んじゃ、俺も投下する
内容は真紅とジュンで切ない系?
題は意味無し、原作主体で意味不明があるかも
まぁ、とりあえず投下する
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『真紅を紅か』
あの日…、ジュンと翠星石が共に寝た夜から、何日かが経った。
また夜を一緒に過ごしたいと思うのだが、二人とも不器用な性格のせいで
相手を誘えずまま、日々は平凡穏やかに過ぎていく。
けれど、真紅のわがままだけは増えていった。
「ジュン、テレビをつけて頂戴。」
目の前にチャンネルがあるにもかかわらず、ジュンにせがむ。
翠星石は、そんな真紅の態度に軽く妬きながらも、特には気にしなかった。
それだけ二人の信頼関係は強く存在していたのだ。
「ジュン、抱っこして。」
また、真紅がねだる。その声は翠星石には聞こえなかったようで
雛苺とじゃれながら遊んでいる。
ふぅ、と息をつき
「ハイハイ…で、どこに行くんだ?」
真紅を抱き上げながら聞く。
「そうね…、鏡が見たいわ。」
二人はリビングを出た。
……何年も整理していないのが原因なのだろう。
部屋は物置と化していて、埃っぽくカビ臭い。置かれている物のほとんどが
ジュンの両親が集めたコレクションで、赤の他人から見ればガラクタである。
けれど、奥に置いてある鏡だけは話が違った。
まるで心の中まで映し出しそうで怖いその鏡は、ジュンの目から見ても
かなりの価値があるとわかる。
ジュンは鏡の前で立ち尽くすが、真紅は動こうとはしない。
「オイ」と声を掛けようとしたら、気がついた。
鏡に映る自分を見据えている。
その青い瞳は、本当に心の奥まで、見透かしているようだった。
「…‥どうしたんだよ…、真紅。」
不安を払うように、ジュンは聞いた。すると、
「ジュン、貴方は翠星石のことをどう思っているのかしら?」
と、逆に真紅に問いただされた。
いきなり不意をつかれ、ジュンが聞き返す。
「ど、どうして…。」
「別にたいした理由じゃないわ。」
『真紅に言う必要は無かった』
ただそれだけで、二人は関係を秘密にしていた。
だが、真紅は知ってしまっている。
「なんで…、それを……。」
言葉が最後まで出てこない。
その時、半開きだった扉から光る飛行体が入ってきた。
人工精霊ホーリエだ。
真紅はジュンの腕からストンと飛び降りる。
そして、鏡の前に立ち、手を前に差し出した。
それに誘われるように、人工精霊は弧を描きながら宙を舞い、
手のひらの上で、静止した。
「明け方にこの子が、…‥貴方と翠星石が一緒に眠っていた所を見ていたのよ。」
真紅が切なげに言う。
……どうやらあの時、太陽が二つに見えたのは
見間違いではなかったらしい…。
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ここで気づいた。
声が聞こえない…。
いつも、リビングから聞こえる騒がしい声が一切しないのだ。
「真紅ッ!!」
ジュンが声を張る。
「大丈夫よ、この子に眠らせるように頼んでおいただけだから。」
それを聞いて、ホッと胸を撫で下ろすと同時に少し怒った。
「…どうして、そんな事するんだよ。」
「そうね…、ただジュンと少し話がしたかっただけだわ。」
ここまでして、一体何を話すというのか…。
そう考えると、ジュンはさっきの言葉を思い出した。
(……翠星石のことか…、僕は…‥。)
翠星石のことをどう思っているのかは、自分でも分かっている。
けれど、口に出そうとしても言葉が出てこなかった。
しばらくして、突然真紅が言い出した。
「……ジュン、貴方の翠星石に対する想いは分かったわ…。」
「また…、読んだのか…。」
心の領海を共有しているためか、ごく稀にジュンの意識が
無意識の海から、指輪を通し、真紅に直接流れ込むのだ。
ジュンの意識は幸か不幸か、口に出す事も無く伝わった。
自分の出る幕は無いのは分かっているが、それでも、聞かずにはいられない。
未だ、素直になれない真紅は
「……貴方にとって、主人であるこの真紅と翠星石。
……‥本当に大切なのはどちらなの?」
と、妙な聞き方をする。
ジュンにとって真紅といる時間も好きだが、彼女といる時間とは比にならない。
胸を痛めながら真紅に答える。
「僕は、……翠星石が好きだ…。」
「………そう…。」
弱々しく、小さな声で返事をする。
悲しげで、寂しげな表情を隠すように真紅は俯いた。
泣いているようにも見える。
どんな理由であれ、ジュンは
大切には違わない彼女を傷つけた自分に腹が立った…。
しばらくして、突然真紅が言い出した。
「……ジュン、貴方の翠星石に対する想いは分かったわ…。」
「また…、読んだのか…。」
心の領海を共有しているためか、ごく稀にジュンの意識が
無意識の海から、指輪を通し、真紅に直接流れ込むのだ。
ジュンの意識は幸か不幸か、口に出す事も無く伝わった。
自分の出る幕は無いのは分かっているが、それでも、聞かずにはいられない。
未だ、素直になれない真紅は
「……貴方にとって、主人であるこの真紅と翠星石。
……‥本当に大切なのはどちらなの?」
と、妙な聞き方をする。
ジュンにとって真紅といる時間も好きだが、彼女といる時間とは比にならない。
胸を痛めながら真紅に答える。
「僕は、……翠星石が好きだ…。」
「………そう…。」
弱々しく、小さな声で返事をする。
悲しげで、寂しげな表情を隠すように真紅は俯いた。
泣いているようにも見える。
どんな理由であれ、ジュンは
大切には違わない彼女を傷つけた自分に腹が立った…。
何も答えないジュンに、真紅の意識が伝わってきた。
無意識の海が、逆流する事などあるのだろうか…。
真紅の切ない想い、悲しい思いが流れ込む。
「‥‥! どうしたの、ジュン?」
自分の感情じゃないのに涙がこぼれた。
慌てて、なんでもないと言うが涙は止まらない。
こんなにも真紅が苦しんでいたなんて知らなかった。
まるで、心が押し潰され、身体はバラバラに千切れそうだ…。
心配している真紅をおもわず抱きしめて、ジュンが言う。
「ッ……ごめん、真紅…。」
ジュンの体温が、服の上から伝わる。
「…謝るのは私の方よ…‥。」
真紅は二人に謝り、そして、ジュンは慰めるために抱いた。
一糸纏わぬ二人の姿が、鏡にうつる。
ジュンは赤くなっている真紅を抱き上げ、ゆっくりと自分の所へ降ろしていった。
「は、あああぁぁ…。」
熱い息を出しながら、真紅は肩を震わす。
ズブズブと自分の方から、沈んでいくのが分かった。
「ジュン…、動いて…。」
「…分かった。」
ジュンは腰を浮かし、落とし始めた。
「っはぁん、はぁん、はぁっ、ふぁっ…。」
小さい彼女は、ジュンが腰を打つたびに飛び跳ねる。
「ジュ、ジュン…乱暴よ。…レディにはっ、もっと…優しくしなさい。」
「…ごめん、真紅。でも、とめられないんだ。」
そう言って引き抜き、真紅を鏡にもたれさせると今度は後ろから突く。
今だけは翠星石を忘れようと、ジュンは必死に快感だけを求めていた。
「っく…は、激し‥すぎるわ、ジュン…。
そんなに‥つっ強くされたら‥、あぁっ…。」
だが、口で言うほど嫌じゃないらしく、真紅も快感に酔っている。
「真紅…、もう‥イクぞ…。」
「…えぇ、いいわ。ジュン…。」
二人は確認し合うと、一気に高まっていった。
「っはあぁ、ジュン、ジュン!!」
真紅らしからぬ大声で、相手の名前を叫ぶ。
それでも、ジュンの心には届かない。
何も考える事が出来ず、ジュンは真紅の体を引き寄せ、深々と貫いた。
「っく、はあああぁぁぁ…。」
真紅がイッた。それだけを確認するとジュンは
引き抜き、追うように外で果てた…。
まだ痙攣している体を起こして、真紅は浅いため息をついた。
(……終わってしまったのね…。)
嬉しいと思う反面、後悔が襲ってくる。
彼の心に自分はいないのに、抱かせてしまったから…。
そばで横になっているジュンに向かって口を開く。
「ごめんなさい…ジュン。貴方には大切な人がいるのに私のせいで…。」
そんな彼女を見て
「…何言ってるんだ、真紅。お前のわがままはいつもの事だろ。
確かに翠星石は好きだけど、僕はお前の事だって大切に思っているんだ。」
さらに言葉を繋げる。
「…だいたい、落ち込むなんてお前らしくないだろ。
もっと…こう、なんていうか…。」
「……あいかわらず、慰めるのが下手ね。ジュン。」
実際はかなり慰められたのだろう、いつもの彼女らしさが戻ってきた。
それがおかしいのかジュンはふわりと笑う。
「あら…、なにがおかしいのかしら?」
「…いや、やっぱりお前はお前だなって。」
意味が解らないらしく、不思議そうに見つめ返してきた。
しばらくして、ふいに真紅が立ち上がる。
そして、ジュンの頬に手を添え、言う。
「おねがい…、ジュン。私を貴方の主人のままでいさせて…。」
「当たり前だろ。僕はずっとお前の下僕さ。」
「いいこね…ジュン。」
軽くキスをし、真紅は人工精霊と共に物置から出て行った。
その後、真紅はまだジュンの事を想っているようだが
わがままは以前の量に収まり、気丈な振る舞いも元に戻った。
…本当に平和な日々が戻ってきた。本当にめでたい…。
その日、ジュンは初めて、翠星石を誘った。
罪悪感からなのか、そんな事をしても罪は消えないと理解しているのに…。
彼女は罵倒しつつも、内心はとても嬉しそうだ。
その可愛い笑顔が、また彼の心に傷を付ける。
夜、一緒の布団で並んで横になる二人。
翠星石がモジモジしながら、ジュンの胸の中で呟いた。
「…ジュン、翠星石以外とこういう事したら…いや‥ですよ…。」
ジュンは心の潰れる音が聞こえた。
完
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以上
完とか言ったけど>>680の続編だ
>>823,824遅くなってすまん
しかもかぶちゃたよ…OTL
そして真紅様ゴメン(´・ω・`)