前スレ>>798

奴が出て行ってから、一週間。奴は帰って来ていない
最初は翠星石と二人きりでうれしかったが、奴がいないと何か物足りない
「蒼星石どこに行ったですか…早く戻ってくるですぅ」
「…翠星石出かけるぞ」
「どこにですか?」
「ちょっとその辺まで」
「はいですぅ」
(さて、奴は何処にいるんだろう)



奴は家を出ていった
「僕はいったい何処に行けばいいんだろう?」
ほとんどジョン(マスター)の家にいたことしかない奴にこの街のことは、分からない。もうすぐ冬が始まる。このままでは奴は…

公園に向かうジョンと翠星石。寒そうに震える翠星石。そこに通り掛かる焼き芋屋
「焼き芋でも食うか」
「そうするですぅ」
「すいません、焼き芋3つ下さい」
「はいよ。二人で3つ食うのかい?」
「いえ、これは…何でもないです」
「?よし、サービスで一個ただでいいよ」
「ありがとう。おじさん。」
芋を食べながら、再び歩きだす二人。片手には、3つ目の芋を持ったまま

一週間寒さに耐えながら、街をさまよう奴。目は霞み、お腹は空く。
焼き芋に誘われて屋台の前にくるが、少年と少女がいる。腐っても誇り高きローゼンメイデン。こんなみすぼらしい格好をあまり、人には見られたくない
またさまよい始まる奴。行くあてもないまま。
そんな時だった。
「おじょうちゃん、どうしたんだいそんな格好して。風邪ひくぞ」
屋台のおじさんだった。
奴は答えない。いや、で答えられない
グゥ〜
辺りに響く音。奴は顔を赤くする
「なんだい腹が減ってるのか。今いいもんやるからよ」

差し出された焼き芋。久しぶりの人の温もり。
「おいしいか?」
「うん」
「そうか」
「ウゥヒック」
「おいおい泣くほどうまいか?照れるじゃねえか」
「ありがとう。おじさん。」
「さっきの男の子も同じこと言ってたな。二人で3つも芋買ってって。そういや一緒にいた女の子おじょうちゃんに似てるな」
「えっ!?どこに行ったの?」
「たしか公園の方に向かったな。知り合いかい?」
「うん。でも、家をでて来たからもう会えないんだ。」
「何が原因か知らないが、家族が会っちゃいけないなんてことはないんだよ」

「本当?本当に会ってもいいの?」
「焼き芋屋は嘘つかねぇ」「でも…」
「会って見れば以外となんとかなるもんだ。」
「………うん。僕行ってみるよ。ありがとうおじさん」
奴は手を振りながら公園に向かって走る。
「おう。頑張れよ。…これで3回目か。おじさんも悪くないもんだな」
ジョンに会えばまた酷い目にあうかもしれないしかし、奴は家族に会うため。ジョンとやり直すため
人の温もりにふれ、勇気をもらった奴は走る。
後先を考えず

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「蒼星石〜どこですか〜?出てくるで〜す」
「出てこいよ、蒼星石」
人気のない公園に二人の声がこだます。
「いないのか?……くそっ!行くぞ」

「あっ!待つです。おいてくな、ですぅ」




「はぁ、はぁ。」
(待ってて翠星石、マスター)
奴は走る。既にだれもいない公園に。
「はぁ、はぁ。翠星石、マスター、二人ともどこ?ねぇ出てきてよ」
奴は必死に二人を呼ぶ。しかし帰ってくるのはむなしい風の音だけ
「まだ近くにいるはずだ。僕は二人に会うんだ!」
奴再び走りだす。会いたい人のために

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