ヘンなの思いついた。 

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 桜田のりは弟が好きだった。 
 小さい頃から、ずっと。 
 最近は、互いに肌を重ね合う夢ばかり見ている。  
 だが、意中の人を禁忌と思えばこそ、想いは秘めていた。 
 だから夢の後は、火照った身体を持て余し、ただ熱が冷めるのを待つだけ。 
 淫らな心を静める為に、罪と嫌悪で自分を偽り、心が醒めるのを待つだけ。 
 けれど今日は、もどかしく過ぎる時の中、ただジュンの事だけを想っていた。 

 ジュンが好き……好きでいてほしい……触れていたい……キスしたい……抱かれたい……。 

 今日は何だか、おかしい……。 
 秘められた思いが何時しか小さな言葉となって 
 心の殻を突き破るみたいに、少しずつ外の世界に洩れてゆくのだ。 
 それは、濃厚で鮮やかな夢を見た所為なのかもしれない。 
 だとすれば、何と巡り合わせの悪い事か。 
 焦がれる相手が肉親である上、 
 秘密の告白を聞いていたのだから……。 

「……私は、ジュン君が好きです」 

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軽く続きをば(ジャンクにもならんが)。 
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 偶然、ドアを開けようとして聞いてしまったジュンは一瞬固まる。 
 一応愛の告白……しかし微妙にも程がある、立ち入りたくない類のもの。 
 ジュンは何も聞かなかった事にしてドアノブから手を離した。 
 ただでさえミーディアムとしてヒキコモリにはハードすぎる日々を送っている。 
 その上、家族関係までハードになったらと思うと生きた心地がしない。 
 だから此処にいた事を気取られず、立ち去らなければならないのだ。 
 音を立てないよう、だが素早く部屋の前を通り過ぎるのみ。 
 ――が、その時 

「ジューン? のりのお部屋に行かないのー?」 

 横合いから矢鱈元気な雛苺の声がした。 
 どうやら、何時の間にか寄って来ていたらしい。 
(……な、雛苺!?) 
 急いでジュンは人差し指で『静かにしろ』の合図を送る。 
 だがもう遅い……雛苺の声は既に聞こえてしまっているだろう。 
 ならば、急いでこの場から消えて、後は知らぬ存ぜぬを決めていればいい。 
 あの姉の事だ、黙って素知らぬ振りをしていれば聞かれたとも思わないかもしれない。 
 ジュンはそう考え、サッと逃げようとした刹那、 

 突如、ラクロスのラケットが頭に覆い被さり、 
 ジュンは部屋の中へと引き摺り込まれた……。 

 ラクロス。 
 その起源は北米インディアンの戦闘訓練に遡る。 
 部族間の闘争と日々の狩りに必要な肉体と精神を養う為に行われ、勇敢な戦士達を産み出した。 
 かつて、大平原を駆け巡った彼らの魂は、 
 桜田のりの中で確かに受け継がれている――。 

「うわぁぁぁぁっ! 一体!? 何だァ――ッ!?」 

 ラケットで生け捕りにされたジュンは部屋の奥まで引き込まれ、ベッドの上に投げ出される。 
 勢い良く落ちはしたが、跳ねもしない内に上からのりに抱き付かれていた。 
 至極危険な、この状態! 

「おいッ! こら馬鹿、放せ!」 
「……ごめんね、ジュン君」 
「ごめん、て……あのなぁ!」 
「さっきは変なこと言って、ホントにごめんね……」 
「ね、姉ちゃん……」 

「ごめんね――ごめんね――!!!」 
「だあぁぁッッ!! なぜ謝りながら服に手を掛ける!?」 
「ダメよジュン君! 皺になっちゃうもの!」 
「何だよそれ……って脱がすな! 脱ぐな!」 

 あっと言う間に全裸に近い姿になる二人。 
 この危険極まりない事態を抜け出そうとジュンはもがきにもがき、遂には体勢をひっくり返す。 
 しかし何と姉の胸に顔を埋める格好……おまけに両足で体をきっちりホールドされている状態だ。 

「ああっ♪ ジュン君たら大胆」 
「な……ああッ! もう……」 

(こうなったら、ヤケだッッ!!!) 

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ちょっと続き足しますんで 

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 ジュンはおずおずと、のりの乳首を片方口に含み、吸った。 
 柔らかな肉の突起はすぐさま固さを帯び、のりは 

「ダメよジュン君、そんなに強く吸っちゃぁ……」 

 と、笑みを浮かべて囁く。 
 ジュンは姉の言葉に含まれる嬉々とした想いを感じ、血が急速に下半身へ集まるのを感じた。 
 途端に彼の竿は膨らみ、硬直し、グッとそそり立つ。 

「足、外せよな……」 

 ジュンは絡められた足を解かせ、体を自由にする。 
 口は再び乳首へ、片手はもう一つの胸へ。 
 もう片方の手は秘所へと伸ばし、這わせた。 

(……柔らかいし、それに何か……熱い) 

 初めて触る性器の感覚に、興奮と途惑いを覚える。 
 ヒキコモリのジュンには……いや、中学生にはまだ早い体験。 
 おまけに近親相姦と言う禁忌。 
 心身ともに強い動揺が隠せないのだ。 

「あらあら、ジュン君のココ、大きくなってるわねぇ……」 

 するりと伸ばされたのりの手が、ジュンの男根を包み込んでいた。 
 一瞬、ビクリと体を震わせたジュンだったが、指を裂け目にぬるりと挿し入れる。 

「……そっちこそ、濡れてるじゃないか!」 

 指をじっとりと濡らしてゆく柔肉にゾクゾクしながら不満げに言う。 
 のりは、そんなジュンの頬を掌で挟み、口を自らの唇で塞いだ。 
 そして、唇を離した後、いつものにこやかな表情でこう言う。 

「だって、ジュン君が感じさせてくれるんだものぉ」 

 感じる――。 
 そう、感じているのだ。 
 のりの表情は穏やかだけれど、息は弾み、頬には赤みが差している。 
 目はどこか虚ろだし、第一さっきからジュンの指を伝い愛液が滴っていた。 
 のりは、今確かに快楽を感じている。 

 だから、ジュンも感じたかった。 
 快楽をともに分かち、溶けるようにその中で溺れてみたかった。 

「な、なあ……」 
「なあに?」 
「は、入っても良い……?」 
「うん……来て、ジュン君」 

 真っ赤になって訊ねるジュンに、のりは待ち望むものが到来したような、そんな想いを込めて答える。 
 直ぐ様ジュンは体を起こし、のりの足を広げさせると、これから自己を埋没させる物を見た。 
 閉じられた、けれど粘液でドロドロの柔い肉の壺。 
 こんなものに爆発寸前の息子を入れたら如何なってしまうのだろう? 
 ジュンは押さえ難い激情に任せ、のりの中に飛び込んだ。 

 このボーダーを越えてしまったら、二人はもう姉弟じゃなくなる。 
 だが、そんな事を慮る理性なんてもう、無い。 

 ジュンは、のりの処女を奪った。 

 股間から、一気に脳髄を蕩かすような快楽がジュンを襲う。 
 気を抜いたら今直ぐにでもイってしまいそうな、激しい快楽だ。 
 それが今、ジュンに狂喜とも苦痛とも付かぬものとなり、駆け巡っているのだ。 

 一方のりは処女膜を引き裂かれ、内から肉を裂かれる痛みに耐えていた。 
 快楽にはまだ遠い。しかし、痛みに勝る確かな歓喜と充足感が、その身には満ちていた。 
 愛する弟……桜田ジュンと繋がっている、その事実こそ何にも勝る幸福だからだ。 

「はあ、はあ……姉ちゃん」 
「良いのよジュン君、動いて……好きにして良いのよぉ……」 

 促されるまま、一心不乱に腰を振り続けるジュン。 
 だが、もう既に限界が近い。 
 いっそこのまま、射精しながらでも続けようか? 
 だがもう、体力的にも厳しい。 
 いや、もう終りだ。 

 ジュンはのりの中に精を放ち、そのままぐったりと覆い被さっていた。 

 のり、は……胎内に射精された事を別段気にする様子も無く、ジュンの首に手を回し、 
 優しく抱き締めてやると、荒く息を吐く弟に向けて一言、 
   

「疲れた……?」 

 とだけ言った。 

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も少し続きあります。 
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「そんなには……」 

 射精後の脱力感に覆われながら、ジュンは曖昧に返事をする。 
 本当は結構疲れて、まだやりたいものの、少し休息が必要な状態だ。 

「じゃあ、ちょっとお姉ちゃんを抱き上げられる?」 
「え? あ、ああ」 

 繋がったまま、ジュンはのりを自分に座らせるような格好で抱き上げる。 
 のりはジュンをそのまま仰向けに倒れさせて、自分は上体を起こし、腰を浮かせた。 
 ゆっくり体重を乗せ、ジュンのまだ屹立したモノで自ら貫く。 
 所謂、騎乗位だ。 

「んッ!? ああぁぁぁぁッ!!!」 

 痛みも薄れたのか、あられもない悲鳴を上げて体を振るわせる。 
 ジュンは下に敷かれたまま、快楽の再来に耐えるばかりだ。 

「ね、姉ちゃん……ちょ」 

「……今度はお姉ちゃんが頑張ってあげるね」 

 のりは甘ったるい快楽の笑みを浮かべて、一心不乱に腰を振り続ける。 
 しなやかな、無駄な肉の無い体が動く度、乳房がゆさゆさと揺れ動いた。 
 くちゃくちゃと音を立てる結合部から血交じりの精液が零れ、ジュンの下腹にベットリ広がっていく。 
 ジュンは目の前の姉の痴態、その淫靡さに蠱惑され、凝視した。 
 そして堪らず両手を伸ばし、胸を鷲掴みにして揉みしだく。 

「ああっ! 気持ち良い……気持ち良いよジュン君!!」 
「姉ちゃん……もう」 
「良いわ……! お姉ちゃんももうイクからっ!」 

 やがて、二人は同時に絶頂に達し、のりはジュンの上に倒れ込む。 
 互いに息が上がり、疲れ果てている筈だった。 
 だが休むことも、余韻を楽しむこともせずに二人は起き上がり、体を離した。 
 のりは身を屈めてジュンのペニスを咥え込み、ジュンはその頭を抑える。 
 フェラチオで無理に勃起させ、そこからもう一戦始めるつもりらしい。 

 もう、疲れも何もあったものではない。 
 二人にあるのはただ求め合い、互いを貪る事だけだ。 

 舌がまるで別の生き物のように蠢き、ジュンのモノに絡み付き、舐ると、 
 ジュンの一物は先程までの酷使を忘れたかの如く、 
 再び硬直するのだった……。 

 あれから、何度交わったか判らない。 
 それ程までに弄び、 
 今は欲望の濁りも消え、二人ベッドで寄り添っている……。 

「……ねえ、ジュン君」 
「何だよ?」 
「今日はすごく嬉しかった……思いが伝わって、今凄く幸せな気分」 
「バカ……行き成り部屋に連れ込んで、無理矢理やっただけだろ」 

「……ごめんね」 
「まあ、別に良いよ……それと」 

 ジュンはのりの胸元に顔を寄せ、 
「今度は、僕の方から誘ってやるよ」 
 と言うなり目を瞑って、程無く眠りに落ちてしまう。 

 この日、のりは体の芯を仄かに熱するような幸福を感じた。 
 愛しい弟を胸に抱き、その幸せに浸りながら、 
 眠りに、就いた――。 

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なんだかな。 
次は水銀燈書こ 

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