「みんなぁ〜おやつできたわよ〜降りてらっしゃ〜い」
「はぁ〜い♪」
一階からのりの間延びした声が聞こえて、雛苺が嬉しそうな声を出しながら一番に僕の部屋から出て行く。
その後を追うように、真紅と翠星石はゆっくりと部屋の出口に歩いていく。
しかし、僕はその様子を関係ないといった感じでパソコンに目を向けたまま動かなかった。
「あら、ジュン……あなたは行かないの?」
「いい……行きたいならおまえらだけで行けよ……」
「はぁ……あいかわらず協調性のねぇ〜野郎ですぅ〜」
僕のめんどくさがった言い方を聞き翠星石は、人を小バカにしたような言い方で憎まれ口を叩いてくる。
「うるさいな……とっとと出てけよ!この性悪人形が!」
「な!……ひ、引き篭もりの童貞野郎に言われたくねぇ!ですぅ!」
「な、なんだとぉ!……ど、童貞は関係ないだろぉ!」
「っけ!……あんたみたいなオタク野郎は!一生この部屋で引き篭もってろ!ですぅぅぅぅうう!」
最後に胸に突き刺さる言葉を吐いて、翠星石は怒り狂ったようにドタドタと階段を降りていった。
真紅も僕達のそのやりとりに、やれやれといった様子で彼女のあとに続き部屋を出て行く。
それから5分後……。
(そうだ……せっかくあいつらいないんだし……)
ふといいことを思いついた僕は、そのままおもむろにズボンのベルトに手をかけはじめる。
(……あいつらがいる時は、できないからなぁ……)
ズボンとパンツを一緒に脱ぎ、下半身を露出させる
あいつらが帰ってきたときのことを考えてドアに鍵をかけ、そのままベッドのふちに腰をかける。
(誰のことを考えてしよう……巴……?……のり……はダメだ…………あとは……真紅?……いやそれも……)
想像でオナニーをしようにも、その環境からどうしても思い浮かぶ顔ぶれが少なくなり、ちょっぴり鬱になる。
その時……。
「……あらぁ?……おもしろい時にお邪魔しちゃったぁ……」
「………!?………」
突然近くから聞こえてきた何者かの声に驚き、僕は慌てて顔を上げた。
すると視界に透き通るようなほど美しい白銀と、その色をひときわ目立たせる黒紫が飛び込んできた。
一見して、真紅とも雛苺ともすぐに違うとわかる容姿の……あの人形が立っていた。
「ウフフ……こんにちわ、ジュン君……」
真紅同様、彼女はその小さな体からはとても想像できないようなほど色っぽく甘い声を出した。
水銀燈……たしか真紅がそう呼んでいた人形。
彼女は下半身を丸出しにして驚いている僕を、いつものような見下す目つきで見つめていた。
「な……お、お、おまえ……ど、ど、どっから入っ!」
ただでさえ、オナニーをしようとしていたところを見られてしまい気まずいうえ、その予期せぬ訪問者に、おもわずしどろもどろになってしまう。
しかし彼女の方は少しも驚いた様子もなく、冷静に、ゆっくりと僕の体にその小さな手を伸ばしてくる。
「や、やめろ……こ、こっち来るな……」
「ふふ、そう怖がらないでぇ。水銀燈と一緒に遊びましょうよぉ……寂しかったんでしょぉ?」
甘えるような口調でそう言いながら、水銀燈はその真っ白な手のひらを僕の胸板にピタッと押し付けた。
ひんやりとした彼女の手の体温が、上着越しの僕の胸に入り込んでくる。
「う………」
「………んふふ……」
思わず声を漏らすと、彼女は怪しい笑みを浮かべそのまま胸全体を撫で回すように、サワサワと手を動かし始める。
まるで恋人にするかのように優しく、愛撫するように動くそのいやらしい手つき。
しなやかで細い指が胸板を這い回り、ついには乳首のあたりをキュッと摘んでくる。
「あ!……ぅ!……」
「ねぇ……きもちいい?……どうなのぉ……?」
そう囁くように質問しながら水銀燈は、僕の顔の前にまで自分の顔を近づけてくる。
すぐ目の前にまで迫ってくる……血のように真っ赤な瞳。
獲物を仕留める為に相手を誘惑するようなその仕草は、僕に本能的に恐れを感じさせた。
「………し……真紅……た、たすけ……!」
ついに我慢できずに助けを求めようと大声を出した……次の瞬間。
グニュゥゥゥゥゥ!!!
「!!!……う!ぎゃ!あぁぁぁぁぁ!」
突然、股間に走った激痛に助けの声がそのまま悲鳴へと変わる。
その黒光りしたブーツに包まれた水銀燈の足。
その足先が、むき出しになっているペニスにおもいきり突き立てられた。
「あらぁ、ごめんなさぁい……急にそんな大声出すからぁ……水銀燈ビックリして……ジュン君の大事なとこ、うっかり踏み潰しちゃったぁ……♪」
苦痛の表情を浮かべる僕を尻目に、水銀燈はさぞ楽しそうな様子でペニスを踏み続けていた。
男の急所を踏み付けるという醜悪な行為とは対照的に、にっこりとした可愛い笑顔を浮かべながら……。
「い、痛い!……や、やめて……くれ……あ!あぁぁぁぁ!!!」
「痛い?……いたぁいでしょぉ?……うっふふ♪……いい声ぇ……♪」
そのズキズキした痛みに悲鳴を上げるたび、水銀燈はクスクスと嬉しそうに笑いながら、更に足先をグリグリ押し込んでくる。
オナニーをする前で半起ちだったペニスが、彼女にオシオキされるかのようにもて遊ばれる。
その固さを確認するように、リズミカルにグッグッと踏みしめてきたり……本来曲がってはいけない方向に向かって、グイッと折り曲げようとしてきたり。
「や、やめてくれ……お、折れるぅぅぅ!」
「別にいいんじゃなぁい……どうせ使う機会もないでしょぉ?……だったら私が……このままジャンクにしてあげる………」
その言葉を静かに言った途端、彼女の顔が急に冷たいものに変わる。
ペニスに乗せた足に更に力を込め、自分の全体重をかけるかのようにペニスを押しつぶす。
ミリミリと音が聞こえそうなほど、固いブーツの裏側が肉にめり込んでいく。
「ぐ!あ、あぁぁぁぁ!!!!」
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ここまでしか書けなかった。
続きだれかよろすく〜。