ジュン「お、おはよう・・・」
「おい、桜田だぜ・・ヒソヒソ」
「今頃学校復帰かよ・・・」
「うわ、何あのダサいデケー指輪!w」
「うわキモw ちょっとあんた聞いて来てよw」
「ねぇねぇ桜田くん」
ジュン「・・・え・・?」
「えーー・・とw、その指輪ってさ、桜田君のシュミ?」
ジュン「あ、こ、これは、別に・・そんなんじゃ・・・」
「じゃ、まさか、女の子からのプレゼントとか?」
ジュン「そ、それに・・近いと思う・・けど・・」
「ふーん、へーー・・あぁ、カッコいいと思うよ!うん、それだけ・・・・プ・・・ッ」
ジュン「あ、ああ、うん・・・」
『・・・!w』『・・・どうだったw?』
『うわ、マジ?・・・マジで!?』『・・・キモッ!キモッ・・!ww』
『プッ・・・クスクスッ・・・w』
ジュン(くそっ・・・・くそっ・・・・・)
梅岡「えー、今日は桜田が登校してくれたという事で、先生はとっても嬉しいです!
これもきっと皆の強い思い、温かい思いが彼に届いたんだと思ってます!」
ジュン「・・・・」
梅岡「じゃあ、桜田、ちょっと壇の上に上がってくれ」
ジュン「え・・・?あ・・・・はい・・・」
梅岡「じゃあ皆、勇気を出してくれた桜田に拍手ーー!」
パチパチパチパチ・・・!
『クスクス・・・・』『・・ププッ・・・』
ジュン「グッ・・・・・・うっ・・・・」
梅岡「お、桜田・・・?泣いてるのか・・・・・?」
ジュン「うっ・・・・・うっ・・・・・・・・・・」
梅岡「そうか・・そうか・・・皆の温かい気持ちが嬉しかったんだな(ポンポン)。先生も・・こんないい生徒達に巡り合えて感動してるぞ・・グスッ」
ジュン「・・うっ・・・・・・・うっ・・・・・・・・・」
梅岡「皆、もっと盛大に拍手をしてやれ!桜田はまた今日から皆の仲間だ!」
ジュン「・・・・ううっ・・・・うっ・・・・ひぐっ・・・・・・(違う・・・・違う・・・・そんなんじゃない・・・・!!)」
トモエ「・・・桜田くん、やっぱり屋上にいたのね」
ジュン「・・・・もう、もう・・・いいんだ・・・・」
トモエ「・・・・・・・・・ごめんなさい。私もまさかああなるなんて・・」
ジュン「・・真紅達と付き合うようになって、何事も上手く行ってるようで・・・いつの間にか色んな事を楽観視しまってたんだ・・・こ、こうなるのは分かってたのにっ・・!」
トモエ「・・・・・・。あ、あのね・・・さっき先生がね・・今夜は近くのお店を貸し切って、クラスの皆で桜田くんの歓迎会をするって・・・」
ジュン「い、行くもんか!・・・・行けるわけ・・・ないじゃんか・・・」
トモエ「そう、よね・・・先生には私から言っておくわ」
ジュン「・・・・・・・」
トモエ「明日からは、学校は・・・?」
ジュン「・・・ごめん、ちょっと、もう疲れた・・・家に帰るよ」
トモエ「あ・・・・・・うん・・・」
ジュン「ただいま・・・」
蒼星石「お帰り・・・ジュン、どうしたんだい?顔色がとても悪いようだけど」
ジュン「あぁ、いいんだ・・・・大丈夫だから・・・ちょっと部屋で休むよ」
蒼星石「あ・・・本当に大丈夫なのか?」
ジュン「うん・・・雛達は部屋に上がらせないように言っといてくれ・・・・そんじゃ・・」
蒼星石「・・・・・・・」
梅岡「・・・こ、ここはどこだ?」
ジュン「先生・・・・・・ここはnのフィールドって言うんだよ・・」
梅岡「おお、桜田じゃないか!どうしたんだ?」
ジュン「・・・」
バキッ!!
梅岡「ど、どうしたんだ、桜田?!いきなり・・」
ジュン「アンタのせいで、ボクは、ボクは・・・!!」
バキッ!!
梅岡「グッふ・・・・!・・・・」
ジュン「・・・・・・・くっ・・・!」
梅岡「・・・・・・・・・・そ、そうか、先生、何か桜田に悪い事をしちゃったんだな、きっと・・・・よ、よし!こい!桜田!!」
ジュン「・・・」
バキッドガッ!
梅岡「うっ・・・!・・・よ、よし、いいパンチだ!先生が桜田の気持ちを・・全部受け止めてやる!!さぁ、こい!!」
ジュン「・・・・!!」
ドガッ!!ザクッ!!ブシッ!!・・・・ジュグッ!
梅岡「そ、そうだ、腰が入って、る・・・・ぞ・・・き、教師、は、生徒の、気持ちを、う、け、と・・・ゴボッ・・・」
バタッ・・・
真紅「ジュン、そこまでよ。・・もう・・・・息をして無いわ・・・・。・・これで気が済んだ?ジュン」
ジュン(・・・何でだろう・・・・全然すっきりしない・・・)
真紅「・・・ジュン?・・・・・あら、手帳が・・・」
ジュン「これ、梅岡のだ・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・?・・・・」
真紅「・・・カウンセラーとの相談に、ジュンの進学のあての調査に・・・こんなにジュンを登校させる為のやり繰りが・・・で、でもこれじゃまるでこの先生は寝られない生活じゃ・・・」
ジュン「・・・う、うわあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・っっ!!」