だが僕は妙なことに気が付いた。蒼星石は僕の膝の上で時折変にお尻を上下左右に動かしているのだ。 
考えてみたら蒼星石はさっきから、僕の言った事を守るように、自らの乳房しか弄っていない。 
「………!」 

「蒼星石、足、開いてみろ。」と、普通の女ならまず従わないであろう要求に、蒼星石は何も言わずすんなりと応じる。 
僕自身蒼星石の余りに素直すぎる痴態に興奮しすぎて気付かなかったが、蒼星石をのせた僕の膝、いや僕のデニムは、 
既に蒼星石の愛液でぬらぬらといやらしい光沢を放っていた。 

「あれ…僕…なんでこんなに…濡れてるの?」 
惜し気もなく両足をM字に開いた蒼星石は、自らの身体の変化に更なる戸惑いを隠し切れない。 

一方僕は初めて見るローゼンメイデンの秘所を目の当たりにし、更なる興奮が身体中をくまなく駆け巡った。 
「それはな…お前が感じているからだ。ちょっとここも触ってみろよ。」 

そう言って今まで胸を弄っていた蒼星石の手首を引っ張り、陰核へと誘った。 
もう丸出しになってしまっていたクリトリスは、乳首以上の薔薇色であり、早く触ってと懇願するかの如く、 
切なげにピンと勃っていた。 
僕の手に強く導かれた蒼星石の指先が、クリトリスに軽く触れさせる。 

「んぁ……」とくぐもった声を出し、目を一気にとろんとさせ、収まり気味だった快感がまた元に戻りだしたようだった。 
「どうだ?もっと気持ち良いだろ?ここもさっきの胸みたいに、いっぱい触ってみな。 
 あ、もちろん胸ももう片方の手で触ってて構わないからな。」 

「うん…」 
そしてクリトリスを弄り始めた蒼星石が息を再び…いやさらに荒くする。 

「…ジュン…んぁっ…君…はぁっはぁっ…でも……僕…も…何だか お か し く  な り  そ…」 
段々と手の動きを早める蒼星石は目に若干の涙をため、頬を高潮させている。 
そして自分が行っている事に若干の不安があるのか、自らの秘所と僕の顔を交互にその潤んだ上目遣いの瞳で見つめ続ける。 
まるで自分をおかずに蒼星石がオナニーに耽っている様に見え、なおさら雄の欲望が増していく。 

「んぁ…あ…はぁ…ん…んわぁ…は…はぁっ…んんっ…」 
もう心地よく、それでいて官能的な蒼星石の荒い吐息だけが、桜田家の昼下がりのリビングに木魂する。 

そろそろかな…と心の中で呟くと、今まで手を出さなかった蒼星石の秘部に指を突っ込み、 
蒼星石の小さな指ごと、彼女の小さな小さな快感の核を一気に押さえ込む。 

前レスに案内忘れました。前スレ>>893-895 >>919 >>928-930 新スレ>>12の続きです。 

「ひゃぁっ!!やぁあぁあ…ん…」 
あまりに突然の快感の波に、蒼星石は身体をビクビクンッと震わせ、 
僕のジーンズに更なる愛液をぶちまけると同時に、ガクンと力無くうな垂れた。 

これがイクって事なのか……?はぁはぁと肩を上下に揺らして、涙目の蒼星石の顔を見ながら、 
僕は、指に絡みついた夢にまで見た女―といっても人形なのだが―の愛液をペロリと余さず指で舐め取った。 

「!」それは想像以上にの味だった。自分の精液を間違って口に含んでしまったことや、 
色々な情報から多少のツンとした酸味があると思っていたのだが… 
もちろん人間のそれとは成分が異なるだろうが…蒼星石のそれはあまりに甘く、僕の喉がそれをもっと通らせることを欲する。 

そして気がつけばもう僕自信がはち切れんばかりに昂っていた。 

もちろん今すぐにでも、軽く意識が飛んでいる蒼星石の中にこの滾る欲望をぶちまけたい。 
だが見た目からして蒼星石の中に僕自身が入れるわけが無く、もしそんな事をしてしまったなら、 
彼女は間違いなく壊れてしまうだろう。 

だけど……指と…舌くらいなら…いいかな…? 

そう思い、まだ意識がはっきりしない蒼星石をソファの上にそっと寝かせ、僕はその秘所に貪り付きしばし愛液を、 
じゅるじゅると大きな音を立てて吸い付く。甘くて美味しい。 

「ぅん…んぁっ…」 
そうこうしている内に意識がはっきりしてきた蒼星石は、自らの足の間に僕の顔がある事が分かると、 
「ら、らめぇ…らよ…ど…して…ジュ…クそんな所…んっはぁんっ!…あん…はな…れてぇ」 
と言い足を閉じようとしたが、逆に僕の頭を蒼星石の足が掴んで話さないような格好になる。 
そしてその事に気付いたのかもう足にあまり力は入らない。 

「どうしてそんな事言うんだ?気持ち良いんだろ?ならいいじゃないか。」 
そう言って蒼星石の陰核に軽く歯を当て、ちゅうっと熱い音を立てて吸うと、さらにビクンと蒼星石の身体は波打つ。 

「んひゃあぁん!!あ…ぅ…ぅん…んはぁっ…らめぇ……すわない…れぇ…」 
更に紅潮する頬を両手で隠し、目をぎゅっと瞑って健気に初めての快感に耐えている蒼星石を見て、僕は一瞬顔を蒼星石の秘所から離す。 
そして耳元でこう囁いてみる。 

「かわいいよ…蒼星石…」 

その耳にかかる息で感じたのか、蒼星石は身体を出来る限りねじって僕と反対の方向を向こうとする。 
「どした?」 
「そんな…事…無いから…お願いだから…そんな事…言わないで。」 
「ん?僕…何か言ったか?」耳元から首筋へと舌を這わせながら尋ねる。本当に覚えが無い。傷つけるような言葉は… 
敏感な所を僕の舌が通過するたびにまた可愛らしい、感じた声をあげる。 
そして舌は首から鎖骨、さらにその下の乳房にまで到達しようとしていた。 

「あ…その……うんっ…かわ…いい何て…言わないで…お願い…」 
予想外の蒼星石の言葉に僕は少々驚き、舌を蒼星石の身体から離す。 
改めてみると蒼星石の身体は僕の唾液でぬらぬらといやらしい光沢を放っていて、見た目の少女らしさと相反して非常に艶かしかった。 
そしてこんな姿に僕がしてやったのだと思うと更に興奮し、僕自身がさらに昂る。 

…だというのに、こんな可愛いらしい姿を見せてなお、蒼星石はこんな事を言うのだ。 

「だって…僕そんな事…言われた事…ないから…嘘なんかいらない…よ…」 

今まで見た中で、最も瞳を震わせて、そして流し目で僕の方を見つめる。 
「そんな事ないぞ!!お前は…お前は誰より…」 
もう一度耳元で囁いた。今度は左手で蒼星石の今にも泣き出しそうな乳首を摘みながら。 

「あっ!ふぅぅ…うんっ!!あ…ん…だって…ジュン君…んぁあ…はぁ…言ったじゃないか… 
 他の…ぅん…姉妹と比べて…あっ…はぁっ…女っぽく無いって…くぅうんっ…」 

「…だから…それは蒼星石が他の人形たちがやっている事をしてないからだって言っただろ。今は、 
してるじゃないか…だから…お前はかわいいぞ…ほら…お前の乳首…見てみろよ…もう真っ赤で…こりこりしてる…可愛いな… 
苺みたいだ…食べて…いいか?」既に両手で蒼星石の苺摘みを楽しみ勤しんでいた僕は、それを口にしようとしている… 

その苺をみつめる僕の恐らく恍惚感の漂う目をみて僕が嘘をついていないという事を悟ったのか、蒼星石は「いいよ…」とだけ言った。 

その苺は今まで食べたどんな苺よりも甘かった。僕は左手でまだ苺摘みを楽しみつつ、とうとう食事へと入る。 
乳房を口で咥え、果実を舌で思いっきり転がす。苺の先端よりも側面へと軽くなぞるように舐め、 
全体に強弱をつけてゆっくりと味わう。稚拙な動きではあるだろうが、蒼星石は過敏に反応してくれる。 
そしてそれは無垢ゆえに偽りの無い反応なのだ。それが尚の事愛しい。 
そして僕はついに口の力を精一杯使って苺を自らの喉へと吸い込み、それと同時にもう片方の手も苺を刈り取った。 

「甘くて美味しいぞ、蒼星石…」 
両手から繰り出される胸への強烈な愛撫に蒼星石が正常心でいられるはずもなく、 
「ひゃぁああん!!やっやあぁ…はぁん…らめ…ジュンくん…やめて…っ」と必死にのた打ち回る。 
もう既に顔を手で覆う余裕は無いらしく必死にソファにしがみ付きただただ快感に耐える。 

「らめぇ…」と快感のあまり舌っ足らずになってしまった蒼星石の頼みは、是非とも聞いてやりたいが、もう僕は止められない。 
蒼星石の秘所に人差し指をそっと入れ込む。そしてその瞬間に蒼星石のからだはびくりとまた反応過敏に反応する。 

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やっと折り返し地点です。 
とりあえず下書きは終わりましたので、ゆっくりと投下したいと思います。 

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膣は既に濡れそぼっており、指の出し入れは比較的自由に出来た。 
大きさの割りにあまり狭すぎるという感触は無く、むしろ指にヒダが絡み付いてくる感触の方が強い。 
そして思いのほか広がりそうだった。 

まずは円形にぐるぐると指を回し、蒼星石の反応を楽しむ。身体の内部に何かが侵入するという初めての感覚に、 
またもや必死に目を瞑って耐えている。 
慣れてきたように見えたら指を間接で曲げ、中の蜜壷からあふれ出る蒼星石の愛液をたっぷりとかき出し、 
じゅるじゅると音を立てて吸い上げる。 

蒼星石は聞こえるか聞こえないか位の小さな声で「音を立てないで…」と懇願するが、それも喘ぎ声に紛れて聞こえない。 

内壁の感触を十分に楽しんでから、余った親指で、クリトリスを刺激してやる。 
すると、「んぁっ…やぁ!!!」という激しい喘ぎ声と共に膣が僕の指を締め付けた…というより強烈に包み込む。 

膣に締め付けられるという初めての感触に、僕は酔いしれる。 
だが、ここからが今までの引きこもり生活の腕の見せ所だ。ネットで手に入れた知識をふんだんに使う時だ! 

僕は未だに僕の指を締め続けている蒼星石の膣に無理やり中指を挿入する。蒼星石は一瞬ビクリと身体を震わせたが、 
そう辛そうではない。「いけるな…」と心の中で呟くと、2本の指を開いたり、閉じたりして段々と大きさに慣れさせる。 

そしてその間にもクリトリスの先端を舌で突っ突き吸う。もう片方の手は相変わらず苺を弄っている。 

もちろんさらにきゅうきゅうと、蒼星石の膣は僕の2本の指を締め付けるのだが、やはりただ単なる締め付けでは無く、纏わり付く感じである。 
「こっちの苺も甘いぞ、蒼星石。」と言ってクリトリスから一旦顔を離し、蒼星石の顔を見てみる。 
「うぅ…あ…はぁっ…はぁっ…あん…うぅん…ジュ…くん」 
「僕…感じ…んぁあっ…過ぎちゃ…はぁ…って…なんかも…んんっ…分かんない…よぉ…」 
「そう、それでいいんだよ。かわいいぞ、蒼星石。もっともっと感じれば、もっともっと女の子になれるぞ。」 
もう大分限界に来ているのだろう。 
身体の全身がうっすらと桜色に染まり、その姿は卑猥極まりない。元が少年の姿をしていたなんて信じられない。 
「ほ…ん…と?じゃあぼく…がんば…んぅっ…るね」 
今まできつく閉じていた目を懸命にうっすらと開け、そのせいか今まで瞼で止まっていた涙が2、3粒、 
両の頬へと流れ落ちた。 

こんな姿を見て頑張らないわけにはいかない。僕は人差し指で懸命に蒼星石の中をまさぐり、ついにみつけた。 
「これかな…?」こりっとした感触の部分の見つけ、そこを執拗に撫であげる。 
「ん…ひゃあぁぁん!!!!」 
身体を波打たせ、大量の愛液をソファにたれ流し、口から少量の泡を吹き、蒼星石は二度目の絶頂を迎える。 

本当はここで止めとておく事が蒼星石にとっては幸せなことだっただろう。だが僕もやりたい盛りの健全な男子中学生だ。 
ここまでの痴態を見せ付けられ、何もせずには終われない。僕自身はもう既にそそり立ちきっていた。 
実際今までよく我慢したと思っている……僕は無意識のうちにジーンズを脱ぎ捨てていた。 

さっきの様子だと、身体の大きさよりも、ずっと膣は広く暖かかった。詳しいメカニズムは分からないが、まぁ神秘の生きた人形だ。 
気にしてはいけない…… 

これなら… 

「ジュ…ジュン君…それは…何…だい?」意識を回復させた蒼星石の目にまず飛び込んだものは、 
むき出しにされた僕の肉棒だった。 
ここではっきりとそれだと言えるほど僕が枯れていれば良かったのだが… 

僕が普通の状態では無いと蒼星石は感じたのか、 
「ど…したの?…身体…大丈夫…?」 
快感の波で打たれた身体でもなお僕の身体を気遣い、真っ直ぐに僕の肉棒を見つめたまま、 
これが何か分からない無垢さゆえ、すっと手を伸ばした。 
ぺちょ。柔らかな感覚が触れる。蒼星石の体温が、僕の全身の血を逆流させるかのような感覚を与える。 
「うっくぅ…は、離れろ…そうせ…!!」 
ドピュッ… 

蒼星石の痴態によって高ぶりきった僕のそれは、ちいさなちいさな指が触れるだけで、 
簡単に達してしまい、大きな弧を描いたそれは蒼星石の顔目指して降りかかった。 

「!!!っ」蒼星石は一瞬大きなドールアイを殊更大きく見開いたが、直ぐに心配そうな顔をして、 
僕の元に駆け寄った。 

「どうしたの?!ジュン君、ねぇ、大丈夫?!」 
「あっ…悪い……顔に…髪にかけちゃって…汚いだろ…」僕が精液塗れになった蒼星石の頭を軽く撫でてやると、 
蒼星石は軽く頭を振って、 
「うぅ…ん、ジュン君の物なんだから汚くないよ…それより大丈夫なの? 
 あぁあ…どうしたら良いのかな…何かの病気なのかな…?」 
「ち、違うんだ…蒼星石…その…僕も感じてしまって…だから…」改めて自分で口にするのは凄く恥ずかしい。 
俺は蒼星石にこんな事を言わせてたのか… 
「え…?でもジュン君はオナニーしてないよね?どうして……」 
「そ…そそ…それは…」 

「お前が…蒼星石が…可愛くて…ただ…それだけで感じてしまって…」 
「………ぼ…僕は…!!」顔を真っ赤にして精液だらけの頭を抱え込む蒼星石。 

会話がループしそうになって、先ほどのやりとりを思い出す。そして…思い出すだけで、僕は再び…勃った。 

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残りの分量から考えると、明日の夜くらいまでには投下が終了すると思います。 

では今しばらくオナニーショウをご観覧ください。 

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「あっ、ジュン君、また…どうしよう…どうしたらいいのかな…?」 
そう言って無垢故に躊躇うでもなく再び僕自身に触れる。さすがに二回目なのですぐに触れられただけでは達しはしない… 
だがずっとこのまま弄られると思うと… 

突如僕の心臓の音が急に荒くなった気がした。その音はドクンドクンと僕の身体の先の先まで響き渡り、 
外界の音はもはや何も、蒼星石の悲痛な叫びであったとしても聞こえない気がした。 

「そ…蒼星石…お前の助けが必要なんだ…いいか?」そう言いながら、蒼星石の細くて白い両の手首を片手で掴み、 
ゆっくりと、だが有無を言わさず一気に押し倒す。 

僕はもう止まらない。止める事が出来ない。 

「わぁっ!!…も、もちろん構わないけれど…僕は何をしたら良いの?」 
こんな、普通の女なら泣いて喚く場面でも、蒼星石は僕の目じっと見て、心底僕を心配してくれている。 

ごめん…本当は、こんな…こんな騙すようなやり方で奪いたくない…だけど……だけど… 

「別に何も…けど…痛かったり…辛かったりしたら…」 

こんな蒼星石をみていたら…… 

「何もしなくて良い…逆に難し…ひゃあっ…んぅ…!!」 
蒼星石が言葉を告げ終わるのも待たずに僕は、二回の到達で未だに濡れそぼっている蒼星石の聖領域に再び手を伸ばしクリトリスを虐め、 
唇で右の乳房をぱくりと掴み、その頂点を舌でつっつく。 
この二点での、いきなり同時に開始された予想できない愛撫に蒼星石はただ身もだえするばかり。 
両手は強い力に抑え込まれ、足は無理やり開かされている格好で、自らの身体で自由になるところは口しかない。 
その今の自らの状況を、必死で喘ぎ声という形で伝えようとする。 

「ジュンく…んぁっ…はぁ…ん…あっ…手…離して…左の…胸が…やん…さわっ…て…」 
左胸をみて見ると暫く放置されていたその果実が切なげにピンと上を向いていた… 
「あ…ごめん…」そう言って今までご無沙汰になっていた左の乳首を今まで蒼星石の腕を掴んでいた手で抓る。 

「っあわぁ…!!やぁ…」 
両手と手を使って、敏感な三つの果実を愛撫され、蒼星石はまた高みへと上っていこうとする。 
「もぅ…らめらよぉ…ぼく…うぁ…」 
もう僕の秘所を虐める手は、新たに分泌された蒼星石の愛液でぬらぬらと光っていた。 
今なら…今なら…… 

「蒼星石……今から…痛いかもしれないけど…ちょっと…我慢してくれ…でも本当に痛かったら絶対言ってくれよ!! 
 絶対止めるから!!」 

「うん…分かった……僕はジュン君を信じてるから…いいよ………」 
蒼星石は僕をみて、柔らかに微笑んだ。 

そうして僕は僕自身を掴み、先ほどまさぐった蒼星石の中に、ゆっくりとゆっくりと自らを押し挿れ、 
今まで誰も入った事の無い聖域の深部へと分け入ってく。 

「ぅわ…ぁん」 
狭すぎる肉と肉との摩擦に、蒼星石も苦痛に顔をゆがめたが、案外と聖域ははあっさりと僕を受け入れ、 
全部とは言わなかったが、コツンと当たる所まで、僕自身を飲み込んでしまった。 

「うぅ…う…」 
僕は初めて本当に味わう膣の感触にうっとりした。先ほども指で嬲ったが、やはり全く違う。 
こんな風にさっきのヒダヒダと絡み付いて…そして僕を掴んで離さない。 
早く新たな快感を求めて動きたくて堪らなかったが、蒼星石の辛そうな顔を見ていると、 
先ほど捨て去った筈の理性が再び揺り動かされそうになる。 

「辛いか…?」 

「うぅん…大丈夫…痛くないから…続けて…さぁ…」声も身体も震えて、辛くないはずが無いのに、 
蒼星石は無理して笑顔を作る。 

「さっき…ジュン君は…僕のわがままを聞いてくれたから…今度は僕が…返さなきゃ… 
 …お願いだから…どうぞ………ジュン君の好きにして…いいよ…あ……あのねジュン君……僕… 

  
…………って言われて…本当は…凄くすごく…嬉しかったんだ…なのに…ぼく…嫌な事言って……ごめんね…」 
オッドアイの両脇には痛みのためうっすら涙が浮かび、そしてそれは瞳をゆっくりと閉じることによって、 
両の頬へと伝って流れた。 

この言葉に、伝う涙によって僕の脳髄の中の理性のダムは跡形もなく決壊した。 
蒼星石の両足を曲げ、強弱やリズムを変えて、斜めから横から縦横無尽に蒼星石の膣を苛め抜く。 

「ひゃあぅ…あん…やっ…うん…あぁ…」蒼星石の腕はもうソファに投げ出され、ただ快感に身を捩じらせるしかない。 

蒼星石の声と僕たちがぶつかり合う肉の音と溶け出す愛液の粘着質の音が和音を作り、室内に淫靡なハーモニーを作り上げ、 
僕は先ほど見つけたこりこりした部分を再び僕自身で探り当てると、そこを重点的に攻める。 

「やぁっ…そ、そこはぁ…らめ…らめらからぁ…や…んひゃあん…」 
忽ち蒼星石の膣はきゅうっと窄まり、ギリギリで入っていた僕の肉棒を、そのヒダヒダと入り口で更に締め上げる。 
「わぁぁあああっ!!」 
「な…何…?!僕また…おかしくなりそうだよっ!!………やああぁあああーっ!!」 

僕は精液と蒼星石は大量の愛液とが、蒼星石の膣内でぶつかり合い押し問答をする。 
僕はそのまま果ててしまい、蒼星石の胸元へ倒れこむ。 
そのまま二人とも話すことができない状態が続いたが、やがて蒼星石が口を開く。 

「んはぁ…んぁ…い…今のなにぃ…?はぁっ…ジュンく…ぅん…」 
「ご…ごめん…僕…出しちゃった…お前の…中に…」そう言って重い身体を起こし、自らの肉棒を蒼星石の膣から引く抜く。 
こぽ…という音と共に、大量の、僕らが作ったラブジュースが蒼星石の中からこぼれ出した。 

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ちょっとちゃっちゃと投下したい気分になったので、 
今晩には最後まで行きたいと思います。 

余談ですが、チラ裏的な事って書いていいんですかね… 

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蒼星石が、僕のだらんと垂れた肉棒を見て、「…ジュン君が元に戻って良かった…あ…ね…ねぇ…」 
「ん?」蒼星石のふわふわの猫っ毛をを指で弄りながら聞いた。 

「……ねぇ…ジュン君…僕……これで…」そこで何故か蒼星石は視線をずらす… 
「これで…女の子らしく…なれるのかな…胸を張って…姉妹の一員って…言えるようになるかな…?」 

「あぁ…何当たり前の事言ってんだよ。お前はすっごく可愛い女の子だよ…ってくそ…こんな事言わせるな…」 
最中では言えた事が、今になって言うのが恥ずかしい。あぁ、僕はヘタレなんだ…と改めて自覚して自己嫌悪に陥っていると、 

「へへへ…ありがとう…そんな事言ってくれるの…ジュン君だけだよ… 
 ぼ…僕身体洗ってくる…えっ……あれぇ…」 

「どうした?」 

「た…立てない…んだ。その…腰が痛くて…なんでだろ…?」腕を使って必死に立とうとするが、駄目らしい。 
ようやく少し腰が上がりかけたが、ソファに散らばった液体によって、つるんと滑ってまう。 

「…しょうがないな…」と僕は蒼星石をひょいと抱き上げ、腕の中にすっぽりと収まらせ、 
シルクハットを含めた衣服全てをもう片方の手で持つ。 
蒼星石は余程辛かったのか僕の二の腕に頭を寄りかかっている。 
その目は潤んでいて、唇は若干乾いている。 
そういえば… 

「なぁ…蒼星石…キス…していいか?」 

今までしてなかった。 
僕がそう言うと、蒼星石はかっと目を見開いて、 

「え………だだだだだだだ…駄目だよ!!ジュン君…そんなキ…キ…キスなんて恥ずかしい事…僕出来ない!!」と言って、 
今までだらんと垂れ下がっていたままの腕をさっと持ち上げ、口元を隠す。 

そ…そんな…今までセックスしてたのに… 
僕が腕を持ちあげ、蒼星石に顔を近づけると、ますます激しく首を振る。 

その仕草があんまり可愛らしいからもっと近づいてやろうかとも思ったけど、これ以上は何だか可哀想だから止めておいた。 
脱衣所で蒼星石をゆっくりと降ろし、湯沸かし器を付けてやる。 
すると蒼星石が申し訳無さそうにこちらを見ていた。 

「その…ジュン君…ごめんね…キス…出来なくて…でも…でも……」 

「また…一緒に…オナニーして…僕を…女の子にしてくれる?」 
顔を真っ赤にして、もう何度目か、無意識の上目遣いで僕を見る。 

へ? 

僕はその後、あぁとかうんとか何か言ったのだろうけれど、よく覚えていない。 
ただ浴室へと向かう蒼星石が笑顔だったから、多分肯定の返事をしたのだろう。 

キスは駄目だけど、オナニーは良いのか… 
だが蒼星石…二人でするオナニーは、オナニーとは呼ばないぞ… 

…… 
………… 
あっ…そう言えば、セックス教えてなかった……… 

浴室から戻り、精液が付いていた髪も身体も清めた蒼星石は、もういつも通り少年の衣服をまとっていた。 
先ほどまでの乱れた姿など微塵も感じさせないその姿に、逆にいやらしさを覚える。 
「お先に頂いたよ。ジュン君も入ってきたらどう?汗をかいているだろうし…」 
そう言って、先程からたたんでいた洗濯物の中から、僕の新しい下着とジーンズ、Tシャツを探し、僕に手渡す。 

もう先ほど、僕にお茶を入れてくれた蒼星石と何も変わらない。 
あまりにも変わらないので、僕はひょっとしたら今までの出来事は夢だったのかもしれない…などと思い出す。 

「なぁ…蒼星石…さっきまでの事は、皆に内緒にしとこうな…」 
「うん……僕も…他の姉妹たちに聞いて欲しくない事も言ってしまったし…黙っていてくれると助かるな…」 

僕は蒼星石から差し出された着替えを手にし、何か噛み合っていない会話に違和感を覚えつつも風呂に向かった。 

蒼星石は再び先ほどの洗濯物の山をたたんでいたが、そのシルクハットは上下に揺れ、微かに鼻歌も聞こえたのだった。 
きっと蒼星石は、シャワーを浴びたジュンにまた温かいお茶でも用意することだろう。 

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とりあえずこれで終わりです。 
長い上に面白くも何とも無くてすみません。 

ですが好き勝手書けて楽しかったです。 

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ちょっとチラ裏垂れ流し。 
まず皆さんレスありがとうございます。エロは初めてだったのでとりあえず感想が頂けるだけでも嬉しいです。 

とりあえず今回の最低限の目標は、恥を捨てて最後まで書ききる。という事だったので、それは果たせたかと。 
まぁ大したことの無い中身に異様に長い分になってしまいましたが… 
これはいつも書いている文量+細かい動作描写が加わってしまった故だと思われ…←要改善 

ですが目指したジャンルが開発系和姦だったので…う〜ん…これはどうだったかは…まぁははは…と。 
童貞JUMに開発をするだけの力量が無いってのが正直な所ですね、はい。 

今回蒼星石を書いていて、彼女は真紅や翠星石よりも、JUMとの絡み方が難しいかな、と思いました。 
JUMは蒼のマスターでは無い事と、翠星石の気持ちを一期の時点で知っているという事がその理由です。 
つまり最初から、無条件で思いあう関係では無いっつー事です。 

ですから書く時に、蒼い子がJUMとどういうスタンスで接しているかという事を明確にする必要があり、 
色々考えた結果、「でっかい弟」になりました。 
ですからそういうスタンスを感じて貰う為に、色々やってみましたが…蒼らしいという意見も頂けたので、 
少しは成功したのかな?と思います。(個人的に、キャラSSで一番タブーなのは、キャラが壊れる事だと思っていますので。) 

蒼を無知にした理由は、恐らく行為の意味を知らないと、JUMとはしないと思ったからです。 
(蒼は無知かめちゃくちゃ知っているかのどちらかだと思うので、今回は無知な方にしました。) 

ぶっちゃけ自分は蒼モノしか書く気は無いので、次もオナニーするとしたら蒼モノになると思います。 
(と言いますか、復活願いの意味も込めて蒼ばかり書きまくるつもりです) 
今回の続きとかも想像しながら書きましたので、続きは書けることは書けるんですけど…激しく鬱展開になりそうで怖いですねー 
今回が完全JUM視点(最後の段以外)だったので、次は出来れば蒼視点で…出来たらいいですね。 

あと原作蒼モノも書いてみたいですね。原作蒼のあのエロス漂う雰囲気にはとても惹かれます。 

…プロット読み終わった後、倉庫に似たような話があって正直焦りました… 
以上チラシの裏、どうありがとうございました。 

では名無しに戻ります。 

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はぁ…どうしよう…恥ずかしいな… 
もうすぐジュン君が帰ってくる…きっとまず最初は驚くんだろうけど…… 

僕はいつのもように桜田家の細々とした用事をしていると、 
ガチャンと鍵を開ける音が聞こえた。のりさんはまだクラブがある。 
という事は……ジュン君か…… 

ジュン君は迷いもせず、まっすぐリビングへやってくる。 
そして部屋に入ると、僕の名前を呼んでくれるんだ… 

「蒼星石……どこ行ったんだ……?」 
ジュン君はいつも、ソファから見えるシルクハットで僕がいるかどうかを確認する。 
今はかぶっていないから…きっと…ジュン君には僕が分からない。 

「おーい……今日は来てないのか…?」 
僕がいなかったら二階に行って、翠星石が来ている事を知るだろう。 
そうなれば…どのみちばれるか… 
騙すのも気分が悪いし… 

「……来てるよ…」あくまで平静を装う。 

「っておい、お前…その格好……」 
僕は自分の目を疑った… 
「うん……少し汚してしまって…のりさんの赤ちゃんの頃の服をわざわざ出してきてくれて…… 
その…せっかく出してもらったのに、着なきゃ悪いと思って…その…今…だけ…すぐ…脱ぐから…何も言わないで…」 
と言って蒼星石は真っ赤になって俯く。 

蒼星石が今身にまとっているのは、いつもの少年服ではなく、ピンクのフリルが付いたブラウスとそれとまたお揃いのミニスカート 
の…とにかくよく分からんが、可愛らしいドレスだった。僕は覚えていないが、恐らく姉ちゃんの余所行きの服だったのだろう。 

当然の事だが、似合う。いつもあの格好の所為か、こういう女の子らしい格好をされると、余計にクる。 
っていうか姉ちゃんグッジョブ。今度は一緒に買い物に付き合うよ。 

そんな事を思いながら蒼星石の頭の先から足の爪先まで食い入るように眺めていたのに蒼星石は気が付いたらしく、 

「見ないで…」と小さい震えるような声で言い横をプイと向いてしまう。 

そう言われると余計に見たくなるのが男ってものなんだが…相変わらず男装している割には男心が分かっちゃいない。 
ぼくは横目で蒼星石を見続けることにする。 

…… 
……… 
やっぱり可愛い…僕は頬が自然と緩むのを感じた。 

実は僕と蒼星石は、先日身体の関係を持ってしまった。そして僕は二人でやるオナニーと称して、 
度々若干及び腰の蒼星石を、一応双方合意の上で犯し続けた。 
まぁ…蒼星石はセックスをしているなんて意識は無いのだろうし、その意味も知らないだろうけど… 
これがまた可愛く乱れてくれるのだ。 

そして彼女はその時以外は全くもってクール極まりなく、そのような関係が僕らの間にあることを、 
微塵も感じさせない。 

一方の僕は彼女に脳髄まで蕩けてしまいそうなほどにヤラれてしまい、 
気が付けばいつまたそのような状態になれるか、どうやったら彼女の可愛らしい一面を見れるのか…という事ばかり考えていたが… 
まさかこのような機会が訪れるとは…あぁ、もう…姉ちゃんグッジョブ! 

蒼星石はいつものように洗濯物をたたみ終えると、膝を抱えて…所謂体育すわりの格好で座り込んでしまった… 
「なんでそんな格好で座るんだ?」いつもなら、きっちりと両膝を揃えて座っているのだが… 

「え…?恥ずかしいし…足元がすーすーして…その…スカートに慣れないからちょっとでも温まろうかと…」そう言って、更に身体を小さくする。 
まぁもっともな考えではあるのだろうが… 

実は下着が見えている…本人は普段ズボンを穿いている所為で、 
スカートを穿く時の注意点について全く知らないようで…その…丸見えなのである… 
少し足の位置を変えただけでもくにゃくにゃと動くそこに、僕の視線は釘付けになる。 

この光景は健全な青少年にとって、楽園に近いものだった。 
だが本当の楽園にはまだまだ遠い。僕はゆっくりゆっくりと、蒼星石の背後に回り、そして… 

「わぁっ!」 
背後から胸を小さな鷲掴みにする。 
「ちょっとジュン君…な…なんなのさ…?ま…またなの?」 
僕は返事もせずにくにゅくにゅと蒼星石の胸の形を変え続ける。 

「や…やだよぉ…昨日もしたばかりじゃないか…!!」 
「昨日は昨日。今日は今日。俺は今したい気分なんだ…二人でオナニー…」そう言って耳たぶを尼噛みする。 
ふわんふわんの感触が唇に心地よい。 
耳が弱いのか蒼星石は。ひゃあっと可愛い声を立てる。 

「だけど…もうすぐ皆…起きるよ!真紅だって上にいるんだし…もし何かの用事で降りてきたりしたら… 
彼女の言によると、洗濯など以外の用件で、お父様からもらった衣服を脱いだ姿を 
他のドールズに見られるのはあまり好きではないらしい… 
何故かはあまり言いたがらないが、恐らく彼女自身の持つコンプレックスに関与する問題なのだろう。 

「大丈夫。蒼星石…Nのフィールドへ行こう。そこなら…幾つもの世界があるのだから…他の姉妹たちには見つからない。」 
「いや…でも他の姉妹たちは…誰かがNのフィールドに入った事は…分かるよ?」 
「大丈夫!絶対大丈夫!!」僕は鼻息を荒くして豪語した。 
どのみち蒼星石がNのフィールド行きを断った時は、ここでするつもりだった。 
聡い蒼星石もそれを見抜いていたのか、せめて見つかりにくいNのフィールドでする事を、仕方無しに承諾した。 

件の鏡を用いてNのフィールドへ入り、制服姿になった僕は、たくさんの扉があるこの不思議な空間を見渡した。 
蒼星石を両腕に抱えながら。 
…やわらかいなぁ…もういっそ…今ここで… 

そんな邪念が頭をよぎったが、彼女の凛とした声が僕を呼び覚ます。 

「ジュン君…どの扉を開けるかは…君に任せるよ…はぁ…」 
僕は自分の直感のみを頼りに、ある1つのドアを目指す。 
「よし、じゃあ…あの扉に行くぞ!蒼星石!!」 
「…好きにしたら……?はぁ…」 

そこはピンク色の照明に彩られた不思議な場所だった… 
部屋にはベッドが今まで見たことの無い位大きなベッドが1つぽつんとあった… 
そして部屋はどの壁を見回しても僕たちの姿が映っている。 

「ここは第21459世界だね…」蒼星石がキョロキョロと辺りを見回す。 
「…凄く大きなベッドがある…僕ら姉妹が全員寝ても、まだまだ足りるくらいの…」 

ぽふっという音をさせて、蒼星石がベッドに腰をかけ、足をぷらぷらさせる。 
「不思議な世界だね…僕こんな世界に来たことないや…1つの部屋みたいだし…」 

「いや…俺も……」 
っていうかここは…やっぱり…ああいう所なのかな…来た事がないから分からないけど… 

僕正直者すぎだな… 
そう思いながら僕は僕の学ランのボタンを一つ一つ外し始める。 
ぷちん、ぷちんという音に、蒼星石が気付く。 

「覚えてたんだ……?」蒼星石が残念そうに言う。 
「そんなに嫌か…」僕が眉を潜ませると、途端に手を振り首を振り、 
「うぅん…毎日だと…その…腰が痛いだけ…」と否定する。 

「大丈夫。痛くないようにするから…」 
「いつもそう言ってるよ…ジュン君…」 

嫌がる仕草を見せ続ける蒼星石の腕の自由を半ば強引に奪い、そのまま一気に海のようなベッドに押し倒す。 
蒼星石は最初苦い顔をしていたが、すぐに何かに気付いたかのように、目をかっと見開いた。 

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>>42 
の続きのような物です。一応今までの流れは書いてるんで前の読まなくても全く構いません。 

はっきり言ってこの話は繋ぎの話なので、エロ描写は皆無です。それでも良いのなら、 
駄文にお目を通していただけると幸いです… 

って本当にここ活性化してますね…皆さんGJです。 

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「て…天井にぼ…僕達が映ってるよ!」 
「当たり前じゃないか、鏡張りなんだから…天井だけじゃないぞ…」 
そう言うと蒼星石はくるくると左に右に顔を動かす。 
「あっ…本当だ……ねぇ…人に見られてるみたい…止めない?…それかどこか別の世界で…」 
「止めない」そう言うと僕は蒼星石の首筋に噛り付き、軽く吸った。彼女のからだがピクンと小さくはねる。 
「やっ!!そ…そんないきなり…うぁ……」 

「例え誰かに見られていても…悪いことをしている訳じゃ無いんだから…良いだろ?」 

「そうだけど…うん…あ……でも…服脱がなきゃ…出来ないよ…?」 
そう言って蒼星石はフリルのついたスカートの裾をつまんではたはたとする。 

「…脱がなくても良いじゃないか…可愛いぞ……その格好…」 
「!…だ!駄目だよ、これはのりさんの物なんだから…汚しちゃ…だ…ひゃっ」 
力説する蒼星石を無視し、服の上から乳首を掴んだ。 

「服の上から触られるのも、いつもと違って良いだろ? 
 …そ、それに…こんな可愛い格好したお前の事…もっと見ておきたいんだよ…」 

「………ジュン君は…可愛らしくて…女の子らしい子が好きなの?」 
「ん?あぁ…何当たり前の事言ってんだよ…」そう言って僕は蒼星石の小さな身体をきゅっと抱きしめる。 
その所為でこの時、蒼星石の顔が見えなかった… 

「でも…僕…似合わないよ…だから…早く…」 
「…似合ってるよ。」 
「似合ってない。」 
「似合ってる。」 

蒼星石はけっこう意固地になる事がある… 
「…はぁ……どう言えば…分かるんだ…?あのな、翠星石はいつもドレス着てて、あいつは一応似合ってるだろ? 
 それじゃあ同じ顔したお前はどうなんだ?似合ってない訳無いだろ…?」 

……もぅ……好きにすれば…」 
そう言って腕を投げ出して膨れっ面になった蒼星石は何もかも諦めた様にぷいと横を向いてしまう。 
こんな仕草をしていても、蒼星石はセックスの時には、普段からは考えられないような声で可愛く鳴いてくれる。 

時には目に涙を溜めてでも、痛みに耐えてくれる。稚拙な僕の愛撫にも、精一杯反応を返してくれる。 
好奇心からきたこの気持ちも、今は愛しさに変わっている。 

だけどきっと…蒼星石はそんな気持ちを僕には抱いていなくて…僕は蒼星石を半ば騙す事によって、手中に収めることに成功している。 

そして…本当の気持ちは…今更きっと伝えられない…もし真実を知ってしまったら… 

僕らの関係は…どうなってしまうのだろうか…? 
蒼星石を抱くとき、嬉しさもあったが、何よりこの不安感が僕の胸にこみ上げるのだった。 

「ジュン君…?」全てが終わった後、蒼星石が僕の顔を見つめる。 
「何…?」 
「辛そうな顔をしてる…どうかした?僕…何かした?」 
「いや…別に何も……今日も…いや今日は一段と…その……可愛かったぞ…」 

「…ばかぁ…いや…その……ありがとう……」そう言って、余程辛かったのか蒼星石はそのまま寝息を立て始めた。 
確かにピンクの可愛らしい衣服を纏った蒼星石は、いつもと様子が違って見え、まるで花嫁のようだった… 
…で、結局その姿が余りにも愛らしく、コスチュームプレイのような物を強要させてしまったが… 

ここは僕達以外誰もいない世界。現実と流れの違う世界。 

僕はまだ触れる事を許されない蒼星石の唇を見つめ、この甘美な世界の空気を味わい、暫しの眠りに付いた… 

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二話目はこれで終わりです。なげっぱですみません。 
ですが口を使うプレイが未だに出来ない以上、 
Hシーンも前回とそう変わらない物になると思い、 
省きました。脳内補完でドゾ〜 

とりあえず今回はNフィラブホ化が達成できましたので満足です。 
ラブホの雰囲気が古いのは、JUMのイメージの中の産物だからです…きっと… 

でも蒼は最初にMかSかどっちにするか決めないと、どっちつかずになりますね…本当… 
JUMと絡ませるのやっぱムズイっす… 

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>>154の続きを投下します。 
翠が間接的に嫌な役をしますので、そういうのが嫌な方はご注意を。 

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コンコン、コンコン 
今は夜の10時。もうドール達は眠りについてしまっている。 
なのに、僕の部屋の窓からは、音が鳴る。 

見るとそこには見慣れた鞄と…蒼星石がいた。 

「どうした?もう寝る時間じゃないのか?」 
「ちょっと…話がしたくて…ここじゃ何だから…君の夢の中に入っていい?」蒼星石は少し笑って、小首を傾げる。 
僕はあぁ…とだけ言うと、ベッドに寝転んだ。 
「何ならお前も横、来るか?」そう言って、冗談めいた手招きをする。だが蒼星石は、軽く首を振りながら微笑して、 
「…遠慮するよ…さぁ行くよ……レンピカ…おいで…」蒼星石は、両手を僕の胸の前に掲げた…… 

ここは…夢の世界。まさしくそれ以外言いようのないほどに、そこはファンタジックな様相である。 
しかし、僕の気分はあまりにもこことそぐわなかった。そしてジュン君もそれに気付いているのか、あまり良い表情は見せない。 
「…で?何だ…話って…?」 
蒼星石がふう…と一度大きな深呼吸をし、意を決して言った。 
「……回りくどく言っても結局同じだろうから…言うね。僕は…今のジュン君との関係を…止めたいんだ…」 

ジュン君は頭を掻いて、「今の関係って…?」とわざとらしく問うけれど、 
「二人でオナニー…いや…セックスをする関係を止めたい。」ジュン君の目を強く見つめ、僕はきっぱりと止めを刺す。 

「そうか…知っちゃったのか…セックスの意味…」 
「うん…」僕は力なく頷く。 
僕は先日、リビングに置いてあったのりさんの女性雑誌で、セックスに関わる記事を見てしまった。 
もちろん他人の本をわざと覗き見したのではなく、 
フローリングに蹴躓いた時にそのページが捲れてしまっただけなのだが… 

それは僕にとって、幸運だったのか、はたまた不運だったのかどうかは分からない。 
けれど、今のジュン君との関係に何らかの決着をつけるきっかけは、与えてくれた。 

「僕は…今のジュン君は…他人を愛する事を勘違いしていると思うんだ。」 
「なっ………!!」 
「愛するという事は…抱く事じゃないよ…僕は抱く事は知らなかったけど、人を愛する事は分かる。 
 君より何倍も…一応生きているからね…いいかい…ジュン君。 
 肉欲と愛を同じにしてはいけない。だから…僕は… 
 君の心の枝葉を切り取るつもりだ。今の僕への気持ちは、君にとって有害にしか思えない。」 

きつい言葉だという事は、重々承知している。だけど……僕は言わねばならない。やらねばならない。 

ジュン君を正しい道へと戻してやる為に…そして… 

「な……何を…っ僕は……そんな事…!!」僕は蒼星石が何を口走っているのか、しばらく理解できなかった。 
確かにこの展開を予想していなかったといえば嘘になる。こんな日がいつか来る…そんな気はしてた… 
だけど…だけど…この気持ちが偽りだと言われるとは思わなかった。 
僕はいつの間にか、じりじりと蒼星石に近づき、小さな両肩を掴み、あるのか無いのか分からない、温かいのか冷たいのか分からない、 
不思議な夢の世界の地面へと蒼星石の背中を押し付ける。 

「そ…蒼星石…僕は…僕はお前の事が…」肩を抑えたまま、小さな足の間に足を入れ、絡ませ、僕は蒼星石へと顔をゆっくりゆっくりと近づける。 
「……くぅっ……」蒼星石が辛そうな声を上げるのにも耳を貸さず、一気にその唇へと貪り付く。 

初めての接吻。だがそれは許されたものではなく、無理やり奪う形となってしまった。 
最初は軽く唇だけをなぞっていたが、あまりに蒼星石が顔を背けようとするので苛立ち、蒼星石の小さな口には大きすぎる下無理やり捻じ込んでやる。 
「…ん…んん…っんー!」蒼星石は口を限界まで開ける事によってしか僕の舌を受け入れることは出来ず、それはさながらフェラチオだ。 
僕は蒼星石への愛情と憎悪の入り混じった形容しがたい気持ちを、その唇に、下に込めて蒼星石に注ぎ込む。 
互いに下を絡めあうというよりは、僕の一方的な搾取であった。 

その証拠に、蒼星石の表情は歪み、口からは少し甘い香りのする唾液がだらしなく地面に垂れ、その唾液は夢の空間を彩る香水となる。 
僕は小さな小さな歯を舐り、その不思議な体液を味わいつくすのかと思うほど吸い付き、ジュルジュルと音を立てて啜る。 
蒼星石は僕の舌の余りの大きさに口で息をする事も出来ないらしく香水と同じ香りのする荒い鼻息が僕の鼻先にかかる。 

そのわずかに香る花のような、石鹸のような、甘い香りが堪らない。 

上がりに上がった息を一旦整える為、僕は顔を離す。無論蒼星石の肩は掴み、彼女に行動の自由は無い。 
口一杯に物で塞がれ息をさえぎられた蒼星石は酸欠の為か目をとろんとさせ、潤んだ目で…だがキっとこちらを睨んだまま見つめる。 
初めて見る表情…まだこんなにあった…僕は先ほど自ら遮ってしまった言葉を続ける。 
「お前の事が好きだ……」そういい終わったすぐ次の瞬間、蒼星石は精一杯腕を伸ばし、 
「レンピカ!」と人工精霊を呼ぶと、大きな鋏を身構え、その刃先を自由にならない身体で精一杯僕に向けようとする。 

「…!!や…やめて!!どうして今更そんな事言うんだい?! 
 僕は君の事なんか好きでもなんでもないんだ!もしこれ以上何かするなら…… 

刃先が開く。 
 この鋏で…君の…切るよ…」 

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流れを読まず細切れ投下。 

この先があまりに難産なのと、年初めで忙しいのもあり…まぁここまで投下します。 

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キラリと閃く刃先を見て、僕はごくんと固唾をのむ。間近ではじめて見る、抜き身の刃。 
その恐ろしさと美しさの前では全ての真実を曝け出さない訳には、どうしてもいかなかった。 
「……最初は…好奇心だった…」僕はぽろぽろ、零す様に言の葉を落とし始める。 
「ローゼンメイデンの身体がどうなってるか…知りたかった……だから…相手が誰でも良かったんだ…本当に…」 
言葉と一緒に、大粒の雫が蒼星石のほほに当たって落ち、蒼星石は目を細めて切なそうな顔をする。 
僕はそれを見るといてもたってもいられなくなって蒼星石の頬に自らの頬を寄せた。 
「……くぅっ…」 
蒼星石は完全に自由にならない手を、大きく振り上げる。帽子が地面に落ちる。 

シャキン… 
鋏の剣先が、僅かに僕の額をかすり、僕は驚いて顔を上げる。額から何か熱い物が滲み出るのが分かったが、痛みは…こんな痛みなど気にならなかった。 

鋏を振るった本人は髪の毛の何本かでも切ってやって、脅してやるつもりだったのだろう。 
「あっ…あっ…あっ…」 
今まで人を傷つけたことなど無かったのか、予想外の出来事に腕をぷるぷると震えさせ、口をあんぐりと開ける。 

「ごめ…なさ…」目に涙を溜めて許しを請う蒼星石。 
本来なら、襲われた男に出来る限りの力で抵抗するのは当たり前であり、謝る必要は全く無い。だけどそんな男にも、蒼星石は弱みを見せてしまう。 

僕は蒼星石の目を見て出来る限りにっこりと微笑み、蒼星石が少しほっとしたような表情を見せたのを確認すると、 
瞬時にその震える腕から大鋏を奪い取り、丁度白い首筋に影のラインが出来るように、鋏を蒼星石の首に沿わせる。 

鋏の影が縄のように蒼星石の首に喰らい付き、美しい。 
「……ジュン君…」鋏を奪われた蒼星石はもう抵抗する手段も無いのか、じぃっと僕の傷跡を見ている。 
「………だから…最初…そんな気持ちだったから…そんな関係から始まったこの気持ちだから… 
 後から…自分の気持ちに気付いても…言えなかった……」僕は鋏をそのまま地面にグっと押さえつけ、蒼星石を身動きの出来ない状態にする。 

最初に行為に及んだ日の事が、遠い昔のように頭の中を駆け巡る。 

今まで気付かなかった蒼星石の他の姉妹へのコンプレックスの事。 
驚くほど性に関して無知だった事。 
そしてだからこそ僕の嘘を真に受け、素直な反応を返してくれた事。 
僕も初めてだったけど、それ以上に慣れない事をされているのに、それでも僕の身を案じてくれた事。 

それら全てに愛おしさを感じたけれど、それがきっかけで「好き」になったとは…言えなかった… 
僕はそんなに…大人じゃない…… 
「本当の事を…騙している事を知られたら…嫌われてしまうんじゃないかって… 
もう二度と僕に笑いかけてくれることが無くなると思うと… 
怖くて…言えなかったんだ…」 

蒼星石は命の綱渡りとも言えるこの状況でも諭すようにこう僕に告げる。 
「ジュン君…僕は別に奪われた事に対して怒っているわけじゃあない。 
 それはそういう事を一切知らなかった僕にも過失はあるから…だけど…それは言い訳じゃないか…ジュン君…」 

「!!」 
今まで言えなくて言えなくて…やっと伝えられた言葉に対する反応として、蒼星石の言葉は僕にとって残酷すぎる真実だった。 

今まで自分がやっていた事は…何だったのだろうか…? 
確かに…僕は…肉欲と愛を同視していたかもしれない。抱く事によって…蒼星石を好きになったと…勘違いしていたのかもしれない… 

けど…少し嫌々ながらもこんな…引きこもりの自分を受け入れてくれるのは嬉しかった…… 
自分が行った行動の一つ一つに、蒼星石が今まで見た事の無いような可愛い反応を返してくれるだけで胸が躍った… 

嬉しかった…愛おしかった 
この気持ちは紛れも無い本物だと胸を張っていえる。 

だけど…蒼星石の言葉は、それを感じていたのは僕だけで…蒼星石は何とも思っていない…という…僕が必死で忘れたがっていた事を思い出させる。 

今僕は、嬉しさよりも、愛しさよりも、突き放された時の絶望感に支配されて行く…… 

自分の思いが上手く伝えられない事に対するやり場の無い怒りを、僕は最悪な形で蒼星石にぶつけてしまう。 
僕は蒼性石のコルセットに手をかけ、その紐を勢いよく毟り取り、胸を開かせた。 
ブラウスの上から、今まで締め付けられていた小さな二つのふくらみが露わになる。 

「ジュン君……僕をどうするの…?」蒼星石は長い睫毛を瞬かせる。 
「僕を…犯すの…?」 
「………」 

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ちょっと間が空いてしまいましたが投下。 

相変わらず話に動きが無い上にだらだらと長文ですが… 
よろしければあと少しお付き合いください。 

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僕は躊躇いも戸惑いも無く、幾度と無く触れてきた小さな膨らみに手を添え、蒼星石の弱い部分にグッと手の力を込める。 
「やっ!!…やめて…」 
今までの行為で弱点を全て知られてしまっている上に、首に刃物を突きつけられている蒼星石に勝ち目など無く、 
ただただ僕の愛撫に必死に抵抗しながら、息を荒げる事しか出来ない。 

「はぁ…はぁ…んんっ…はぁ…」 
だいぶ快感に慣れてきたのか、「やぁ…いやぁあ…だよ…ジュン君…」と蒼星石はうわ言の様に何度も繰り返すが、 
僕は更にブラウスのボタンを引きちぎり、少年の衣服からは想像しにくい刺繍の付いたシュミーズ姿を露わにさせ、 
その胸を覆い隠す最後の一枚とも言えるシュミーズさえも、首の辺りまでたくし上げ、蒼星石の乳房と乳首が露わになさせる。 

「…蒼星石は…吸われるのと…手で弄られるの…どっちが好き…?」 
「んっ…はぁっ…はぁっ…どっちも…やだ…」 

「そういえば…吸われる方が好きだったかな…こっち…吸うよ…」そう言って左の乳首にそっと唇を当て、 
ちゅっと熱い音を立てて口の中で乳首の側面から舌で転がし始め、左手は蒼星石の背中から尻にかけてのラインをゆっくりゆっくりと愛撫し、 
右手は蒼星石の左手を力強く押さえつける。 
蒼星石は弱みを知られている故の強い快感に耐えようと、必死に右手で僕の背中をぺちぺちと叩く。だが痛くは無い… 

嫌がっているフリはするが、段々と僕の愛撫に答えるかのように蒼星石の左手の乳首は硬さを増していく。 
「…今…お前…ケープだけ羽織っているように見えて…凄くやらしいぞ…ふふ……あれ?」 
…僕はケープの下に隠れている右側の乳首の異変に気がついた。厚い素材にもかかわらず、その尖がった形ははっきりと確認できる。 

「…こっちも勃ってる……触られもしてないのに…感じちゃった……?いやらしい奴だな…触って…欲しい?」 
そう言えば以前もこんなやりとりがあった。前は…素直に…触ってと哀願する様子が堪らなく可愛かったが… 

「んんぅっ…はぁっ…はぁっ……いらないよ…ジュン…君……」 
まるで以前の二人の関係の違いを象徴するかのように、蒼星石は否定し、そして弱弱しい息ながら続ける。 
「ジュン君…君が……僕に真実を告げられなかったのは…逃げていた…んっくぅっ…だけじゃない…か… 
もし…本当に…ジュン君に誠実さが在ったなら…きっときっと……告げていてくれたはずだ…」 

「……」 
僕は寂しげな蒼星石の右の乳首に唇を沿わし思い切り音を立て、唾液を付けて吸ってやった。 
「ひゃあぁ…あんっ…んん…そ…それとも…ジュンく…は…本当は… 
 自分の…性欲処理の相手…んひゃ…が…欲しかった…だけな…んじゃ…ないの?」きっと強く唇を噛み上目遣いでこちらを見る。 
僕は何も答えられなかった…だって……実際初めのうちは… 
「……」 
次に思い切り乳首を噛んでやる。歯型が残ってしまうかもしれないが、そんな事は一切気にせず強く噛んでやった。 
「い…つっ!!……も、もしそうなら…もしそんなに僕の身体が良かっただけなら…翠星石でも…良かったんじゃないか…? 
きっと同じ具合だよ…?双子の姉妹なんだから……ね。」 

その言葉を口にしたとき、僕は自分の失敗に気がついてしまう… 
この言葉だけは…この言葉だけは…言うつもりは無かったのに… 

翠星石は、ジュン君に好意を持ってる。でも翠星石は…なかなか素直になれないから…きっとジュン君に誤解されていて… 
そのジュン君は翠星石と同じ身体を持つ僕を性具として見ている…… 
もしかして…ひたすらに僕は邪魔な存在なのではないか…? 

初めてセックスの意味を知った時、そんな不安が僕の頭をよぎった。でもでも…今言うべきじゃなかった… 

「……どうしてそこに翠星石が出てくるんだ……」ジュン君は鋏を地面から引き抜き、遠くへ放り投げる。 
そして首筋にねっとりと舌を絡めさせ、ゆっくりゆっくり焦らす様に右手の人差し指と中指を、僕の足の間へと滑り込ませていく。 
とても寂しそうな目をして… 

どうして僕は言ってしまったんだろう…ジュン君を諭すどころか、火に油を注いでしまっただけじゃないか…!! 
それに僕はもう長い間身体全体で押さえにかかられているから…身体が…自由に動かない… 
嫌で嫌で堪らないのに…抵抗できない… 

「うぅう…っ」 
「…答えろよ。」ジュン君が耳元で囁くと同時に、僕の秘所をズボン越しに軽くなぞって… 
ゆ…指の感覚がはっきり伝わって…も…もぅ… 

「あんっ!…や…やぁ…んっ…そこは…らめぇ…」 
「もうここから分かるほど湿ってるぞ…なのにこれじゃ足らないのか…?本当にいやらしい奴だな…」 
「ジュ…はぁっ……く…」 
ジュン君が僕のズボンをドロワースごとずり下げて、僕のあそこがジュン君に丸見えになってしまう。 
「ほら…もうこんなにもうドロドロだ…溢れてるぞ……ほら…これで見えるだろっと…」 
僕はジュン君に下半身を浮かされ、そのままギリギリまで折り曲げられ…自分の濡れてる場所がよく見えるようにされてしまう。 

そこはもうどぷどぷに…所謂僕の愛液で塗れていて上下を逆さまにされた事により、お腹の辺りにまでそれが流れてきている。 
…僕は…見るに耐えなくてどうしても首を背けてしまう。 
「…見たくない程…認めたくない程…濡れてるだろ…ほら…今…」 

そう言ってジュン君は僕のそこを指でかき回す。 
「うわぁ…ひゃあぁっ…あぁ……んん…や…やめぇ……」 
僕の感じるポイントを、経験で確実に突いて来るジュン君は、いやに嬉しそうな薄ら笑いを浮かべて…その指を引き抜き…… 
僕の口に… 
「どうだ…お前の味……?甘いだろ……?」 
「……んな事ない…っ!!」とは言いつつ、僕は初めて味わう自分自身の味に驚いてしまう。 

何…この味…? 
「戸惑ってんのか……可愛いな…ははは…」 
図星を言い当てられて僕は自分の顔が赤くなるのが分かる。でもそれと同時に悲しみもやって来る。 

「ぼ…僕は可愛くなんか…かわいくなんか…」 
ジュン君に対する痛み、翠星石に対する痛み、お父様に対する痛み…その他全ての痛みが絡まり合って…僕の胸は強く強く釘で刺され、 
故意ではなく……ぽろぽろと涙と…嗚咽をを零してしまう… 

「!!」 
「うっ……うっ…うぅ…うぅっ……」 
唯一自由になる右腕で、僕は何とか顔を隠そうとするけれど…その腕すらもジュン君に押さえ込まれる… 
僕は全てに縛られる。 
何一つ…自分の気持ちですら自由にする事は出来ないんだ。そんな自分にも…反吐が出る… 

けれどジュン君はその時に変わった。さっきまでの狂気に満ちた顔とは違って…少しだけ穏やかになった。 
何故かは…分からない… 

「…全く…何でお前はいっつもいつもそういう風に…」ジュン君は今まで僕を押さえていた手で頭を優しく撫でる… 
駄目だよ…そんな事したら……僕は弱くなってしまう……ほら…駄目だと分かっているのに…こんな言葉を…口走ってしまう… 
「っうぅ……その……だって…ジュン君は…ひっく…可愛くて……女の子らしい子が好きって…言ってたじゃないか…」 

…この間、Nのフィールドで…確かにジュン君はそう言った。 

「あ…あぁ…」ジュン君も覚えているのか手から力が抜け、力無く頷く。眉毛は下がり、心配そうに僕を見つめる。 
その顔に…弱いんだ僕は… 

ずるいよ…ジュン君……僕は…ジュン君に何度騙されれば良いの…? 
僕は…今まで本当に誰にも見せなかった僕を…見せてしまうじゃないか…… 

「でもね、僕はそうじゃないんだ。そうなれないんだ……お父様にそういう風に創られたから… 
 でも…同じ顔をしていても、同じ身体をしていても……翠星石は女の子らしくて…可愛いから… 
 …ジュン君は…僕を…翠星石の代わりとして…使っているだけなんじゃないかって…」 

ジュン君は顔をしかめさせて何か言おうとするけれど僕は自由にされた腕でジュン君の唇に人差し指を押さえ、目で伝える。「だまって」と。 

「僕は…翠星石の代わりとしては…絶対に扱われたくないんだ…」 

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とりあえず本日分投下終了です。 

蒼の愛液の味は…飲める媚薬入りロリータレンピカ女性物辺りを想像していただくとよいかと。 

何か迷走してますね…う〜む。 

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何故だろう…どうしてこんな事が言えるんだろう…心の奥底にたまったどろどろが…堰を切って流れていくよ…浄化されるかは…分からないけど… 

「…僕は…誇り高いローゼンメイデンの第四ドール、蒼星石。」出来る限り強く笑う。涙は流れているけれど… 

「…そして…翠星石とは双子で…僕は双子の妹。 
 ドールで…双子って…人間の双子とは違うんだ…?どこだか分かる?」 
ジュン君の答えを求めずに僕は続ける。 
ドールで双子というのはありえない…必ずどちらかが先に生を受け、どちらかが後に生を受ける。」 

「後に生まれた僕には…いつも不安が付きまとう…僕は… 
…僕は翠星石の精巧な模造品なだけで…がらくたなんじゃないかという不安が…」 

その上少年のこの姿。 

僕は…オリジナルでもない、少女でもない…姉妹の中で一番のがらくた…… 
アリスになんて…なれる筈も無い。 

「だから…僕はマスター…そしてお父様以外の人を愛して…信じ切る事ができない…僕が僕を…信じることが出来ないから… 
 運命で繋がれた絶対の絆しか信じる事が出来ない…だから…」 

例えジュン君が僕を好きだといってくれても、僕はその気持ちを返せない… 
僕は微笑み返すことが出来ない人形… 

そう…そんながらくたは僕だけ… 
「だから僕は…ジュン君を…ジュン君の言う好きにはなれない…ごめんね…」 

「蒼星…石…」ジュン君は震える指で僕の頬に触れる。 
「何も言わないで…言葉は魔力を持っているんだ。言ってしまったら…それは真実となってしまうよ。」 
蒼星石はふふっと笑う。 
「何も…言わせてくれないのか…?」 
僕はゆっくり頷き、 
「僕はジュン君には幸せになって欲しい…だから…僕との関係は断ち切って…そんなもの消してしまった方が良い。 
 限られた…人の短い一生を…僕になんか…使っちゃいけない…」 

ジュン君は…きちんと自分の過去と向き合えた人…がらくただった自分自身を…蘇らせる事ができた人… 
他人の声を、聞ける人… 
そんな人…僕なんかには相応しくない… 

そう…出来るならば…翠星石のような…きちんと…マスターでも何でもない…他…者を好きになれる子と…幸せになって欲しい… 
それが僕に出来る…ジュン君にとって翠星石にとって…そして僕にとって……一番幸せな事… 
人に笑ってもらうのは、人形にとって一番幸せな事… 

「だから…切るのか…僕の心…?…勝手に…?」どうして……もし僕が蒼星石を騙し続けていなかったなら… 
蒼星石は僕を信じてくれたのだろうか…? 
もし…僕が…変な照れと…少しの……の所為で…自分を偽らなかったら… 

「…それしか方法が…無いんだ…許せとは言わない…憎んでも…いい…だけど…だけど僕には他にどうする事も出来ない……」 

「次の朝…目を覚ましたら…お前の色々な事…今聞いた事…全て忘れてるのか?!」 
「…うん……ごめんね…でも忘れた方が良い事なんだ…分かってほしい…」 

「そうじゃない…今お前が抱えてる事…喋ったこと…またお前は全部一人で抱えるのか?!」 
蒼星石を一人…今もこれからもずっと苦しめずに済んだのか…? 

蒼星石は今まで見たどんな顔よりも柔らかく笑う。 
「うん。僕は今までそうやって生きてきた。きっとこれからもそうやって生きていくと思う。 
 この身体から…ローザミスティカが無くなる……その時まで…」 

僕は思わず蒼星石を抱きしめる…蒼星石は特に抵抗することなく、こてんと頭をこちらにもたせ掛ける。 
さっきの嫌がるあまり鋏を僕に向ける姿が嘘みたいだ… 
「…ジュン君…あったかいね…」そして蒼星石は小さな手に力を込め、僕の身体に絡めさせる。 
「僕がお前にしてやれる事……もう何も無いのか…?僕はお前を傷つけるだけ傷つけて…そして全て忘れるなんて…」 
これほどまでに自分が不甲斐ない事を後悔した時はない。 

蒼星石は少し考え込んで、さらに頭を僕の胸にすり寄せる。 
「…………じゃあ……して…今…何だかすごくして欲しい…」 
僕は初めて見せる蒼星石の僕を頼るような仕草に胸を奪われ、彼女の声が何かは聞き取れなかった。 
僕がしてやれる事なら、何でもしてやりたい。 
もし蒼星石が望むなら…これから二人永遠に夢の世界にいたっていい…そんな事望まないだろうけど… 

「え?何…?もう一度…」 
「……きす…何だか…凄くして欲しい……」語尾に向かうほど、声は小さくなる。 
予想もしていない『お願い』に、僕は少しだけ驚く…もちろんしてあげたいけれど… 
けどさっきの後だ…もしかしたら… 

「ほっぺ?」かもしれない。すると蒼星石は顔をほんのりと赤らめ口先を少し尖らせ、 
「………くち…」 
とだけ言う。相変わらず頭を僕に傾けたままで。 

「でもさっきみたいのは…やだよ…」 
そう言われて先ほどの強引に奪ったフェラチオの様なキス…と蒼星石の口の中の感触を思い出す… 
一度思い出せば、あの甘美な口付けを我慢する事など出来るはずもない。また…無理やり奪ってしまうかもしれない… 

「その…さっきは…本当にごめんな…うん…いいよ…努力…してみる…」 
「……ん…」僕の言葉を聴くと蒼星石は目を閉じ、少し上を向き、唇だけ軽くツンと出す。 
その微妙に照れた表情、柔らかく閉じた瞼から溢れる淑やかさは何物にも変えがたく、僕を一瞬躊躇させるほどのものだった。 
そして蒼星石は他の姉妹達と比べて飾り気の無い髪型だからか、それとも今までの行為でいつもより若干乱れてしまった髪の毛の所為か、 
繊細で美しい顔のパーツはより強調される。 

濃く長い睫毛。陶器のような白い肌。薔薇色の唇…どれもが至高が持つ物に相応しいものであった。 

「早く…恥ずかしいんだから…」 
「…いいのか…?」僕はそのままでは高さの足りない蒼星石の唇へ自らの唇を重ねる為に、片腕で蒼星石を持ち上げ、 
もう片方の腕で蒼性石の小さな顎をくいっと上に向かせた。 

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昨晩吊ってきて本当に意味で晒し首となりました… 
とりあえず本日分投下完了です。 

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最初は唇の先だけを優しく味わうように食むだけだったが、やはり僕がそれで足りる訳が無く、唇を舌で何度もなぞり、蒼星石の口を恐る恐る開かせる。 
強引ではなくあくまで優しく。 
くちゅ…ちゅっ…にゅちゅ…くちゅ…いやらしい粘液の音のみが夢の空間に木霊する。 

そして蒼星石の小さな口では到底全て入りきらない僕の大きな舌を先っちょだけ差し入れ、そこで止まってみる。 
舐めてみて…?と誘うように。蒼星石は不安そうな目をしてこちらを上目遣いで見るが、すぐに両目を閉じて軽く僕の舌に触れてくれた。 

それこそ僕が始めて味わう感触だった。小さな小さな舌が僕の舌を懸命にねぶり、歯の裏、上下の歯茎を柔らかに刺激する。 
加えて先ほどのドール特有の甘やかな香りが蒼星石の鼻や口を伝って僕の中へと流れ込み、身体中に充満する。 
こんな事をされたのは初めてだったから…蒼星石が上手いか下手かは分からない。けどただ1つはっきりしている事は、 
他ならぬ蒼星石がしてくれた事が嬉しかったという事だ。 

「んっ…はぁっ…ちゅっ…むちゅっ…はぁっ……ちゅっ……」今まで呼吸を我慢していたのか、 
急に息が上がりだし、頬はますます薔薇色の染まり、目は潤みを帯びてくる。それでも尚蒼星石は止める事は無い。 
気がつけば僕の服と蒼星石のケープは二人の唾液で濡れ、あたり一面に先ほどのような甘い香りが広がっている。 
息を吸う為に鼻をひくつかせる度に、僕の胸は高鳴ってしまう…まるで媚薬みたいだ… 

いてもたっても居られなくなった僕は、今まで蒼星石を怖がらせない為に深く動かさなかった舌を激しく動かし始める。 
絡みつかせるように、相手の小さな舌とまるで一体化でもするかの如く僕は吸い上げ、舐め上げた。 
「ひゃん…い…いきなりは…だめぇ……」いきなりの僕の行動に驚いたのか、蒼星石は慌てて顔を離す。 
その時にまた甘い糸を引く媚薬がぽたぽたと零れ落ち、二人の間を結ぶ細い絆となる。 

僕はその細い絆の繋がりを求めるかのようにケープ越しに蒼星石の胸の膨らみに手を伸ばす。 
「……あっ…」 
ケープが蒼星石の胸の形に合わせて変形し、その少女らしい身体の線を露わにする… 

「なぁ…蒼星石…二人で…しないか……?セックス……」 
今までの、今までの、二人の心がどこか別なところにあったオナニーとは違う、セックス。 
勿論蒼星石も、今はその意味を知っている。だから…受け入れてくれるかは分からない…だけど僕はしたい… 

「……うん…いいよ…二人で…したいな……」 
ディープキスの快感に潤んだ目で、にこやかに微笑む蒼星石に…僕は今までと違う何かを感じた。 
今までも何度も笑顔で…時々ちょっと嫌そうに受け入れてくれたけど…今は…本当の意味で僕を受け入れようとしてくれる… 

これまでの幾度もの身体の触れ合いが、この短い言葉で帳消しになる。 
僕達は今やっと本当の意味で触れ合うのだ… 

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また夜にでもやってきます。もう暫くよければお付き合いください。 

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蒼星石を床にそっと寝かせつけ、僕はズボンとシャツを脱ぎ、その辺に放り投げる。 
「駄目だよ…ちゃんと畳まなきゃ…」口を尖らせて文句を言う。 
口うるさくて、ムードを壊す風に聞こえるかもしれないけどけれど、 
蒼星石がそんな風に言ってくれるのは、ある程度心を許してくれているからだと僕は知っている。 
本当に興味のない奴に、蒼星石はそんな事を言わない。放っておく。 

「ここは夢の世界だろ…?なら良いじゃないか…」 

「もぅ…駄目だよ…さぁ…僕も…」 
そう言って蒼星石はまずケープに手をかけ始めるが、僕がその腕を掴む。 
「…え?」きょとんとした目で僕を見る。 
「僕が脱がすよ……そのさっきの…ごめんな…」僕はぼろぼろになった蒼星石のコルセットとブラウスを見る。 
引きちぎられたボタンの跡が生々しく、僕の愚かさを物語っていた。 
…僕が謝ると同時に苦い笑顔に変わっていく蒼星石の表情を見ると胸が痛くなる… 

「ボタン…付け替えなきゃな…」 

「ううん…気にしないで…」蒼星石はふるふると頭を振る。 
「僕も…ジュン君の…ここ」そう言って僕の額に届かない手をやる。その手の先には、先ほどの鋏による切り傷があった。 

「本当にごめんね……痛かったよね…?」 
「ん…?あぁ…これか…?大丈夫。痛くないし…後で消毒液塗ってくれたら…許す…」 
「ふふ…ありがとう…」 
優しく優しく蒼星石を脱がしていく…と言ってももう殆どケープしか着ていない状況だったのでさほど時間はかかる筈も無く、 
それが何だか悔しくて、わざとケープ越しに身体の色々な部分を触ってみる。 
蒼星石は恥ずかしそうにしていたけれど、嫌そうではない…良かった… 

「…そろそろ…いい…?」今更ながら言ってみる。 
「さっきから触ってるくせに………けど…改めて聞かないで…何だか…恥ずかしい…」同じ姿になった蒼星石が答える。 
「恥ずかしがることじゃないよ…」 

「そう…だけど……こんな事…初めてだから…僕…何だか……」 
蒼星石にとって本当の意味での初めてのセックス。恥ずかしがるのも無理は無い。実際僕だって…今までと同じ事をするだけなのに… 
今までとは違う胸の高鳴りを感じ始めている。 

「どうする…触って欲しい…?」今までの愛撫で既に蒼星石の身体はある程度高まっているはずである。 
けれどその高まりは僕の狂気じみた怒りが無理やり与えた高まりであり、純粋な性感ではない。 
もっとちゃんと感じて欲しい… 
少しでも…僕が……蒼星石にとって大きい存在であって欲しい… 

「うん…ジュン君が良ければ…ちょっとだけ…あ、本当にちょっとだけ…あまり激しくはしないで…お願い…」 

僕ははいはいと軽く答えると、蒼星石の小さな身体を抱きしめにかかる。 
頬と頬を寄せ合い、唇と舌は耳の裏に添え、左手は蒼星石の身体が辛くならないようにクッションのように使い、 
右手は可愛い乳房を軽く指で弾く。 

「ひゃうっ!……」いつもの落ち着いた声よりオクターブ程上に聞こえる甘い声で喘ぎ鳴く蒼星石。 
こんな姿はきっと今まで僕だけにしか見せなかっただろう…そう考えると背筋がゾクゾクする… 

蒼星石はいつもはソファーか何かにしがみ付き、その快感に耐えている。が…ここには掴まる物など何も無い。 

「…ね、ジュン君……」はぁはぁと荒い息の音が響く。 
「ん?」 
「その…ジュン君の首に…掴まっても…いい…かな?」 
その言葉は、ただ単に掴まる物がないからなのか、それとも本当に僕に掴まりたかっただけなのかは分からない。 
けれどそんな簡単な…いつもと違う言葉だけで僕の胸の鼓動は早くなる。 

内心の嬉しくて堪らない気持ちを抑え出来るだけ優しく「ん…」とだけ言って身体全体の高さを下げてやる。 
二人の距離が縮まる。 

僕の首に蒼星石の僅かな重さが圧し掛かる。その重さ、同時に小ささを全身で感じる。 
この小さな身体にどれだけの苦悩、どれだけの寂しさを抱えているんだろう… 

かつての僕のように…怒りもせず、また自嘲もせず、泣く事もせず、ただ静かに自らの事を『がらくた』と呼ぶまでに… 
どれ程の悲しみがあったのだろうか…? 

いてもたってもいられなくて僕は自らの腕の動きを早める。 
もっともっともっと…一緒になりたい。1つになりたい。 

誰かとそうなりたいなんて願ったのは生まれてこの方一度も無かった。そしてきっと今がその時なのだろう。 
けれどそれは刹那の夢であり、この思いさえも夢から覚めた時に消えて無くなってしまうんだ… 

「…んっ…ジュン君…はぁっ…はぁっ……泣かせちゃって…ごめんね…」蒼星石の腕は僕の頭に伸び、僕はよしよしと撫でられた。 
悲しみの涙なのか、嬉しさ故の涙なのか分からないが、僕の頬にはいつの間にか熱い物が伝っていた。 
「ごめんね…僕…んはぁっ…不器用で…人を傷つける事しか…はぁっ…出来ない…がらくたで… 
 はぁ…んんっ…いつも…いつもそう…あの…んっ…鋏みたいなん…だ……」 

僕の視線の先に、僕の血で汚れ、一人放り投げ出された鋏が見える。 
「そんな事…無い…僕…お前に…蒼星石に…一杯もらった…色々なもの…」 
「…はぁ…んんっ!!たとえば…?」蒼星石は少し自嘲したように笑う。 

「その…気持ちとか……」とっさに思いついたものがそれだった…けれどそれはもうすぐ消えてしまう物… 
蒼星石にとって、確かなものではない。 
それに気付いた僕はにへらっと笑って誤魔化してしまう。 
蒼星石はくすりと笑って、 
「…ありがとう…はぁっ…人に何かあげられるって…良いね…初めてだよ…んんっ…そんな風に言って貰えるの…本当にありがとう…」 
蒼星石の笑顔は、安らかだった…柔らかとか、穏やかではなく安らかだった。 

…僕は…蒼星石に…何か…してあげられたのかな…?犯すだけ犯して、傷つけるだけ傷つけて、貰うだけ貰って… 

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やっぱ無駄に長いな… 

JUM蒼物は両方とも一人称僕なので、 
両サイドの視点混ぜてると、時々ウホッな気分になりますね。 

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僕はぴた…っと手を止める。 
「…?はぁ…はぁっ…どうしたの…?…んはぁ……嫌になった…?」 
そんな訳ない。僕はふるふると首を横に振る。 
「じゃあ…もっと…触って欲しい…な…ジュン君に…」 

「うん…」そう言って僕は今まで蒼星石の身体を支えていた左手の位置を変え、もう既にしとどに濡れそぼった蜜壷に手を伸ばし、 
右手は桜色の乳首に添え、顔を蒼星石の胸にそっと埋めて、唇と舌でもう片方の桜色の先端を絡めとる。 

「ぁん…っ!!ひゃ…ああぁぁ……んはぁ…ん…」少しの間だけお預けを食らった所為か、 
先ほどよりも感じやすくなった蒼星石は、淫らな声で鳴き、身体を弓なりに反らし始める。 
乳首から腹へ、それから更に下の方へと舌を少しずつ這わせ、反応の変化を見る。僕の唾液で濡れた身体が生々しく、いやらしく光る。 
蒼星石はくにゃくにゃと微妙に身体を動かしながら、自ら僕の腕の気持ち良いポイントを探っているように見える… 
気持ち良いと…思ってくれてるのかな…?だと嬉しい… 

僕は今まで左手で軽く弄っていたクリトリスを強くキュっと摘む。それはもう既に剥けきっていて寂しそうにそそり立ち、僕を待ち構えていた。 
「ぁ…んっ!!」蒼星石の身体全体に力が入り、身体がビクビクと仰け反らせ…泉からさらに愛液がとろとろ流れ出して行く… 

左手と舌を持ち替え、じゅるじゅると思い切り音を立てて吸ってやる。いや…というより自然とこんな音がするほど、 
すでに蒼星石の蜜は、その水瓶から溢れ出ているのだ。 
顔を離して、蒼星石の顔を見ながら、顔中にへばりついた蒼星石の愛液を舌で舐め取る。 
その様子を見ると「僕…そんなに…」と泣きそうな声を出して僕から顔を背ける。。 

「でも…甘いよ…」もう一度舌をねじ込んで、小さな入り口を唇で挟み込む。 
「…ひゃあぁあ…ん…そんな…事…こと…」 
「あるだろ…?」そう言ってもう一度チュっと音を立てて吸う。今度はわざと。 
「やっ…ひゃあぁっ…う…うん…僕…さっき…びっくり…した……ふしぎな…感じ…」こちらをちらちら見ながら言う。 
先ほどの強引なやりとりを思い出したのかもしれない… 
「…うん……」 

…舌や指を蒼星石の中に入れて反応を楽しむ事は楽しい。 
楽しいのだけれど……どうしても僕自身がそこに入る気がしない… 
僕自身は既に昂ぶりきっているし、蒼星石に何の問題もある訳ではない… 
もちろん今すぐにでも一つになりたい… 

ただ…僕が果てれば…この少女は僕の記憶を消す為に、僕を置いて遠くへ行ってしまうのだ… 
どうして欲望に身を任せることが出来ようか… 

ようやく手に入れた夢は直ぐに霧となる。 
掴んでは消えていく。 
近づいては遠ざかる。 

僕は…どうしたらいい…?どうしたら本当にしたい事を、僕は出来る…? 

「ジュン君…?また泣いてるの…?本当に…僕は…人を泣かせてばかりだね…酷い人形だ…」 
小さな手で僕の涙を拭う蒼星石。僕は必死で頭を横に振る。 
僕は何をしたいんだ…?僕はそれすら分からない… 

「ちが…う…違う………蒼……せい…せき…記憶……消さないで………」 
本当に言いたいのは…こんな事じゃない…こんな事を言ったらまた苦しめてしまう… 
でもそれが言えなくて…それが何かも分からなくて… 
泣く事でしか…自己主張が出来ない 
… 

自分の幼さに反吐が出る…もっと…もっともっと僕に頼りがいがあれば… 
もっと上手に蒼星石の心を守れたかもしれない… 
なのに… 
幼すぎる僕は…よりにもよって… 
蒼星石に守ってもらう事になるんだ…それが…それが許せない… 

…自分が…許せない…… 

蒼星石はその涙をそっと自らの唇に沿わせる。少し乾いた唇が潤う。 
「…僕は……出来る限り…皆が…幸せになれる方法を…採りたいんだ…勝手な願いにしか思えないだろうけれど… 
 お願い…そんな辛そうな顔をしないで…そんな顔を見るのは…嫌だよ……」 
「けど…」 
どうして…蒼星石だけ…が… 
「人を幸せにするのが人形の役目…ぼくはがらくたであるけれど、せめてそれは…それだけは果たしたい… 
 それに…きっと…僕だけじゃなく…他の姉妹達もきっと同じような痛みを抱えている… 
君は既に真紅、雛苺…二人のマスターなんだ……それに翠星石も…彼女達の痛みも…分かってあげて欲しい…」 

「僕は…誰かに…知って貰えて…理解してもらっただけで満足…だから……」 
過去形で言う蒼星石が憎らしい…そして… 
誰かになんて…言うな…言うな…どうして僕にって… 

言ってくれないんだ…… 

僕は自分自身に対する怒りを、蒼星石を激しく愛撫する事によって昇華させようとしている… 
勿論もう傷つけるような事はしない…けれど… 

「ひゃあぁあんっ!!…ぁうっ!はぁっ…あぁん…やぁん…」 
ただ…一層甘くなっていく蒼星石の喘ぎ声を聞いて、自分を満足させているだけ… 

もう快感で目も開けられないらしくオッドアイからは光は見えない。 
口も開くのがやっとと言った状態だろうか…いや…そういう状態に…僕がした… 
言って欲しくないただ一つの言葉を言わせないために… 

だが…それでも蒼星石は僕に… 

「んはぁっ…あぁ…ジュン…く……僕…もう……からだ…つらい…おなか…痛くて……疼いて……その感じすぎちゃって…… 
 おかしくなりそうで…ジュンくん…欲しいんだ……来て………一つに…なりたいんだ…君と…」 
…うっすらと赤みすらを帯びた目をやっとの思いで開き、そう懇願する… 

『君と一つになりたい』蒼星石の口から聞きたくて聞きたくて堪らなかった言葉。だけど一番聞きたくなかった言葉。 

「…駄目…かな?」 

駄目なわけがない。 
僕だって…いつだって…今すぐそうしたい… 
だけどだけど…こんなに望まれていて…望んでいて…それでもしたくないのは…初めてなんだ… 

でも…蒼星石が望んでる…僕は…蒼星石が望む事なら何でもしてやりたいと…さっき思ったばかりじゃないか… 
くそっ…… 

「分かった…」 
そう言って僕は恐る恐る自分自身に手を伸ばし、それを少しずつ蒼星石に近づけていく… 
蒼星石は目を閉じて「ありがとう…」とだけ言った… 
もしかしたらこのセックス自体も、蒼星石にとっては…僕に蒼星石の事を諦めさせる手段なのかもしれない… 
…… 
そう思うと胸の中に黒い霧が溜まりそうになる… 

初めて繋がる…だけど…嬉しくない…止めたい… 
「うぅ…うぅ…」もう何回目か分からない…嗚咽が何度もこみ上げて…蒼星石が僕の頭をあやすかのように撫でる。 
「いい…?痛い…と思うけど……なるべく痛くないようにするから…」 

「うん…僕は…平気…ジュン君だから…痛くても…平気…」そう言って蒼星石は腕を下ろし僕の到来を待つ。 

一体…何処まで本気で言っているんだろう…分からない…分からない… 
けれど…蒼星石が望んでいるのなら… 

僕は蒼星石の両膝を軽く曲げ、段々と広げていった… 

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本日分投下終了です。進むペース短くてすみません。 
下書きは全て終了しましたので、まったり投下していきたいと思います。 

そしていつの間にか大勢の職人さんの作品が…GJ! 
今から読んできます。楽しみです。 

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少しずつ、少しずつ慣らしながら奥に進んでいく… 
蒼星石は一歩一歩近づく度に顔を辛そうに美しく歪め、 
僅かしか聞こえない…だけど呻きの声を上げる。こんな時まで苦しめて…ごめん… 

「ジュ…君…もっと…もっとこっち…」そう言って身体に僅かに残る力で手招きする。 
そうしてそのまま崩れ落ちそうになる腕を慌てて掴む。 
その掴まれた腕を伝って再び僕の首に蒼星石は腕をかけ、 
どこに残っているのか強い力でぎゅっと僕を抱きしめる。蒼星石の匂いが僕を包む。 
「このまま……いい…?」 
耳元で消え入るように囁く。 
「ジュン君の…あったかさ…僕…覚えておきたい…んだ……」 

やっとの事で抑えていた涙が堰を切ってあふれ出す… 
「うっ…うぅっ…そう…そう…そう…」 

「泣かないで…ね…僕のお願い…聞いてくれるんでしょ…?」まるで赤子をあやす様に、宥める様に甘い声で囁く。 
だけど…この甘い『お願い』という言葉によって僕は最後の一歩に踏み込まなければならなくなる… 
…蒼星石の言ったとおり、言葉は本当に魔法のようだ… 
僕は…自らかけた魔法で…僕を苦しめる…こんな事なら…願いを聞くなんて言うんじゃなかったな… 

歯を、食いしばりながら…唇を…血がにじむ程に噛み締めながら…僕は進んでいく… 

もう既に知り尽くしているつもりだった蒼星石の身体。 
だけど本当はそんな事は無く、腰を動かす度に…未知の感触が僕の脳髄を襲う。 
その暖かさ、とろとろと蕩けるような感触、動かすたびに僕自身に食い込み僕を搾り取ろうとする膣壁… 
全てが極上の夢のような感触だった… 

身体の芯から温もりが伝わる…身も…心も多分…今僕達は…一つになっているんだ… 

やがてコツ…と小さな音が蒼星石の中で鳴る… 
「…やっぱり…全部……入らないね…」繋がった部分を冷静に見て…痛みで目を潤ませながら…申し訳無さそうに蒼星石は呟く。 
「うん…でも…仕方ないよ…」ふわふわの猫っ毛を撫でてやるとくしゅっと音が鳴る。 

「気持ち…良いの…?僕で…ジュン君はちゃんと…気持ち良くなれてる…? 
 その…僕で…感じてくれてる…?」不安げなオッドアイが僕の心を貫く。 
「……当たり前だろ…ちゃんと気持ち良いよ…蒼星石は…?」 

「…あ…ありがとう……うん…ジュン君もあったかくて…気持ち良いよ……ちょっとだけ…痛いけど… 
 …ね…動いていいよ…ううん…動いて…欲しいな…?」僕を抱きしめる手に力が入る。 
「……うん………なるべくゆっくり…優しくするから…もし痛くて堪らなかったら…言って…」 
僕は胸が痛くなるのを感じずにはいられなかった… 

少しずつ、少しずつ…僕は蒼星石の弱い箇所を中心に強弱や方向に動きをつけて腰を動かし始める。 
だけど…それでもやっぱり最初は辛いらしく、「うっ…!」と時々大きな呻き声を出し、身体をのけぞらせ、 
乱れた髪に彩られた白い首筋を露わにする。 

その首には傷一つ無く、赤く火照った身体とのコントラストで余計に美しく見える… 

ちゅぷ… 
僕は何を思ったのか首筋に強く噛み付き、歯形が付いてしまったその傷跡に吸い付いていた。 
「やっ……ぃた…か…噛んじゃだめぇ…」噛んだ場所はほんのり赤くなり、僕の歯形がくっきりと残る。 
その突然の痛みに蒼星石も僕の背中に爪を立ててしまう。 
「あ…ごめんなさい……だけどいきなり…どうしたの…噛み付かれて…びっくりしたよ…?」 

「ううん…何でもない…」 

僕は謝らなかった… 
どうしてそんな事をしたのかな…よく分からない… 
僕の気持ちが消えてしまうのならば…何処かに…蒼星石の何処かに…僕の痕を残しておきたかったのかもしれない… 

けど僕は…蒼星石の未来まで奪おうとしているんだろうか…? 
勝手だな… 

でも…でも…たとえ僕が忘れてしまっても… 

蒼星石には……いつまでも…出来ればずっと忘れないで…いてほしい… 
僕が蒼星石に持っていた気持ちを…少しでも…覚えていて欲しい… 

本当に勝手だ… 

段々と快感に慣れ鼓膜が蕩けそうになるほど甘い喘ぎ声を漏らし始める蒼星石。少しずつ無意識に腰を振り始め、 
僕は蒼星石が僅かに揺れ動く度に「うっ…」と小さな呻き声を上げてしまう。 
もうそう長く我慢できそうに無い… 

終わりの時は近い…… 

僕の頭に理性が働くあと少しの時間…僕はあいつに何を伝えられるのか、何をあげられるのか… 
何を伝えたいのか…何をしたいのか… 

「蒼星…石……」 
「ひゃぁぁあん…っ…あふぅ…はぁっ…な…なぁに……ジュ…くん?」 

僕は…この気持ちを…今度こそきちんと……伝えたい… 
けど…重荷になって…あいつに…蒼星石にだけに残ってしまうのなら… 

伝えられない… 
翠星石でもなく、雛苺でもなく、真紅でもなく、お前が一番大切だ…何て伝えられない… 
姉妹との、マスターとの、お父様との運命の絆を何より大切にする蒼星石には言えない… 

だから…せめてこれだけ…伝えるよ……上手く伝わってくれると…いいな… 

「今までありがとう…本当に…ありがとう……」 

蒼星石はうん…と肩を上下に揺らしながら…小さく頷き微笑んだ。 

傷つけたと思ったら踏みとどまったり…矛盾した事ばかりして…ごめん… 
いつも苦しめてばかりで… 

でも…でもそれでも僕は… 
本当に本当に…お前の事が……誰よりも大好きだった… 
最後の最後に笑ってくれて… 

…ありがとう…… 

気が付いた時、ジュン君は僕に腕枕をしたまま眠りこけていた… 
一定のリズムで繰り返される寝息が、深い眠りであることを物語っていた。 

…ほっと胸を撫で下ろすとゆっくりと腰を上げる… 
いつもはジュン君が僕を抱っこしてくれてたのだけど… 

「っ…痛つっ…」声を出してから慌てて口をふさぐ。 
立てないや…でも…一人で立たなきゃ… 

ふら付く足で着ていた衣服と…ばらばらになったボタン…鋏を拾う。腰を屈める度に激痛が襲った。 
「……っ…」思わずその痛さで涙目になる。 

「あ…そうだ…ジュン君の…」 
夢の中の衣服をたたんでも仕方ないけど…僕は脱ぎ捨てられたジュン君の衣服を、まだそう遠くない夏の日の出来事に思いを馳せながらたたみ、 
ジュン君の横にそっと置いておく。 

「思えばこれが始まりだったね…」そう心の中で呟き、 
「レンピカ……おいで…」と彼女の人工精霊を呼びそのまま名残惜しくならない間に去ろうとする。 

けど……けれど最後にもう一度だけ… 
僕の我侭と…全てを受け入れてくれたジュン君を…見たい… 

ジュン君はやっぱり幸せそうに眠ったまま… 
そうだ…僕も最後に伝えなきゃいけない事…あった… 

「…こちらこそ本当にありがとう………ごめんね…」 
耳元までもう一度近づき、囁く。そして… 

「ばいばい…」誰にも聞こえない声で別れを告げた。 

その後ジュン君の瞼から一筋の雫が流れた事を…僕は知らない…… 

僕は小さな小さな木に、慎重に慎重に鋏を入れる。 
ジュン君の……僕と繋がっていた事以外の記憶を消してしまわないように… 

そうして落とした葉は…一枚…たったの一枚…これに…今までの二人の思いが全て刻まれているのだ… 
僕はその僅かさに涙し…… 
そして葉に何度か…まるで硝子細工にでもするかのように…キスをする… 
「うぅっ…ジュン君…っ…うぅう…っ……ジュン君……ジュ…く…うわぁあああ……」 

凍った心のまま生まれてきても、涙がにじむ事はあった。 
だけど…声を上げて泣いた事は…これが初めてだった… 

今まで何度も何度も人間の心に鋏を入れてきたけど、こんな気持ちになった事は初めてだった。 

そして気付く…あぁ… 
『…例えどれだけ不安定で信じられなくても…この絆だけは、僕は本当に無くしたくなかったんだ……』と。 
その気持ちが恋愛感情なのかどうかは分からない。ただ一つ分かっている事は、 

全ては僕自身の手によって終わってしまっていたという事だけだった。 
あぁ……本当に本当に、僕は不器用だね… 

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昨日は皆さん鯖落ちで大変でした。 
んで空気読まずに投下。 

正直納得できる出来では無かったのですがもうめんどくさくなって投下します。 
あとエピローグで終了です。あともう少しだけお付き合いください。 

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泣きはらした顔…その上ぼろぼろの服を着て…おじいちゃんとおばあちゃん…それに翠星石の待つ家に帰る訳にいかず、 
結局その晩は一人柴崎時計店の屋上で、何も考えずに過ごした。 

いつもの夏の日。何の変わりも無い日。昨日と同じ日。 
「っ!痛ッ!!ぁ…指刺しちゃった…」 
僕は桜田家のリビングである物と格闘していた。 

僕は…家事なら大抵何でも…少しなら出来るけど…裁縫は僕にはあまり必要の無い事だからちょっと苦手だ… 
昨日ジュン君に無理やり引きちぎられたブラウスのボタンを付けながら…僕はため息をつく… 
「綺麗にならないなぁ…」僕はう〜んと唸りながらブラウスをじっと睨みつける。 
「もう…」予想外に時間がかかってしまう…このままじゃあ… 

「ただいまー」ジュン君が帰ってきてしまった…本当はその前に全て元通りにしてしまうつもりだったけど… 
仕方が無い…… 
ジュン君はまっすぐリビングに向かってくる。…多分僕に会う為に…その記憶は消してない。 

「おかえりなさい、ジュン君。」僕は満面の笑みを返したい衝動をぐっと堪え、前の通りの少し冷めた笑いをジュン君に向ける。 
「あぁ…ってお前…何でそんな格好してるんだ…?」良かった…この記憶はちゃんと消えてた… 

「………ブラウスのボタンが取れてしまって…だからのりさんの服を借りているんだ…」 
「取れたってお前これ…全部引き千切られたみたいだぞ…そっちのコルセットまで…貸してみろよ…」 
そう言ってひょいっと僕の手から針の付いたブラウスとコルセットを奪う… 

「あっ…」二人の声が重なる。 
「……どうしたの?ジュン君…?」 
「悪い…先にちょっと消毒させて欲しいんだ…」 
「え?何処かで転んだの?」 
「いや…ちょっと見てくれよ…」そう言ってジュン君は前髪をかき上げて額を見せる。 
「あ…………」そこには僕がつけた傷… 

「朝から何か痛いな…って思ってたら…こんな傷が出来てて……」 
「痛いんだ…」ぽつりと出たその言葉… 

……我慢してくれていたんだ…ありがとう… 

「そりゃなぁ…何かの切り傷みたいなんだけど…全く覚えが無いんだ…先に消毒していいか?」 
「!!ぼ…僕…取ってくるよ…!」 

そう言って薬箱を急いで取ってくる。 
「そのまま座っていて…僕が消毒するよ…」僕は手早く消毒液をコットンに染み込ませながら言う。 
「あ…?いいよ別に…それくらい自分で…」 

「駄目だよ…おでこは自分じゃよく見えない……僕に任せて…」そう言って前髪を払う。 
ジュン君は「じゃあ頼む…」とか何とか言って、ちょっとの間、石像みたいに固まった。 

良かった…約束……守れたよ…これで…これで…許してくれるかな…? 
「染みる…?」ぽんぽんと傷口に何回かコットンを当てる。実は指先が震えただけなんだけど… 
「ん…大丈夫…サンキュー…あれ…?お前こそ…首に…何か傷…そんなのあったか?」 

「えっ…うん…前からあったよ。」僕は慌てて答える。 

取れたボタン。鋏の傷跡。 

今は無い絆を示す確かな証。 

一瞬しかめっ面をしたジュン君は、すぐに僕から取り上げた裁縫道具でボタン付けを始める。 

それらが少しずつ消えて…何もかも元に戻っていく…全ては僕が望んだ事… 

「ね…ジュン君…」 
「何だ…?」 

僕の思いと… 

「………ありがとう…」 
「気にすんなよ…いつも蒼星石…家の事…してくれるし…」 

「うん…」 

ドールだからこそ残る… 
ジュン君が僕に付けた永遠の傷跡を除いて… 

僕は誇り高いローゼンメイデン第四ドール、蒼星石。 

繰り返される眠りと目覚め 
幾多の出会いと別れを抱いて 
時を巡り人を巡り 

――――咲き誇る 

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やっとこさ投下終了です。最後の最後に投下の区切り間違ったよorz…… 

エピローグは書きすぎると流れが悪くなると思ったので、 
・蒼がのりに服を借りるシーン 
・蒼が昨晩帰らなかったことを翠に怒られるシーンは省きました。 

あとがきちっくなチラ裏って投下OKですか? 

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慣れないエロと話を纏めるのにめちゃくちゃ難産でした。それととりあえず蒼のリアル葬式に間に合うように…と思い書いていました。 
初めから一期と二期の間の話を想定して書いていたので、結末は既に一話書き始めたときから決定していて、 
二人を幸せにするつもりはさらさらありませんでした。ひどいですね、はい。 

そして実は…始めのプロットと全然違う展開に… 
最初はイメージ的に聖少女領域蒼ver.のような物をイメージしていて、実際にかなり蒼とJUMが半殴り合いの、 
ほぼ強姦状態になったり、もっと翠に対するどす黒い嫉妬とかも出す予定だったのですが…全然違う事になりました… 

これも蒼のキャラを掴みきっていなかったのが原因なんですが… 
後半書き出してから漸く蒼星石というキャラが見えてきた感じがします。 
まぁぶっちゃけた話、自分がキャラを掴む為に無理やり設定をぶち込んだ話にしたんですが… 

あと…蒼は…喋り方とか…属性とかあんまり無いから…個性無いように思われがちですが… 
性格的な事は…個性ありますよ…一応。 

反省点としては、二人の幼さ故の愚かさみたいな物を前面に出し切れなかった事。一応意識はしてみましたが…爆死したっぽい… 
これをメインテーマに書いてたつもりだったんですが…orz 

あと、あまりにも蒼が可哀想な子になってしまったのが個人的に嫌でした…もっと自業自得感が出せりゃ良かったんですがね… 
自分は好きキャラにどうしてもリアルな人間像を求めてしまうタイプなので、いかに蒼が理想の少女の具現化だったとしても、 
汚い部分も存分に出してやりたかったのですが…これもorz… 

次書くとしても自分は蒼だと思います。実はJUM蒼萌でも何でもなく、 
ただ単に手頃だったからJUMを相手役に選んだので、相手は変わると思います。 
百合は書けないので、今度はじじぃじゃないマスター相手に書きたいです。一葉でも良いんですが、 
昔のマスターに…とかも色々妄想が広がります。こうして見ると蒼は結構相手の幅広いですね。 
とにかく漫画かアニメで復活するまでネタがあれば書こうと思いますので…またよろしくお願いします。 
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あと、実は関西組なのでまだ蒼のリアルミスティカを見ていません。 
ですが4話契約を書きながら見ていたので…吹いて突っ込みました。『お前何簡単に抱っこされとるねん!!』と… 

それでは見れる方…蒼のリアル葬式…しっかり見てきてください…自分は関西から念波送り込んでます。では、ほんまのチラ裏スマソ。 ----

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