まぁなんでもいいじゃないか。
おれのショートショート読め。
新しい水銀燈のマスターはサーカス団の芸人だった。
そして今日は水銀燈のデビューの日。
マスターが観衆に話しかける。
「さぁ今日初お披露目のとっておきだよ!
この生CMでもお馴染みの良く切れる出刃包丁。
これを刺された少女がどうなるかとくとご覧あれ!」
口上が終わると水銀燈が脇から出てくる。
ドルルルルというドラムの音とともに一本また一本と
水銀燈の腹部に包丁が刺さる。
どよめく観客、笑顔で手を振る水銀燈。誇らしげなマスター。
舞台は大成功だった。が、水銀燈は泣いていた。
「この糞マスタぁ… アリスゲームで血の一滴まで残らず
搾り取ってあげるわぁ…」
次回のアリスゲームの水銀燈は強いぞ!