勢いよく開いたドアから真紅が入ってきた。 「ねぇ、ジュン!これを見てちょうだい!」 いつも冷静な真紅とは違う。目が血走っていて興奮していた。 「レアなクンクンの人形よ!ゴミ置き場で見つけたのよ!」 「レアってなんだよ・・・」 ジュンは背中を向けたまま聞いた。 「ちょっと!良く見てちょうだい!!このクンクンは色違いなのよ! レアだわ!レア。この青い─── 「真紅」 「何、ジュン?」 「元の場所に捨ててこい」 〜青い狸は夢の島行き〜 終劇なのら