これは真紅達がジュンと出会うよりずっと昔の話。
この時代には戦争が世界各国で起こっていた時代。
「何だこれ?」
親を戦争で亡くし一人戦火の中を生き延びる少年がいた。
数時間前その少年の元に一人の怪しい男性が訪れた。
その男性は真黒なスーツを纏い帽子を深く被り少年に話し掛けた。
男性は少年に様々事を語った後一言だけ言った。
「巻きますか?巻きませんか?」
意味がよく判らなかった少年は何となく巻きますと答えた。
男性は少し微笑んだ後静かに少年の元を去った。
そして今少年の家の中にあるはずが無い鞄が一つあった。
好奇心からか少年は鞄を開けていた。
鞄の中には銀髪の眠っている少女が入っていた。
「女の子?・・・・人形・・・・か?」
少年は銀髪の人形の髪を持ち上げた。
「螺子・・・この人形に差し込むとこあるのか?」
銀髪の人形の背中に螺子穴を見つけ少年は差し込んで廻してみた。
暫くしてもこれといった反応も無かったが、少年はずっと人形を見つめていた。
「ん?今この人形少し動いたよな」
人形は不気味に動き出し宙に浮いたが、直ぐに地に降り立ち目を開いた。
「人間の子供・・・・。あなた名前はなんていうの?」
「っえ、あ・・・うん?林 功邑(はやし こうおう)っていうんだけど・・・・・」
功邑は人形が動き出した事に心臓が飛び出しそうだった。
「私はローゼンメイデン第一ドール水銀燈。人間あなた私のローザミスティカ守れるの?」
「何?それ?」
水銀燈は功邑の顔面の間近に自分の顔を持っていき、思い切り睨んだ。
「守るか守らないか聞いてるだけよ。それ以外の事は聞いてないの」
功邑は水銀燈に恐怖を感じ直感で断ったら死ぬような気がした。
「はい。守らせていただきます」
「そうそれならいいのよ。じゃあ、この指輪に口付けをして」
水銀燈は功邑の目の前に指輪をはめている指を出した。

短いが。
勘弁してくれぃ

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