百合+愛がない系です。苦手な方はNGに登録してください。 
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なんということのない平凡な日常で、僕はまた今日も、 
お婆さんの朝食の準備を手伝ったり、ジュン君の家に出かけたり、 
翠星石が悪戯するのを少し咎めてみたり、真紅と無言でお茶を飲んでいたりした。 
また一日、平和な日が終わっていく……はずだった。 

鞄で飛んでいると、突然黒い影に僕は叩き落され、意識が飛んだんだ。 
そうだった、あの黒い影の正体は……。 

「水銀燈……」 

一体ここは何処なんだろう。慌てて武器を構えようとしても、 
何かに縛られて手が動かない。レンピカもいない。 
銀と黒を纏った狂気の瞳が僕を捉えている。 
僕は平気な顔をするが、既に緊張で腕が震えている。 

「なぁにぃ?」 
「一体何をするつもりなんだい?ローザミスティカなら 
 もう奪える状態にあるのに、いたぶってから壊そうってわけ……?」 
「別にぃ、アリスになる方法は他にもあるんでしょぉ? 
 私は私がアリスになって悔しがってる真紅が見たいのよぉ。」 
「え?じゃあ、何をしようって……」 
「ただの暇つぶしよぉ。最近退屈だったからぁ。真紅や翠星石は 
 ミーディアムがいるから本気じゃないと勝てないしぃ、 
 雛苺と金糸雀はうるさそうじゃなぁい?貴女は影が薄くて、 
 単独行動が多かったからぁ、ちょうどよかったのよぉ……フフフ」 
「え…………うわあ!!」 

突然服を脱がされた。なんだか大体この先が見えてきた……。 
あまり姉妹と認めたくない姉の指が、僕の体をなぞっていく。 

「ほらほらぁ、暴れない暴れなぁい。力んでも無駄よぉ。いい時代よねぇ、 
 こんなに丈夫で便利なものがあるんだものぉ。ウフフ……ッフフフフフ!」 
「水銀燈……まさか本気じゃないよね……?」 
「うぅん、やぁっぱり綺麗な体してるわねぇ……お父様の作品だけはあるわぁ。」 
「やめて……顔を赤らめないでよ…………冗談だよねえ……?」 
「ざぁんねぇん、本気よぉ?変な子ねぇ、壊れるのは恐れないくせにぃ。 
 でもぉ、貴女の怯えた顔、中々可愛いわぁ。真紅が怒った顔よりましよぉ。」 
「あわわわわ…………助けて……」 
「私に命乞いしても無駄に決まってるじゃなぁい。 
 もっともぉ、命はとらないけどねぇ。ウッフフフフフ」 

頬、顎、首、肩、脇腹。ゆっくりゆっくりなぞっていく指を、 
僕はただ見つめることしかできない。水銀燈は嬉しそうに片手を口に当てている。 
走ってくる悪寒は、いつの間にか僕の息を荒くしていた。悪夢だ。 

「蒼星石、興奮してきたぁ?」 
「するわけないじゃないか……お願いだからもうやめるんだ…………」 
「かぁわいぃ……フフフ」 

何を言っても無駄なんだろう。きっと彼女を興奮させるだけだ。 
それでも緊張に耐えられず、気を紛らわすために口を開く。 

「水……銀燈、僕には魅力がないっていってたじゃあないか。 
 君は、捌け口にできるならどんな人でもかまわないのかい……?」 
「魅力がないっていっても、他の妹に比べての話よぉ。貴女は十分魅力的だわぁ。 
 お爺さんやレイザーラモンさんもべた惚れじゃなぁい?ウフ、アハハハハハハ」 
「………君が……テレビを見ているのは意外だったな………うくっ…………」 
「くんくんを見ていたら割と面白くてぇ。お客さん、痒いとこはありませんかぁ?」 
「ないよ…………」 
「そうですかぁ?なんだか平らな胸の真ん中が虫に刺されたみたいですけどぉ。」 
「いやだあああああああ!たすけてすいせいせきいいいいいい!!」 
「まったくぅ、あんなに泣かせといていざとなったら頼るなんてぇ、 
 蒼星石、虫がいい子ねぇ…………そんなイケナイ子にはぁ、お仕置きねぇ。」 
「やめて水銀燈!お願いだよ!!」 
「耳のパーツが調子悪いのかしらぁ?なんだかよく聞こえないわぁ。 
 まったくぅ、貴女が大声で叫んだりするからよぉ?ちょおっと静かになさぁい。」 

口に甘ったるい棒を押し込まれた。吐き出そうとしたけれど、口を押さえられた。 
僕何か水銀燈に悪いことしたっけ?いやそもそもあれから会ってすらいないよ。 
身動きはとれず、声が出せない上に、胸は好き放題に弄ばれて、 
僕はもう恐慌状態だ。 

「くんくんバー美味しぃ?乳酸菌が入ってないのが残念だけどぉ、 
 外側のチョコは甘くって、とろりと溶けて、中にクリームが入ってるのよぉ。」 
「ウウー!ムー!」 

無理やり押し込まれて美味しいも何もあったもんじゃない。 
でも良かったくんくんバーで、てっきりアレなモノかと思った…… 
っていうか胸が痛い痛い痛い!!純情少女と違って物理的に!! 

「気持ちよくないのぉ?なんだかしかめっ面になってるけどぉ。 
 ああ、そういえばぁ、胸がぺぇったぁんこな子は痛いんだっけぇ?フフッ」 
「ヴウァ!ア゛ーーーーーーー!!」 
「どぉ?痛ぃ?あぁ、いい顔だわぁ!もっと見せてぇ………フフフフフフフ!!」 

僕の口から水銀燈が押さえていた手が離れる。 
すぐに僕はくんくんバーを吐き出した。気持ちが悪い。 
僕は生まれて初めて翠星石の前以外で涙を流したことに気が付いた。 

「ううう…………もうやめて………よお……………」 
「もうだめなのぉ?前戦ったときはあんなに粘ったのにぃ。ひ弱だったけどぉ。」 
「わあああああ!舐めないで!!どうかしてるよ君は!!」 
「もったいないわよぉ、くんくんバー。んー、おいちぃ! 
 蒼星石って素敵……くんくんバーがただの薬味に成り下がっちゃうわぁ。 
 貴女の涙は食前酒、悲鳴はソース、そしてぇ、メインはぁ……………フフ」 
「あ……………う………………こわい…………よ…………」 
「あらぁ?濡れてるわぁ。虐められて感じちゃったのぉ?」 
「そ、そんなわけないよ!」 
「そぉ?ためしに思いっきり乳首つねってみるわぁ。暴れちゃだめよぉ。」 

ああ、何でこの枷は千切れないんだろう……虚しく金属音が立つだけだ。 
水銀燈が恐くて直視できない。家に帰りたい。暖かいご飯を食べたい。 
ああ、何故か僕は水銀燈に食べられている………… 
蛇に丸呑みにされた蛙も、胃の中でこんな恐怖を抱いたのだろうか。 
僕は今、水銀燈の腕の中で恐怖と絶望と痛みと快感を感じている………… 
水銀燈はわざわざゆっくり乳首に力を入れていく。 

「いーーーたーーーいーーーよーーーー!!」 
「あ、ほらぁ、溢れてきてるわよぉ。」 
「う、嘘だぁあああああああ!!」 

息遣いが早くなってキてる、自分でもわかる。嫌だ。 
自分が信じられなくなるよ。どんな趣味をしてるんだ僕は…………。 

「蒼星石のジュース美味しいわぁ。ブルーハワイシロップの味ねぇ。」 
「…………」 
「貴女も飲んでみなさいよぉ。」 
「絶対いやだ…………ウムーーー!!」 
「私は何の味がするのかしらぁ。後で飲んでみる?」 
「うぇ………ゴホッ………ゴホッ、まっぴら御免だよあひへっ!」 
「もぉ、かわいくないわねぇ。指二本の刑よぉ。フフ」 
「あは、へっ!?いやああああああ!!うぁ!ん!はぁっ!!」 
「お人形遊びはいつやっても楽しいわねぇ。」 
「はぁ!ああ………う!うぅ!ひっ……………」 
「もう一本イくぅ?」 
「おねがい…………や…………やめて…………」 
「どうしよっかなぁ?」 
「掻き回さなひでへぇ!!」 
「すっかりカワイくなったわねぇ。ちょっとヤクルト補給してくるから、 
 ゆっくり休んでるといいわぁ。これ咥えてねぇ?あ、恐がってる恐がってるぅ。」 
「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!中で震えてるううううううう!!!! 
 待っでよ!行かないでへ!お願うぃ!!ねえ僕何かした!?水銀燈!!」 

一体何十分経ったんだろうか、僕には随分長い時間だった。 

「ただいまぁ。」 
「もう…………だめ…………だ………………すい…………せいせき………… 
 し……ん……く………………ひないちごっ…………マス…タ………………」 
「大丈夫ぅ?仕方ないわねぇ、抜いてあげるわぁ。」 

おぞましい、二度と味わいたくない感覚だ………… 
本当なら、もう家に帰ってご飯を作って、おじいさんとおばあさんと一緒に 
談笑しながら食べていたのかな…………なんだか遠い昔のことに思えるよ。 

「さぁてとぉ、私も鬼じゃないからぁ、可愛い妹をこれ以上虐めたくないわぁ。 
 だからぁ、跪いてお姉さんにはこれからずぅっと服従しますって言ってから、 
 靴を舐めて三回回ってワンって言ってハードオナニーしたら止めてあげるぅ。」 
「鬼だ…………翠星石でもそこまでは言わないよ………… 
 というか、虐めたくないならやらなければ良かったじゃないか…………」 

どうしたらいいんだ…………正直言ってやりたくないけど、贅沢も言ってられない。 
だけど、ここで簡単に飲むとますます激化しそうだし………… 
だめだ、頭がぼやけてまともな思考ができない………… 

「やらないのぉ?」 
「……………………やらないよ……」 
「そう、ま、いいわぁ。場所を変えましょう蒼星石ぃ。あら軽い。」 
「何処に連れて行く気?」 
「すぐそこよぉ。懐かしいわぁ、蒼星石がまだ赤ちゃんだった頃、 
 よくこうやって抱いてあやしてあげたっけぇ。甘えんぼだったのにぃ。」 
「勝手に変な話を作らないでくれ。僕らに赤ちゃんの頃なんてないよ……」 
「はいとうちゃぁく。」 
「水銀燈、この変な馬の首が付いた三角形の台は一体…………」 
「乗ればわかるわよぉ、はいどうぞぉ。あ、じたばたすると痛いわよぉ。」 

降ろされた途端、股間に激しい痛みがっていうか 

「っぐ……いったああああああああああああああああああああああい!!」 
「アハハ、いい顔よぉ。ほぉんとぉにいいお・か・お。 
 私も感じてきたわぁ、もうイっちゃいそぉよぉ、蒼星石……ウフフフフ」 
「うぐぅ!水……銀燈……狂ってるぅぅう!!」 
「蒼星石、可愛いわぁ、もっともぉっと涙を見せてぇ…………」 
「ひぃやあああ!揺すらないで!!降ろしてえええ!!」 
「じゃあやるぅ?」 
「やりますやりますやりますからお願い!!」 
「はいじゃあ言ってぇ。」 
「え……ぐ……?」 
「時間切れぇ。だめじゃなぁい、ちゃんと覚えてないとぉ。 
 お姉様には絶対服従して毎日靴を舐めさせて頂きます、 
 どうかこの哀れな犬めを貴女の奴隷にしてください。でしょぉ?」 
「なんか……う……変わってない…………?」 
「もぉ、口答えはだめよぉ。お仕置き一丁追加ーっとぉ。ウフフぅ」 

なんか今ボッって音が…………焼き鏝!?まさか焼き鏝!!? 
え?裸足のゲンの見すぎじゃない!?ギギギじゃすまないよ!? 
ていうか痛い痛い痛い!!降ろして!! 

「一回やってみたかったのよぉ、ローソク責め。」 
「あづーーーー!!!いたい熱いあちたいっつああああああああ!!」 
「蒼星石、どぉ感想はぁ?」 
「聞いての通りだよ!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 
「痛い………でも気持ちいいよぉ!水銀燈!もっとぉ!!……… 
 とか言ってくれるとやりがいがあるんだけどぉ、いいわぁ。じゃあ言ってぇ。」 

待ち構えたように僕は台詞を口にする。既に恥とか屈辱より痛みが勝っている。 

「お姉様には絶対服従して毎日靴を舐めさせて頂きます!! 
 どうかこの哀れな犬めを貴女の奴隷にしてください!!!!」 
「あぁ!ゾクゾクきちゃうぅ!これが真紅だったら……あ………… 
 そうだわぁ!貴女をダシに真紅を手篭めにすればいいじゃなぁい!」 
「早く降ろしてえええええ!!」 
「ごめんね蒼星石ぃ、真紅の為にちょぉっと研究したいからぁ、 
 もうちょっと、もぉちょぉっとだけいいかしらぁ?ッフフフフ」 
「あ、悪魔………………」 
「あらぁ、蒼星石ぃ、天使のように美しく優しい姉にそんなこというのぉ?」 
「やめてえ!助けてえええええええ!!」 
「外には聞こえないわよぉ?ああ、ほんとか弱くって愛くるしいわぁ。 
 さぁてぇ、縁起でもなぃ、ここにはアブない器具が半ダースもぉ………」 
「す、すいせいせきーーーーーーーーーーーーー!!!!」 

空しい叫び!僕の体は水銀燈に委ねられた。 
ぐるぐる ぐるぐる…… 
何のつながりも無い色々な事が頭の中を駆け巡る…… 
(翠星石、危ないよ……真紅、もしそれがアリスゲームに……マスター…… 
 雛苺、ホントに君が……黒船が来た……水銀燈にミーディアムが…………) 
最後に僕が見たものは暗黒の中で妖しく光りを投げかける銀の瞬きだった。 

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