時刻は大空を闇が覆い尽くしている頃だろうか。
透き通るような、銀の糸が暗闇の中で舞っていた。
「くぅ…はぁ、…んぁ……。」
グチュ…ズチュ…。
月以外は誰も見る者はいない廃墟の一室で、艶やかな娘の喘ぎ声と、卑猥な水音が木霊す。
「こ、こんな……ぅぅ…人間…ぁあ…っん…にぃ…。」
娘が屈辱と快楽の入り混じった顔で、自分を犯している男を睨む。
「…………。」
一方男の方は、冷え切った表情を崩さないまま、一心不乱に娘を貪っていた。
「ん…ぅあ……ダ、ダメ…こ…れ以上…あふぅ!…。」
男に貪られて、娘の表情は徐々に悦に染まっていく。
「何だ、人形のクセに随分と淫乱なんだな。」
蔑んだ視線を送りながら、男は更に貪る速度を上げだした。
「あっ…あん……ふぅっ…ん…んあぁぁ!」
快楽の波が最高潮に達し、娘を襲い続ける。
「ダメぇ…イクぅ…もうイっちゃうぅ…!!」
完全に快楽に支配されたのか、理性の感じられなくなった表情で娘が叫ぶ。
男も、段々と悦に入った表情で息を荒げて、更に加速させた。
「ああ!…もう…らめ〜〜〜ぇぇぇぇ!!」
限界を越えたのだろう。娘の絶叫が廃墟中に響き渡る。
「…っくぅ……。」
娘のその中が一層締まる。
その快感に耐え切れずに、男は娘の膣に己の欲をぶちまけった。
「んんぅっ!!!!!」
男が放った白いマグマが弾け、ビクビクと娘の身体が痙攣する。
「…ハアハア…まだ…このくらいで終わると思うなよな。」
息を切らしながら男が呟いた。
闇が晴れ出し、太陽の光が空を染めていく。
つまりは明け方だ。
あの後、男は数十回に渡り娘を貪り続けた。
「いいか、今後二度と真紅達に手を出すな!いいな?」
男が衣服を整えながら、まるで生命の糸が切れたかのごとく
ぐったりと倒れている娘を見下ろす。
「もし手を出してきたら…何度でも襲ってやるからな!」
そう言って、男は廃墟を後にしたのだった。
「ただいま。」
そっけない声で男は自分の家に入り、そのまま自室へと向かう。
「あら、ジュンがこんなに朝早くから出歩くなんて珍しいじゃないの。
何処に行ってたのかしら?」
部屋に入ると、片腕の無い、紅いドレスを纏った少女が男に尋ねてきた。
「ここからちょっと離れたところにある古びた廃墟だ。」
「そんな所に何しに行ったの?」
「ん〜。強いて言うならオシオキ、だ。」