それはいつもと変わり映えしない午後の事だった。 
夏の日差しをあび、身体の渇きを感じながら僕は図書館から帰宅した。 

「……ん?やけに静かだな…?」 

いつもなら、雛苺や翠星石がうるさいくらいに出迎えてくれるのだが… 
まぁ別に騒ぐほどの事でもないから居間へ向かうと、ソファーの陰から黒いシルクハットがちょこんと覗いた。 

「あぁ、ジュン君。お帰りなさい。」 
みなれた顔がこちらを向いた。だが、その言葉を告げる為にわざわざ僕の方へ顔を向けたのか、 
言い終わるとすぐに正面を向いてしまった。 

「何してるんだ?」ここからでは手元が良く見えない。そぉ〜っと後ろから近づくと、 
蒼星石は洗濯物をたたんでいる。 

「見て分からない?たたんでいるんだよ。」特に顔色を変えるわけでもなく、黙々と作業を続ける蒼星石。 
「別にお前がしなくても……」 
小さな身体で大きな衣服と格闘している姿は、微笑ましくもあったが、見ていて不憫さもつのってきた。 

「だけどノリさんはいつもラクロス部の練習で忙しいし、僕はよくご飯をご馳走して貰うし… 
 さしでがましいかとも思ったけれど…少しでも負担が減ればと思って… 
 だからジュン君は気にしないで。」 

「そ、そうか…ありがとう。大変だっただろ…その背丈じゃ…」 
「ううん…どういたしまして…ジュン君、それ…君のなんだけど…飲まないの?」 

そう言って蒼星石が目線で合図を送った先にある物は、氷でよく冷えたお茶だった。 
「えっ…あ…」 
「もうそろそろ帰ってくる時間だと思って…」 
他のドールズではあまり考えられない気遣いに戸惑う。 
「あ…ありがとう…そう言えば雛苺と翠星石は?」 
「ジュン君の部屋でお昼寝をしているよ。」 
「お前は寝ないのか?」 
「うん…僕は寝なくても平気だし、眠りに相応しいのは夜だから。真紅もジュン君の部屋で本を読んでいるよ。」        
そういえば真紅も似たようなことを言っていたな…と考えると、僕はそうか…とだけ言い、喉を蒼星石が入れてくれたお茶で潤す。何せこの暑い中を歩いていては… 
何杯でも行けそうだ。 
そんな事を思いながら再び冷蔵庫の戸を開けると、何もかも見透かすような声で、 

「あまり冷えた物をそう何杯も飲んでは、おなかを壊してしまうよ。部屋も冷房が効いているのだから…」 
蒼星石を怒らせると怖いという事は翠星石から聞いているので、大人しく言う事を聞く事にする。 

台所で生ぬるいお茶をちびりちびりと飲んでいると、今まで手を止めることの無かった蒼星石が、ふと手を止めた。 
姉ちゃんの服をじっと見ている。その様子は少々可笑しく、僕は声をかけようと思い再び蒼星石に近づいた。 

「どうしたんだ…?疲れたか?もういいから…後は僕に任せて楽にしとけよ…」 
「いや…いいんだ。これは僕がやり始めたことだから、最後までやるよ。だけど…ちょっとね…」 
「ん?」 

「のりさんの可愛らしい服を見ていると…僕はどうして女なのに男なんだろうって思っただ…」 
 いきなり思いも寄らない蒼星石の言葉に、僕は茶を勢いよく噴出した。僕はどう言って良いのか分からないが、 
「そりゃ…育った過程で…そうなったんじゃないのか?」と当たり障りの無い事を言う。 
そういうと、蒼星石は首を横に振った。 

「いいや、目覚めたときから僕は僕だった…お父様に、そうなるように作られたから…」 
そういやこいつ女だったな…とふと思い出した。だが…いまいち信じられない。 
翠星石からははっきりと妹と言われていても… 
もしかしたら…蒼星石は…本当は男かもしれない…と、ふと自分でも突拍子も無い考えが頭をよぎる。 
いや、それは自分の願望だったのかもしれない。何しろ桜田家には現在男手は自分一人しか居ない。 
引きこもりだったから友達も居ない。…だが、もしこいつが男だったら、相談相手になるかもしれない… 
男同士の話も…もしかしたら… 

そういった利己的な考えをしていると、蒼星石がふぅっとため息をつく。 
「どうしてアリスを目指して作られたのに…僕は他の姉妹たちみたいに…女の子らしくないんだろう…? 
 もしかしてお父様は、余ったローザミスティカを僕に与えてしまったのかもしれない…」 
気がつかない間にどんどん思考の迷宮に入り込む蒼星石に、僕はある悪戯を思いついた。 
「よし、じゃあ、僕が確認してやるよ。僕は確実に男だから、お前の事を白黒判別つけられるぞ… 
  
 ……どうだ…やってみないか?」 

蒼星石は、驚いたように僕の顔を見上げ、そして考え込む。僕は早まったか…?などと思っていたが、 
蒼星石はもう一度僕を上目遣いで眺め、 

「うん…お願い……ジュン君……」と、ぽつりと言った。 
思えばこの時点で答えは出ていたような気がするが、僕の知的好奇心が、それを蒼星石に告げるのを許さなかった。 

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連投すんません。とりあえずここまでエチシーンは次からです。 

エチは初めて書くので、躊躇と恥らいと不慣れさが入り混じるでしょうが、 
良ければ最後までオナニーショウをご覧ください。 
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「じゃあ、まず…服、脱いでくれ…」初めて言う言葉に僕も戸惑う。 
こんな真昼間に。真紅も雛苺も、彼女の姉の翠星石も、いつここにくるか分からない。彼女もそう考えたのか、 
「え…だけど…」理由を言いかけた言葉を遮る。 
「だけど脱がなきゃ、確認できないじゃないか。」 

もっともな僕の言葉に蒼星石はうん…と小さくうなずき、おずおずとトレードマークの帽子をソファの横に置いた。 
続いて瑠璃のケープ、黒のコルセット…白のシャツ…というように、ゆっくりとその小さな身体から衣服を解放してやる。 
几帳面な性格らしく、コルセットの紐は丁寧に外し、ボタンもゆっくりとぷちんぷちんと音を出し外す。 
一枚一枚きちんとたたみ、そしてそれをたたみ終えるたびにちらちらと僕の方に目をやるのが彼女らしい。 

球体間接が露わになるシュミーズとズロース姿になった蒼星石は、もはや少年の面影など微塵も無く、 
理想の少女”アリス”を目指して創られたと言われても納得するほど可憐だった。 
「……」蒼星石はこれも?という目で、無言で僕に尋ねた。僕は見つめ返す事によってその答えを与える。 

これから先の世界を、僕はまだ知らない。 
青い刺繍の入った下着を脱ぐと、蒼星石は創られたままの姿になる。恐らく”お父様”しか見た事の無いその聖域を目にした事に、 
僕は人形と自らの胸の高鳴りを感じずにいられなかった。 

…この聖域に深く深く入り込んで……そこに咲く花を手当たりしだい毟り取って、 
そして…穢してしまいたい衝動に駆られる。 

蒼星石は何も聞かず、どうすれば良いの?という目でこちらを見てくる。その目はほんのりと潤み…そして頬には薄紅が挿しているかのような色に染まっている。 

「こっちに来て……そうもっとこっち…」そう言って空ろな蒼星石を誘導する。だが、『膝の上』という言葉によって、 
彼女の歩みは止まる。 
「え…?」 
「だって、近くに来ないと分からないじゃないか…さぁ…」 
本当は、照れているという事は、そういう事なのだ。 

だが僕は告げない。 

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正直、僕もどうして良いか分からない。今までネットと雑誌の偏った知識しか持っていなかったのだ。 
ネットのエロ小説やエロ画像で大体の事は知っていても、 
前戯やオナニーの仕方はともかく、本番となるとまるで自信がない。 

そんな僕の心の不安をまず知っている可能性が無いであろう蒼星石は、全てを僕に委ねてくる。 
蒼星石はまず片方の腿を僕の片足にかけ、そして「んっ」とくぐもった声を上げて僕の左足を跨ぎ、そして腰掛けた。 
これだけの動作で、僕はもう既に目が離せない。  

「座ったよ…」と見て分かることを言う蒼星石。なるべく普段と変わらない態度を取って、普段の冷静さを保とうとする。 
一方僕は、いつも真紅を据わらせている膝に、今全裸の蒼星石が座っている事を考えるだけで、息が荒くなる。 

「ジュン君…お願い…早く…」千切れんばかりの声に、僕ははっと我に返る。 
蒼星石が彼女が男であるか女であるかを確かめる為に、今自分はこうする事を彼女に許されているのだ。 
だが、彼女が男である筈が無い。その証拠に、彼女は雄にあって然るべき物が存在していない。 
その事実を告げるだけで、この遊戯は終了する。だが、ここで終わらせて良いのか? 
僕の頭の中の何かが僕自身に囁く。 

ドールの生態を観察する良い機会だ、という理性の声。 
ドールの性が、生きた人形ローゼンメイデンがどれほど人間に近いのか実態を持って見るべしとする欲望の声。 

どちらにせよ、既にこのまま事を終えるという選択肢は既にない。ここまで来たらやる事は一つだ。 

だが、蒼星石は、恐らく今まで男を見た事が無かったのだろう。だからこそあんなに悩んでいたのだ。 
今僕が下手に彼女に手をかければ、きっと彼女は傷つき、それは他のドールズにも知れ渡り、 
特に翠星石は大事な妹を汚したくず人間と僕を罵り、 
真紅はただ一言「汚らわしい。」と述べた上で、 
恐らく僕は明日の朝日を拝めない身体にするだろう。 
雛苺はよく分からずにあたふたしているだろう。 

それは困る。 
だからこその方法を……そうだ……! 

思考の矢が飛ぶ方向を一つに定めた僕は、 
蒼星石の、片手に収まりそうなほどの小さな背中に手を回し、まずは最初のお話し通り、 
蒼星石の身体を視姦する事にする。 

手から伝わる柔らかな温もり。人間で無い事を示す球体間接、赤茶色のねこっ毛。薄い桜色の唇と、頬。 
「理想の少女」らしく恥毛の生えていない秘所、 
それと決して大きいとは言えないが、頂点だけこれまた薄い桜色に染まる二つの美しい形の乳房。 
とても人形だなんて思えない。だが…果たして性感はあるのだろうか? 

僕はとりあえず彼女の肩甲骨の出っ張りを指先で強弱を与えながら擦り続ける。 
「あっ…やっ…ジュ…ジュン君…な、何を…?」 
「今確認してるんだ。ここを触ると男か女か分かる時がある。」そんなはったりを聞かせながら、反応を待つ。 
「あ…そう…なん…だ知らなかったよ…僕…んっ…」 
ドールズの中では大人びているように見えた蒼星石が意外と耳年増で無い事が分かると、僕は心の中でほくそ笑む。 

「蒼星石…」と耳元でそっと囁く。すると蒼星石はひゃっと可愛い反応を返す。今までの緩い愛撫と今の反応から考えると、性感は十分にあるようだ。 
これなら…! 
「分かったぞ…お前は女だ。だけどな…今ひとつ他の姉妹と比べると女っぽくないのは、自分でも認めるだろ?」 
蒼星石の顔は朝顔の花のようにぱぁっと明るくなったが、その次の瞬間にはしぼんでしまった。 

「うん…そうだね…そればかりはどうしようも無いよ…ありがとうジュンく…わっ!」 
と、若干快感により身体全体をほんのりピンク色に染めた蒼星石が僕の膝から降りようとすると、僕は左手で身体を押さえ込んだ。 
片手ひとつで収まる小さな身体が愛おしい。 

「だけどな、それは他の姉妹がしている事を、お前がしていないからだ。」 
そう言って、食いつきやすい餌を用意してやると、案の定引っかかった。 

「え…?何…ジュン君…教えて…?!」 
「あぁ…それはな…オナニーって言うんだ。」自分でこの言葉を口にするのは初めてだ。 
どもってしまうと蒼星石に感づかれる可能性もあるので、なるべく平常心を保つようにつとめる。 
「おなにぃ?それは何?ジュン君。」 

……… 
言い方が不味かったのか? 
…予想以上の蒼星石の無知さに僕は正直腰が抜けそうになった。 
彼女の妹である第五ドール真紅には、僕が時々トイレにこもって耽っているのはバレているし、 
真紅も彼女なりの優しさか、放っておいてくれている。 
だから彼女の姉たちは少なくとも皆自慰行為自体は知っていると思っていたのだが… 

もし同じ反応を雛苺にされたら、僕は雛苺を騙す事を止めるだろう。あまりに不憫だから。 
だが…蒼星石は…見かけは12,3歳の人形であるから…にそんな反応を返されると、 
逆に犯して汚してみたい衝動に駆られる。 

「ねぇ…ジュン君?」 
無垢そのもののといった顔をして、僕のシャツの裾を全裸で力弱く引っ張る蒼星石をもう一度強く見つめると、 
僕は今まで蒼星石の背中を支えていた左手を、彼女の乳房に回し、手のひらでゆっくりと揉みしだき目始めた。 

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>>893-895 >>919 >>928-930の続きです。 

「…ひゃ…っつ…ジュ…く……何…するの?」 
いきなりの行動に腕から蒼星石が逃げようとする。だが逃げられる筈は無い。彼女は僕が片手で抱えているような格好なのだから。 
「…やっぱり初めてなのか?」 
手の動きを大小様々に変えながら問う。 
「…う…うん…。前に翠せい…せきが……こんなに…強くじゃ…ひゃっ…ないけれど…」 

やはり本当に知らないからこそこんな事が言えるんだろう。 
「じゃあ、やっぱり翠星石は、オナニーをしているんだな。蒼星石?」 
「うん…そう…みた…う…んっはぁ…はぁ…あっ…」 
慣れない愛撫に身体をくねくねと艶かしくくねらせながら言う。 

蒼星石は、僕が人差し指と中指とだけで揉む事の出来る乳房を力強く引っ張るたび、 
「ひゃあっ」と、普段のクールぶりからは考えられないような可愛らしい、甲高い声を出す。 
そして長い睫毛が綺麗に並ぶ目を、一際ギュっと瞑ってしまう。 
その反応が新鮮で、楽しくて楽しくて… 

「よし、じゃあ僕が教えてやるよ。姉妹でお前だけが知らないのは不公平だしな。」 
「うん…ぁっはぁっ……おねがい…」 
そして話す時は人の目をみるのが癖なのか、僕に話しかける度に上目遣いでこちらを見る。 

たまらない。 

僕の親指と人差し指は、たまらずを蒼星石の小さな桜色の頂きに、ついに登りきってしまった。 

「やっ……!あぁ…あん…めて…」 
あまりの突然の刺激に僕の左手に全体重をかけてしまう蒼星石。だが重いという事は全く無く、 
むしろその小ささにより心の奥を揺さぶられる。 

「止めていいのか?お前はそれで良いのか?」手の動きは一切止めずに、乳房をも揉み、乳首を弄りながら言う。 
「えっ…や…」 
思考はさっきの突然の急襲で半ば止まってしまったらしい。だが、僕の問いかけに必死に答えようとする。 

「うう…ん…皆がしている事…なら…僕…はぁっ…頑張れ…るよ。」 

「気持ち良い?悪い?」そう言って僕は蒼星石の乳首を指に力を込めて摘んで引っ張り、そして勢いよくはなす。 
小ぶりだが良い形の乳房がぷるるんと揺れ、蒼星石は再び「ひゃうっ!!」と喘ぎ声を上げる。 

「え…そんなの…わ…ぁっ…はぁっ…わかん…んっ…ない…わか…い…あっ、ひゃあ…」 
「じゃあ蒼星石…今反対側の胸を見てみろ…」 

蒼星石は僕が弄っているのとは別の乳首を見てみる。すると、今まで自分が見た事が無い物がそこにあった。 
「あ…れ…?何で……こんな…はぁっ…になってるの?…」 
蒼星石の可愛らしい頂きは、先ほどまで桜色だったものが、見事に美しい薔薇色へと変わっていた。 
そしてそれは色だけではなく、形までも、近づく者を余りの美しさの故に人を寄せ付けない万年雪山の頂の如く変わっていた。 
初めての自らの身体の変化に戸惑いを覚えるもの無理は無く、表情からは驚きを隠せないでいた。 

「安心しろ、蒼星石。そうなるのは、お前が気持ち良いって感じてるからだ。」手を止めて言う。 
そう言うと蒼星石は感じている顔から一瞬きょとんとした目をし、 
「僕…感じてるの…か…な?」 
僕はあぁとだけ言うと、再び愛撫を再開する。 
「蒼星石…今僕がお前にやった事を、一人でするのがオナニーだ。自分で気持ち良い、感じると思う所を、 
色々触ってみろよ。」 

蒼星石は、おずおずと自らの乳房に手をのせ、優しく静かに愛撫し始める。 
時々乳首を自らこねくり回し、先端をぎゅっと自ら摘んで、 
その度に目をギュっと瞑り、わずかな喘ぎ声を出す姿を見るだけで僕自身の息も荒くなる… 

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