「はあん、はあん、はあん、はあん、ぁぁぁぁぁあああああ!!」
「ジュン君!ジュン君!どうなの!気持ちいいって言いなさい!!]]
地獄だ・・・・・・・・・・・・・・・。
桜田ジュンは一人、胸の内に呟く。
いま、自由の利かない彼の身体には、二人の女性が取り付き、白い蛇のようなその裸身を絡みつかせ、容赦なく精を搾り取っている。
連日連夜容赦なく、まさしく容赦なく繰り返されるこの淫らな宴のために、彼は心身ともに疲れ切っていた。
「ぁぁ・・・・・・・・もう、もう・・・・・・・やめ」
やめてと言おうとしたその口に、ほっそりとした指が差し込まれ、文字通り彼の口は塞がれる。
塞いだのは、彼の身体の下で、もう一時間も前から彼のものを受け入れ続けている、ほっそりとした少女。
「・・・・・・・・だめよジュン君、今日はまだ四回しかしてないじゃないのぉ」
耳元でそう囁いたのは、彼の背後に回り、もう一時間もその肛門に指を這わせ続けている、ほがらかな笑みを浮かべた少女。
桜田のり。
柏葉巴。
それが彼女たちの名前だった。
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後ろ手に縛り上げられた両手は、すでに血が通っていないらしく、もはや痺れ以外の何も感じない。
目を開ければ、己の身体の下でうっとりと快感に身を浸す少女が、微かな笑みを送り返してくる。
口の中に入れられっぱなしの指が、その微笑に呼応するかのように、再び喉の奥まで蠢き始める。
指から逃れようと反射的に身を起こしたジュンの背を、今度はその姉が妨げる。
「くすくす・・・・・・・・どうしたの?苦しいのジュン君?」
その瞬間、口中の指に猛烈に舌を引っ張られ、思わず巴の眼前まで引き寄せられるジュンの顔面。
痛みのあまり、少女の指にジュンが無意識に歯を立てようとしたその時、彼の体内深く侵入していた姉の指が、無慈悲に肛門をひねり上げ、再び彼は喉の奥から快楽の悲鳴を搾り出す。
その絶妙の間隙を縫って、巴は口から指を抜き、代わりに、己の薔薇のような唇をジュンの口に埋め込む。
神業のようなコンビネーション。
こくこく、ぐびり。巴の喉が生き物のように動く。彼女の舌がジュンの口をねぶりまわし、
「そうよ巴ちゃん、喉が渇いたでしょ?たっぷり飲んでね、ジュン君の唾液」
(・・・・・・・・・・・はい)
「美味しい?」
(はい。とっても)
「そう、よかったわね」
(・・・・・・・・・・・はい)
言葉を送る少年の姉に、少女は目だけで返答する。すでにそれだけのコミュニケーションが二人の中では成立していた。
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ジュンは必死になって彼なりの抵抗を試みようとしていた。
しかし、クラスメートの体内深くに埋まった己の分身と、己の体内深くに埋まった姉の指によって完全にその動きは封じられていた。
「んぐ、んんんんぐ!!」
「あら、どうしたのジュン君?」
のりは巴に目で合図する。彼女はそれに応えるように唇をジュンから離す。いかにも、名残惜しそうに。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、・・・・・・・・!!」
顔面を紫色に染め上げ、カラッポ寸前だった肺に、必死になって酸素を取り込もうとするジュン。
「ひぎぃぃっ!!」
姉は、さらに自分の指をフックさせ、愛してやまない弟の肛門を、これまで以上の激しさでえぐり抜いて行く。
「ああああああああああ!!!」
「はあああっ!! さくらだくぅんんん!!」
彼の身悶えの影響は、未だ彼のものを飲み込んだままだった巴にも激しく及び、まるでビリヤードのように、ジュンと巴の動きは連鎖的になってゆく。
その鎖の端を握っているのは、もちろん弟の肛門に魔性の指技を使い続ける姉・桜田のり。
魔性。
確かにそう言い切っていいほどの呼吸、強弱、タイミングを以って、その指は彼を追い詰めてゆく。
「ああああああ!!やめ・・・・・あああ・・・・・・おねえちゃ・・・・・・・ああああああああああああ!!!」
「そうよジュン君、その調子。そうやって、もっともっと踊りなさい。巴ちゃんが気絶しちゃうまで、たっぷり注ぎ込んであげなさい」
「ぁぁぁぁぁ!!!いい!いい!さくらだくんぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
「好き!?巴ちゃん!ジュン君のこと好き!?どうなの!?」
「おっ、おねえちゃ」
「どうなの!?好きなら好きって言いなさい!!」
「・・・・・・・すきっ!!・・・・・・だいすきっ!!・・・・・・・さくらだくんだいすきっ!!!」
「あああああ!!!もう・・・・・もう・・・・・・・・ゆるしてぇぇぇぇ!!!!」
ドクッ!!ドクドクッ!!
ジュンは精を放った。今日五回目の射精だった。