ローゼンメイデントロイメントTV最終回
物議をかもしたテレビ版最終話。テキストと自己問答。

時に西暦2006年 ドールズの失われたモノ すなわち、心の補完は続いていた
だが、その全てを記すにはあまりにも時間が足りない
よって今は、蒼星石と言う名の少女 彼女の心の補完について語ることにする
CASE 3 恐怖 水銀燈「自分がいなくなる事」蒼星石「でもこんな自分なら
居なくても良いと思う」薔薇水晶「どうして」水銀燈「だって私はジャンクだもの」
蒼星石「やっぱり僕はいらない子供なんだ!僕の事なんかどうでも良いんだ!」
真紅「どうでも良いと思う事で逃げてるでしょ。失敗するのが怖いんでしょ。
人から嫌われるのが怖いんでしょ。弱い自分を見るのが怖いんでしょ」
蒼星石「そんなの、真紅も同じじゃ無いか!」
真紅「そうよ私達は皆同じなのよ」雛苺「心がどこか欠けているの」
水銀燈「それが怖いの」薔薇水晶「不安なの」真紅「だから今一つになろうとしている」
水銀燈「お互いに埋め合おうとしている」薔薇水晶「それが、アリスゲーム。」
白崎「人は群れていなければ生きられない」槐「人は一人では生きていけない」
雛苺「自分は一人しかいないのに」ジュン「だからつらいんだな」水銀燈「だから
寂しいのよ」真紅「だから心を、体を重ねたいの」薔薇水晶「一つになりたいのね」
白崎「人形はもろく弱いもので出来ている」雛苺「心も体ももろくて弱いもので
出来ている」 槐「だから、お互いに補完し合わなければならない。」
何故? 槐「そうしなければ生きていけないからだ」
本当に? 薔薇水晶「何故生きてるの?」 わからない 水銀燈「それを知りたくて
生きてるのかな」薔薇水晶「誰の為に生きてるの」水銀燈「もちろん私の為よ」
蒼星石「多分、自分の為に」 本当に? 薔薇水晶「生きていて嬉しい?」
蒼星石「分からない」薔薇水晶「生きていて嬉しい?」水銀燈「嬉しいに決まってるわよ!」
薔薇水晶「生きていて嬉しい?」真紅「楽しい事しかしたくないの」
ジュン「寂しいのは嫌いかい」蒼星石「好きじゃないです」ジュン「ツライのは嫌いかい」
真紅「好きじゃ無いわ」ジュン「だから逃げるのか?」真紅「そうよ嫌な事から逃げて
何が悪いってのよ!」蒼星石「逃げちゃダメだ」薔薇水晶「どうして逃げてはいけないの」
蒼星石「逃げたらツライんだ」薔薇水晶「ツラい事から逃げ出したのに?」
蒼星石「ツラかったんだよ」水銀燈「ツラい事が分かってるならそれでいいじゃん」
真紅「そうツラかったら逃げても良いのよ」薔薇水晶「本当に嫌だったら逃げ出しても良いのよ」
蒼星石「でも嫌だ!逃げるのはもう嫌なんだよ!そう逃げちゃダメなんだ」
真紅「それはただ逃げ出した方がもっとツラいと感じているからよ」
水銀燈「逃げ出したツラさを知ったから」薔薇水晶「だから逃げるのが嫌なのね」
蒼星石「だって逃げ出したら誰も相手にしてくれないんだ僕を捨てないでお願いだから
僕を捨てないで」雛苺「人の言う事にはおとなしく従うそれがあの子の処世術じゃ無いの」
蒼星石「そうだよそうしないとまた捨てられちゃうんだ」水銀燈「自分が傷付くのが
怖いんでしょ」真紅「そう思い込んでるだけでしょ」翠星石「傷ついてるのは蒼星石一人
だけじゃ無いのに」元治「難儀なんはお前一人や無いで」巴「そう考えると楽だから
そう思ってるだけね」蒼星石「うるさい!そんなの関係無いよ僕の事なんかどうでも良いんだ」
真紅「そうやってすぐ自分の価値を放り出す」薔薇水晶「私には何も無いもの」
水銀燈「まーた価値が無いんだと思い込む!」真紅「そう思って何もしなければ傷付く事も
無いのね」水銀燈「人に誉められる事で自分を維持しているのよ!」

蒼星石「誰も僕を受け入れてくれないんだ」真紅「そう思い込んでいるだけでしょう?」
蒼星石「だから僕は戦わなきゃいけない」真紅「自分には最初から価値が無いと
思い込んでるだけなのに」蒼星石「そうしなきゃいけないんだ!」翠星石「そんな事無いさ」
元治「そう思い込んどるだけやで、きっと」蒼星石「違う僕に価値は無い誇れる物が無い」
水銀燈「だから戦う!」蒼星石「戦う事で僕は僕でいられる」
水銀燈「戦う事で私は私でいられる」蒼星石「戦う前の僕には何も無かった
僕は戦っているからここにいられる」水銀燈「他には何も無いもの」薔薇水晶「他には
何も無いもの」蒼星石「僕には何も無い、何も無いんだ」
生きる価値が 蒼星石「僕には無い」 ...だから 「僕は僕が嫌いなんだ」
水銀燈「あんたなんか嫌い嫌い大っ嫌い」元治「お前なんか大っ嫌いや」
翠星石「僕は嫌いだな、君の事が」巴「ごめんなさいあなたの事嫌いなの」
雛苺「嫌いね」のり「嫌いですね」金糸雀「嫌いだよ」くんくん「嫌いですあなたの事」
ジュン「嫌いだな君の事が」真紅「大っ嫌い」蒼星石「ほら、皆そう思ってる。
きっとそう思ってるんだ」薔薇水晶「そう思い込んでるだけでしょ」蒼星石「違う!だって
僕は僕が嫌いだもの」薔薇水晶「だから皆もそうだと思い込んでる」水銀燈「きらい!嫌イ!
大っきらい!」蒼星石「でも誉めてくれるんだ、戦うと誉めてくれるんだ」
だからうれしい 蒼星石「人に誉められたんだ」 でもうれしくない
薔薇水晶「どちらが本当の気持ちなの?」蒼星石「分からないいやどっちも本当の気持ちだ」
真紅「だから戦うのね」蒼星石「今の僕にはアリスゲームしかないから」薔薇水晶「そう
しないと自分が保て無いのね」真紅「確かにアリスはあなたの心の一部だわ」
雛苺「けどアリスにすがっているとアリスそのものがあなた自身になってしまう」
ジュン「アリスそのものが君の全てになってしまう」真紅「本当のあなた自身がどこにも
居なくなってしまうのよ」蒼星石「いいんだ!もともと僕には何も無かったんだ習っていた
チャロだって何にもならなかったんだ」水銀燈「自分から何もしなかっただけじゃないの」
蒼星石「でも今は戦えるんだ」水銀燈「でその内アリスゲームが無ければ何も出来なくなるのよ
私みたいに。」 何故、戦うのか? 蒼星石「それが僕の全てだから」

〜最終話 世界の中心でアイを叫んだけもの〜
ROZEN MAIDEN FINALE:Take care of yourself

蒼星石「雨、憂鬱な雨、僕の気分みたいだ、好きじゃ無い」
薔薇水晶「夕日、消えて行く命、私の願い、好きじゃ無い」
水銀燈「朝、今日の始まり、嫌な1日の始まり、好きじゃ無い」
蒼星石「青い空、暖かい物、慣れない物、怖い物、いらない物、好きじゃ無い」
水銀燈「皆皆大っ嫌い!」真紅「何を願うの?」 不安が恐い?
水銀燈「何が欲しいの?」 安らぎが欲しい? 薔薇水晶「何を求めているの?」
嫌わないで! 水銀燈「私を嫌わないで!」 蒼星石「怖いものは」 拒絶
薔薇水晶「欲しい物は」 接触と承認 蒼星石「側に居ても良いの?」薔薇水晶「ここに
居ても良いの?」水銀燈「私の事、好き?」 おかあさんのこと、好き?
子供水銀燈「ママの所に行きたいの?」水銀燈「行きたくない」
子供蒼星石「父さんの所へ行かないの?」蒼星石「行きたくない」子供薔薇水晶「どうして」
怖いから 子供蒼星石「嫌われてしまうかも知れないから」子供水銀燈「私が消えてしまう
かも知れないから」 だから? 真紅「何を願うの」 不安の解消 薔薇水晶「何を求めるの?」
寂しさの解消 のり「幸せでは無いのね」蒼星石「その前に欲しいんだ僕に価値が欲しいんだ
誰も僕を捨てない、大事にしてくれるだけの」 価値が欲しい のり「それはあなた自身で
認めるしかないわね。自分の価値を」 だから戦っている 蒼星石「僕には価値が無い」
水銀燈「生きていく価値が無い」薔薇水晶達「ではあなたは何?」蒼星石「僕って何僕って何なんだ」
(マーカー風の絵になる)蒼星石「これは..僕だ、僕を他人に見せている形。僕という記号
これ(子供)も、これ(落書き)も、これ(蒼星石)も!皆僕を表す物にすぎない僕を
他人に認識させている物にすぎないじゃあ僕って何だ?」 どこにいるんだ?
蒼星石「これはホントの僕?偽りの僕?」薔薇水晶「あなたはあなた、ただあなた自身の境目が
有るの」蒼星石「そうだ僕の服、僕の靴、僕の部屋、それらは僕の一部」
薔薇水晶「あなたの意識でつながっている物」蒼星石「僕と感じているものが僕僕は僕自身でしか
無いのか。でも僕は分からない僕はどこにいるんだ僕って何なんだ僕って何なんだ!」
だから心の閉塞を、願う 蒼星石「誰も僕の事なんて分かってくれないんだ」
水銀燈「あんたバカ?誰もあんたの事なんて分かんないわよ」真紅「あなたの事をいたわり
理解出来るのはあなた自身しかいないのよ」薔薇水晶「だから自分自身を大事にしなさい」

蒼星石「そんな事言ったって自分が無いんだ!分からないんだ!大事に出来る訳無いよ」
不安なのよ 薔薇水晶「やはり不安なのよ」真紅「今のあなた」水銀燈「今のあなたの
周りの人々」薔薇水晶「今のあなたを取り巻く環境」真紅「どれもずっと永遠に続く物では無いわ」
水銀燈「あなたの時間は常に流れ」薔薇水晶「あなたの世界は変化の連続で出来ている。何よりも
あなたの心次第でいつでも変わる物なのよ」 蒼星石「これは?何も無い世界誰もいない世界」
子供蒼星石「自由の世界」蒼星石「自由?」子供蒼星石「何者にも束縛されない自由の世界だよ」
蒼星石「これが自由?」子供蒼星石「そう自由の世界」薔薇水晶「その代わりに何も無い」
蒼星石「僕が考えない限り」真紅「そうあなたが考えない限り」蒼星石「そんなどうしたら
良いのか分かんないよ」薔薇水晶「不安なのね」水銀燈「自分のイメージが無いのね」
子供蒼星石「漠然としすぎてる」真紅「何もつかめない世界」 それが自由
ジュン「君の好きにして良い世界」真紅「でもあなたは不安なのね」白崎「どうしたら良いか
分からないのかね」蒼星石「どうしたらいいんですか?」槐「不自由をやろう」(線をひく)
水銀燈「ほらこれで天地が出来たわ」薔薇水晶「これで自由が1つ消えた」真紅「あなたは
地に立たなければならない」ジュン「だが君は安心する」のり「自分の心が少し楽になったから」
金糸雀「そして歩いている」くんくん「それはあなたの意志」蒼星石「これは僕の意志?」
雛苺「世界に地が存在するのはあなたと周りの世界」元治「せやけどお前は自由に
動けるんや」翠星石「その気になれば世界の位置も変える事も出来るさ」巴「そして
世界の位置も常に同じ所に無いのよ」ジュン「時の流れと共に変わっていくものさ」
白崎「君自身も変わる事が出来る」槐「お前を形どっているのはお前自身の心とその周りの
世界だからな」雛苺「だってこれはあなたの世界ですもの」真紅「あなたがとらえている
現実の形なのよ」 それが現実 蒼星石「これは何も無い空間何も無い世界僕の他には何も
無い世界僕は良くわからなくなっていく自分が無くなっていく感じ僕という存在が無くなっていく」
何故? のり「ここにはあなたしかいないからよ」蒼星石「僕しかいないから?」
のり「自分以外の存在が無いとあなたは自分の形がわからなくなる」蒼星石「自分の形」
自分のイメージ? 真紅「そう他の形を見る事で自分の形を知っている」水銀燈「他の人との
壁を見る事で自分の形をイメージしている」薔薇水晶「あなたは他の人がいないと自分が見えないの」
蒼星石「他の人が居るから自分が居られるんじゃないか。一人はどこまでいっても
一人じゃないか世界は皆僕だけだ」真紅「他人との違いを認識する事で自分を形どっているの」
薔薇水晶「1番最初の他人は母親」水銀燈「母親はあなたとは違う人間なのよ」蒼星石「そう
僕は僕だ。ただ他の人達が僕の心の形を作っているのも確かなんだ」真紅「そうよ、
蒼星石」水銀燈「やっと分かったの」

〜もう1つの可能性、アニメパート〜
水銀燈「バカ蒼星石!」蒼星石「!?」水銀燈「よおやくお目覚めね、馬鹿蒼星石」
蒼星石「なんだ水銀燈か」水銀燈「何だとは何よ!こうして毎朝遅刻しないように
起こしに来てやってるのに!それが幼馴染みに捧げる感謝の言葉?」
蒼星石「うん有難う、だからもう少し寝かせて」水銀燈「何甘えてんの!もー!
さっさと起きなさいよ!!」(布団はがす) 明日香「キャー!エッチ!バカ!ヘンタイ!
信じらんない!」 蒼星石「仕方無いだろ、朝なんだから!」

のり「蒼星石ったらせっかく水銀燈ちゃんが迎えに来てくれてるのに
しょうがない子ね。」槐「ああ」のり「あなたも新聞ばかり読んでないで
さっさと支度して下さい」槐「ああ」のり「もう..いい年して蒼星石と変わんないんだから」
槐「君の支度は良いのか」のり「はいいつでも。もう会議に遅れて白崎先生にお小言
言われるの私なんですよ」槐「君はモテルからな」のり「バカ言って無いで
さっさと着替えて下さい」槐「ああ、分かってるよのり」

水銀燈「ほらさっさとしなさいよ!」蒼星石「うん分かってるよ、ホントうるさいんだから
水銀燈は」水銀燈「何ですって!」(たたく音) 水銀燈「じゃおばさま、行って来ます!」
蒼星石「行ってきます..」のり「はーい行ってらっしゃい!ほらもうあなた!いつまで読んで
るんですか!」槐「ああ分かってるよのり」
(通学)蒼星石「今日も転校生が来るんだってね」水銀燈「まあねここも来年は遷都されて
新しい首都になるんですもの、どんどん人は増えていくわよ」蒼星石「そうだねどんな娘かな
可愛い娘だったら良いなあ」水銀燈「むー」

薔薇水晶「あ〜んチコクチコク!初日から遅刻じゃかなりヤバイってカンジだよねー!ああ!」
(蒼星石とぶつかる)薔薇水晶「あっ!(スカートをかくす)ごめんね、マジで急いでたんだ、
ホントゴメンネ!」蒼星石「はあ」水銀燈「むう〜」

(学校)元治「何い!で見たんかその女のパンツ!」蒼星石「別に見たって訳じゃ..
チラっとだけ」元治「くう〜朝っぱらから運のええやっちゃなあ!いてててて」
(委員長、元治の耳を引っ張る)元治「いきなり何すんのや委員長!」
巴「柴崎こそ朝っぱらから何バカな事言ってんのよ!ホラさっさと花瓶の
お水変えて来て!週番でしょ」元治「ホンマうるさいやっちゃな」巴「何ですって!」
蒼星石「尻にしかれるタイプだな、元治って」水銀燈「あんたもでしょ」
蒼星石「何で僕が尻にしかれるタイプなんだよ!」水銀燈「何よ本当の事言ったまでじゃないの」
蒼星石「どーしてだよ」水銀燈「見たまんまじゃなーい」蒼星石「水銀燈がいつもそうやって
ポンポンポンポン」水銀燈「何ようるさいわねバカ蒼星石」 翠星石「いや〜平和だねえ」
(真紅の車が来る)元治「おお!真紅センセや!おおお!やっぱええなあ真紅センセは」
(真紅、ピースをしピースする男子3人)水銀燈と巴「何よ3バカトリオが!馬鹿みたい」
巴「起立!礼!着席!」真紅「よろこべ男子!今日は噂の転校生を紹介するーっ」
薔薇水晶「綾波薔薇水晶です、よろしく」(以降マーカー塗りになる)
蒼星石「ああー!」薔薇水晶「ああ!あんた今朝のパンツのぞき魔!」
水銀燈「ちょっと言い掛かりは辞めてよ!あんたが蒼星石に勝手に見せたんじゃない」
薔薇水晶「あんたこそ何?すぐにこの子かばっちゃってさ、何デキてるわけふたりー!」
水銀燈「た、ただの幼馴染みよ、うっさいわねえ」巴「ちょっと授業中よ!静かにして下さい」
真紅「あら、楽しそうじゃない、私も興味有るわー、続けてちょうだい!」(台本になる)
〜心に戻る〜

蒼星石「そうだ、これも一つの世界、僕の中の可能性。今の僕が僕そのものではない、
色々な僕自身が有りえるんだ。そうだローゼンメイデンでない僕も有りえるんだ」
真紅「そう思えばこの現実世界も決して悪いもんでは無いわ」
蒼星石「現実世界は悪く無いかもしれないでも自分は嫌いだ」
のり「現実を悪く嫌だと捕らえているのは君の心だ」金糸雀「現実を真実に置き換えて
いる君の心さ」くんくん「現実を見る角度、置き換える場所、これらが少し違うだけで
心の中は大きく変わるわ」ジュン「真実は人の数だけ存在する」翠星石「だが君の真実は1つだ
狭量な世界観で作られ、自分を守る為に変更された情報、歪められた真実さ」元治「ま
人一人が持てる世界観なんてちっぽけなもんや」巴「だけど人はその小さな物差でないと
物事を計れないわ」水銀燈「与えられた他人の真実でしか物事を見ようとしない」
真紅「晴れの日は気分良く」薔薇水晶「雨の日は憂鬱」水銀燈「と教えられたらそう思い込んで
しまう」雛苺「雨の日だって楽しい事は有るのに」白崎「受け取り方一つで別の物になって
しまう脆弱な物だ、人の中の真実とはな」ジュン「人間の真実なんてその程度の物さ。だからこそ
より深い真実を知りたくなるがね」槐「ただお前は人に好かれる事に慣れて無いだけだ」
真紅「だからそうやって人の顔色ばかりうかがう必要なんて無いのよ」
蒼星石「でも皆僕が嫌いじゃ無いのかなあ」水銀燈「あんた馬鹿?あんたが一人で
そう思い込んでるだけじゃないの!」蒼星石「でも僕は僕が嫌いなんだ。」
薔薇水晶「自分が嫌いな人は他人を好きに、信頼するようになれないわ」蒼星石「僕は卑怯で
臆病でずるくて弱虫で」真紅「自分が分かれば優しく出来るでしょう?」蒼星石「僕は
僕が嫌いだ。でも好きになれるかもしれない。僕はここにいてもいいのかも知れない。そうだ
僕は僕でしかない僕は僕だ僕でいたい、僕はここにいたい、僕はここにいてもいいんだ!」
(ひらけた場所)
真紅「おめでとう」水銀燈「おめでとう」薔薇水晶「おめでとう」雛苺「おめでとう」
ジュン「おめでとう」巴「おめでとう」翠星石「めでたいな」元治「おめでとさん」
ラプラスの魔「クエッ」のり「おめでとう」金糸雀「おめでとう」くんくん「おめでとう」
白崎「おめでとう」のりと槐「おめでとう」 蒼星石「ありがとう」

父に、ありがとう 母に、さようなら そして、全ての子供達に おめでとう

(終わり)

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