え〜っと・・・」
奴が言うには、
今日翠星石は、真紅と雛苺っかいう他のドールの所に行っている。ご飯もごちそうになるみたいだ。
ちなみに奴は、この前の事で体の調子がおかしくなり、翠星石とも喧嘩したみたいなんで家にいるらしい。
「さて、そろそろ飯でも食うか」
「今日の晩御飯何?」
奴は楽しそうに笑いながら聞いてきた。卑しいやつだ
「パックのお寿司」
「えっ!本当!?やったー」

「テーブル片付けろよ」
「うん、わかったよ。」
奴は返事をすると、せっせと片付けに行った。よほど、お寿司が好きなんだろう。
おっと、こんなこと考えてる場合じゃない。くんくん探偵が始まってしまうじゃないか。
いつもは翠星石と見ているんだが、今日は仕方ない、一人で見るか。翠星石が帰って来たらくんくんの話でもしよう
そんな事を思いながら私は、お寿司をテーブルまで運んだ。
「あっ、僕お茶を入れてくるね」
「ああ」

「さぁ、白状するんだ。トリックは全て見破った」
「違うの、私はただ、あなたをネコニャンにとられたのが悔しかっただけなの」
「キャット婦人・・・」
「信じて!くんくん」



「今日は昼ドラみたいだな。にしてもお茶はまだか?もう食べ終わったぞ」
私は空のパックに橋を置き、再びテレビに集中しようとした。
「お待たせ」
奴は湯気の出た湯飲みを持って戻ってきた
「じゃあ、いただきます。ってあれ?お寿司がない。ねぇ、僕の分は?」
奴は必死な目で私を見てくる

「あまりに遅かったから、食っちゃった」
まぁ、本当は私一人の分しかなかったのだが
「そんなぁ。ひどいよ!僕のお寿司返してよ」
奴は泣きながら私に追い縋ってくる
「ねぇ!返してよ!!」
「うるせぇな!まだちょっとシャリとガリが残ってんだろ!それでも食ってろ!」
「酷いよ!僕の「はぁ?これは俺が働いて買ったんだ。お前自分ではたらけよ。何もしないで飯だけ要求しやがって。それとも何か?文句でもあんのか?置いてもらってるだけありがたいと思え。役立たず。翠星石だけでいいんだよ。消えちまえ。ゴミ」

「なんで、翠星石だけ。ずるいよ!おかしいよ!なんで?僕も見てよ!」
奴は必死に涙をこらえてるが、声が震えてるので泣いているのが分かる
「決まってんだろ。お前がくずでどうしようもない、ゴミだからだよ。お前はいらない子なんだよ。
アリスになれるつもりだったのか?一から作り直してもらえよ。ジャ・ン・ク」「うっ。うっ。ヒック」
奴はその場に座りこみ泣きじゃくっている
「ないてんじゃねーよ」
「ウワー」
奴は大声で叫ぶと一目散に家から駆け出していった。

(続く?続かない?)

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