1942年スターリングラード
「同志水銀燈、貴方のクレツスカヤでの行動は党と人民に対する裏切り行為なのだわ」
「しかたなかったのよぉ、弾薬も燃料もなくなっちゃったしぃ」
「貴方に足りなかったのは弾薬でも燃料でもないわ。党への忠誠と勇気が足りなかったのだわ」
「党への忠誠?革命以来の党員であるアタシを疑ってるのかしらぁ?」
「それを決めるのは内務人民委員会の職務なのだわ」
「ア、アタシに死ねと言うの?アタシは無実よ!」
「そうね・・・貴方が無実だと言うのなら、懲罰大隊で無実を証明しなさい」
「真紅、私たちは姉妹なのよ、お父さまのところで過ごした日々を忘れたの?」
「私の父は同志スターリン閣下で母は共産党なのだわ、ジャンクと一緒にされたくないわ」
「真紅!覚えてなさい!」
水銀燈は懲罰大隊に送られた。