「創造の練習」

真紅「ジュン、果てしない大地を創造してこらんなさい」
ジュン「難しい事を言うなよ、いきなりだと困惑するだろ」
真紅「貴方は、すぐにそうやって投げ出しそうな口になるわね。 それだからだめなのよ。」
ジュン「分かったよ。要は冷静になればいいんだろ?」
真紅「そうよ。それじゃゆっくり眼を閉じて。大地を創造するのよ。」
ジュン「(眼を閉じる)」

真紅「情景は浮かんできた?」
ジュン「あぁ、まあ何となく。っていっても曖昧だけどな。」
真紅「貴方の創造された大地は、鮮やかなものではないわよね。 それは、今の貴方の心と同じ意味を示しているの。分かるでしょ?」
ジュン「うん。花も、何も生えていない。ひび割れかかってる」
真紅「それは貴方の心のもろさ。明るい光を求めようとしてないから 当然空から日差しは降り注がない。太陽を遮っているの。」
ジュン「・・僕はこんなに暗い世界を彷徨っているのかよ・・。 現実にしても創造された世界にも居場所がないじゃないか・・」
真紅「だからといって自分を見失ったらだめよ。それは命を絶つことと同じ。
生があるからには存在しているのだから、雲を切り開いて光を降り注がせることも 不可能じゃないの。だけどジュンは少しずつ慎重に待つことが必要だわ。」
ジュン「あぁ。その辺のことは自分だから良く分かってるよ。」
真紅「いい答え方。それでこそ私の家来だわ。家来にしただけの事はあるわね。」
ジュン「・・なっ。誰がお前みたいな呪い人形の家来になるなんて何時言ったっけ?」
真紅「・・・(ドカッ)(ジュンのスネを蹴る)丁寧な言葉を使いなさい」
ジュン「・・ってえ!・・・・ってえ・・!」
真紅「全く、貴方は自分の立場が分かっているの?私がこうして貴方のそばで
貴方のことを知ろうとしてあげているのに、その拒否的な態度は間違っているわ。 肯定の意志を見せなさい。分かったわね?」
ジュン「はいはい。」
真紅「はいは一回よ」
ジュン「はいはいはいはいはい」
真紅「(ドカッ)(同じところのスネを蹴る)」
ジュン「いってえ〜!!同じところかよ〜・・」

真紅「ふう・・疲れたわ。こういう時こそお茶ね。・・ジュン。お茶を入れてきてちょうだい」
ジュン「はいはい」
真紅「はいは一回」
ジュン「あ〜もう!うるさいうるさい!分かってる」
真紅「ふう・・全く言葉の悪い家来だわ。耳の鼓膜が破れそう。」

ジュン「・・たく、淑女だったら紅茶くらい自分で淹れろよな。
何が「淹れてきてちょうだい」だよ。ドアも開けられないくせに。偉そうに言って・・」
のり姉「ただいまぁ〜。部活で遅くなっちゃったわ。早く夕飯の準備しなくっちゃ」
のり姉「あら、ジュン君。真紅ちゃんに紅茶淹れてあげてるのね?^^」
ジュン「あぁ、イギリスの淑女ってどうしてこうも紅茶好きなのかな?」
のり姉「う〜ん、お姉ちゃんよく分からないけど、昔からの習慣って歴史とかで
勉強した記憶があるわ。ケーキと一緒にだったり、別々だったり、多いときは一日に 4、5杯は飲むそうよ。」
ジュン「へえ・・。それは驚きだよ。」 のり姉「今日は、シチューでいい?」
ジュン「あぁ、いいね。花丸はちょっと飽きたから。」 のり姉「はい 分かった^^美味しく作るからねw」

ガチャ

真紅「遅いわ。どれだけ待たせるつもり?10分以上も経っているのだわ。」
ジュン「入れてきてあげたのに、その言い方。イライラする。」
真紅「・・・(ムッ)まぁいいわ。とりあえずありがとう。」
ジュン「・・(こうしてみてると本当によく出来た人形・・いや女の子だよな)」
真紅「何を見ているのかしら?」 ジュン「別に。何でもないよ」
真紅「そう。」 真紅「あら、初めてだわ。温かいいい紅茶なのだわ。」
ジュン「・・え?あれ?いつもの感想と違うんだな。」
真紅「少しは分かってきたようね。その調子で行ってほしいのだわ。」 ジュン「どうせなら、いつもそうやって言ってほしいね。」

のり姉「シチューできたわよ〜w真紅ちゃん、ジュン君、降りてらっしゃい」

ジュン「ああ。今降りるよ。行くぞ、真紅。」
真紅「ええ。・・ジュン。」
ジュン「何だよ?」
真紅「だっこしてちょうだい。」
ジュン「ふん・・仕方ないな。・・・こうか?」
真紅「そうよ」

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル