ちょっと書いてみたので投下してみるテスト

【月夜の茶会】

「お茶のご用意が出来ました。お嬢様のお好きな紅茶とスコーンで御座います」
真「そう、分かったわ。いつも、ありがとうね」
「いえ、執事たる者当然のことで御座います」
真「あら、いつもと違う気がするのだわ」
「ええ、今宵は冷えておりますので、ブランデーを数滴お入れ致しました。
 お気に召さぬのならば、すぐに入れ替えて来ますが如何致しましょう?」
真「…このままで良いわ、偶にはこういうのもね」
「それは宜しゅう御座いました。今宵は綺麗な月で御座いますね」
真「そうね、本当に綺麗だわ」

暗闇の中に浮かぶ月、雲の合間から光が漏れうっすらと二人を映し出す
とても不安定で危う気な、しかしだからこそ美しいのかもしれない
その月に暫し見とれ、ふと思い出す

真「…あの子、どうしてるかしら…」
「あの子とは?お嬢様」
真「私の姉妹よ、名は水銀燈。あの子も月みたいに、不安定で危う気なところがあったから。
  思い出してしまったのよ」
「そうで御座いましたか。私も思い出します、夢か幻か…とても幻想的に包まれた世界を」
真「その話しは聞いた事が無いわ。是非聞かせて頂けないかしら?」
「お嬢様がそうおっしゃるのであれば…そうあれは5年前のことでした…」

<5年前>
5年前、私は原因不明の病にかかり生死を彷徨っておりました。
生還出来た事が、今でも不思議に思います。
その時に長い、とても長い夢を見ておりました。

私は暗闇に包まれていた世界で目を覚ましました。
「ここは何処なのでしょう。この様な場所に見覚えは御座いませんが」

周りを見渡せば、瓦礫とバラバラになった人形。
私はその中の一つの人形を自然と手に取っておりました。
「御可哀想に…誰がこの様な酷いことをしたのでしょう」

その時遠くから声が聞こえてきたのです。
か細いながらも透き通るような、とてもとても、お美しゅう声で御座いました。
声がする方に歩み寄り、ここが何処だと聞こうと思い、暗闇の中歩いたのです。
暫し歩くこと、お歌いになっているお方の後ろ姿が見えたので気が逸ったのでしょう。
何かに躓いてしまったので御座います。
カタンッ…それは静かな空間の中では、とても大きく響き渡りました。
謎「誰!?誰か居るの!?」
そのお方は、こちらを振り向いた様で御座います。
暗くて、姿までは分かりませんでした。
「驚かせてしまい、申し訳御座いません」
私は咎める声がした方に身体を向けたまま、謝罪致しました。
その時に、雲が覆っていた月が姿を現し、そのお方を照らし映し出しました。
それはとてもお綺麗なお嬢さんで御座いました。いえ、お嬢さんでは無いのかもしれません。
何故ならば、羽が生えておりましたので。

真「それで続きは?」
「今日は此処までと致しましょう、紅茶も切れたようで御座いますし。
 このお続きはまた、月の綺麗な宵にでも」
真「…そうね、分かったのだわ。おやすみなさい、「」」
そう言うと真紅は立ち上がり、屋敷の中へと入ってゆく。
「おやすみなさいませ、お嬢様」

雲が月を覆い、また暗闇に包まれる。

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