ローゼンエロ文、初投稿です。 
お目汚しですいません。 
キャラは真紅→ジュン×翠星石です。 

ついにこの家のドールも翠星石と私だけになってしまったのだわ。 
 毎日金糸雀が遊びに来るのだけれど、彼女も夕方になればマスターの元に帰ってしまう。 
 夕食もジュンと翠星石の口論以外は雛苺が居たときと比べてかなり静かになってしまった。 

「騒がしい」と毎日のように窘めてはいたけれど……やはりいなくなると寂しいわ。 

 薔薇水晶との戦いのあと、私はジュンと居る時間を多くした。 
 ジュンがパソコンに触れている間、私はベッドで本を読む。 
 会話しなくとも、ジュンの部屋で、同じ空間、同じ空気を共有する。 

 時折、ジュンを見つめるもの私の楽しみ。 
 あまり手入れの成されていない頭髪にまだ幼さの残る整った容貌は見ているだけで私を幸せな気持ちにさせる。 
 たわいもない会話……大抵は私がジュンをからかうのだけれど、ムキになって反撃にでるジュンも可愛いわ。 

 ずっと、前に彼に言った言葉……あなたのことが愛おしくて…… 
「私はローゼンメイデン第5ドール……そして幸せなあなたのお人形」 
 あなたは覚えているかしら……… 

 なのに………なのに………これはどういう事!?! 

「……ぁぅ…………ですぅ……」 
「………ぁぁ………くぅ………」 
 ここ毎晩の情景に9時を過ぎても私は眠れない。 
 無理して鞄の中に入っても、外からの「声」が私を眠らせてはくれない。 
 小さな音は遮ってくれるが、私の高ぶった精神がそれらを無視できなくしていた。 
「……ぅゃ……や…やぁぅ!…ジュ…ジュンぅ………」 
「ぅ………ハァ…ハァ……す、すい、星…せきぃ……」 
 鞄の外にいるのは私のミーディアム、桜田ジュン、そして、ローゼンメイデン第3ドール、翠星石。 
 ジュンはパソコンから背を向け、椅子に座り、翠星石は彼の膝の上に乗っているであろう。 
 その2人がこの密室で行っている行為は……… 

 人間と人形、『禁断の愛』の姿だった。 

それにしても、二人ともこの頃だんだんエスカレートしているのだわ! 
 私が、鞄の中とは言え、同じ部屋にいるのに。 
 そろそろ、この部屋の主(あるじ)が誰かあの子達に教えなくては……… 
 私は意を決して鞄を開け放す………… 

 …………………………………………………カチリ……… 

 …………ことは、やはりできないのだわ。 
 『いつも』のように音が出ないよう、またあの子達にばれないよう、僅かにその口を開く。 
 案の定……ジュンと翠星石はこちらの様子には全く気が付かず、お互いの体を貪り合っていた。 
「あんっ!…や、あぅうぅ……ゃんっ!……やぁあぁ……」 
 ピチャ、クチュ、ピチャ………… 
 鞄を開けたせいで、あの子達の声が直に聞こえる………甘い嬌声と水音。 
 声は翠星石の口から発せられ、水音はジュンの口から……彼女のドレスを胸元まで脱がし、その胸を啜っていた。 
 胸の大きさは私と大差はないのだわ……それでも、僅かにある二つの膨らみを、先端を中心に舌を這わせ、食らい付く。 
 まるで獣(けもの)………いえ、ケダモノだわ! 
「…ぃ、いあぁあ!……ジュンっ!!」  
 そのケダモノに胸を嬲られる度、感じる度に体は大きく跳ね、翠星石は喜びの声を上げる。 
 彼女のトレードマークでもあるレースはすでに頭を離れ、彼女は長い髪を大きく振り乱している。 
 瞳は潤み、時折受ける快楽の波には堅く閉じられる。 
 パソコンの光のみが部屋を照らしている………翠星石の顔色は良く解らない 
 でも、あんなに息を乱して、瞳を濡らして、まともな顔色ではなく、きっと真っ赤だわ。 
「んんっ!!!……そ、そんな…に…吸って…も…何も……ゃぁあ!……でない…ですよ……ぁん!」 
 ジュンの吸引が更に強まり、翠星石の興奮も強まる。 
 胸に顔を埋めながらチラリとジュンが翠星石を見る。 
 翠星石もその視線に気付き、彼の目を見つめる。 
「ぅ…ハァ、ハァ……翠星石!」 
「あ……ん……ジュン、んむぅ!!」 
 ……ああっ!ジュン………… 
 私はこの時間のこの瞬間が一番嫌いだわ…… 
 彼と翠星石の情熱的な口付け……お互いの感情、愛欲をさらけ出したモノ。 
 その行いだけであの子達がどれだけ愛し合っているのかが解ってしまう。 
『ん………んん!!……ん………』 
 …ペチュ、クチュぅ……ピチュ…… 
 時折、口と口の間から舌が絡まる様子が見える。 
 本当に……いやらしい………いやらしいのだわ………… 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

気が付くと、私も口の中で舌を動かしていた。 
 自分にだけ聞こえる、水音を立てて。 
 クチュ……ピチュ……ん…んん……クチュ…… 
 堅く目を閉じ、私は自分の腕で、自分を抱く。 
 そう……私は今、ジュンにキスされているのだわ……翠星石と同じように。 
 あ……ぅ…ん……ジュンの甘い唾液が、私の中にも…… 
 いまだ味わったことのないジュンの唾液……勝手に私は甘美なモノと決めつけていた。 
 彼へのキスは、水銀燈とのアリスゲームに赴いた夜、彼の頬にしかしていない。 
 翠星石は私には解らない彼の味を知っている………ずるいのだわ。 
 うっすら目を開けると、あの子達は次の行為に移っている。 
「あっ!…やぁ!ジュ、ジュンん〜!!……い、いきなり、ソコは、は…あぁん!!…ず、るいですぅ!!…」 
 翠星石が仰け反り、あえぎ声を高めた……ジュンの手が、いつの間にか剥いたドレスの背中から入り、モゾモゾと動いている。 
 そう、丁度彼女の「お尻」の位置で…… 
 ジュン!あなたは、いきなりそんな、ところを…………ん、ぅぅ………… 
 体を抱いていた腕を今度は、彼女と同じお尻に回す。 
 いつもであれば、彼の手も、私の手も、女性器のある所へと伸びる……だが、今晩の彼はそれをあっさり通り越し、いきなりお尻へと至った。 
「あ、ぁぁ!…ひぅ、やっ!やぁん!!…ぅう!ゃぁん!!」 
 激しく弄られているのであろう、翠星石の喘ぐ速度もさっきより速くなっている。 
 私も……自分の不浄なその穴にその指を…………… 
 っ!! 
「ぁぁっ!!!」 
 ぅぅ……つ、つい声が、出てしまったのだわ………でも、いきなり……こんな刺激……… 
 あの子達は気付いてはいない…………再び私は、指を………ぅんんっ!! 
「………ゃぁぁ!…ぅん!……ぅく……ぁん…ぃぅ!……」 
 ドレスの襟元を口に含み、声を押し殺し……私は指戯〈しぎ〉に耽る…… 
 今は……んんっ!!………余計な、ことはぁ、あんっ!!……考えたく、いぃ!ないのだわ……ぁぁあ!! 
 今の私は……指で遊ばれ…あぅん!……感じる、ただの……お人形……はぅん!! 
 ……ぃぃ……ジュン…ジュン!……私を……私のも……… 

  
『ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…………』 
「……はぁ……はぁ……はぁ……ぁぁ……」 
 翠星石とジュンの荒く甘い吐息と、私の吐息とがシンクロしている。 
 翠星石はぐったりとジュンの胸に体を預けている。 
 彼女はジュンのあのしなやかな指でお尻を、そして秘所も嬲られたに違いないのだわ……… 
 私は、自分の指でお尻を、自分の秘所を苛めた。 
 私も……あの美しい旋律を奏でる魔法の指で……彼に触って、弄ってもらいたい…… 
 自分の指ですら快感を得ている私が、彼の指で愛撫されたなら………その快楽にネジが切れてしまうかもしれないのだわ……… 
「ジュン……すい、せいせきは……もぅ……がまんできないですぅ……」 
「あぁ……僕もだ、翠星石………お前の、中に……入るよ……」 
「はい……ですぅ」 
 カチャカチャという音、僅かな布擦れの音……ジュンは自分のズボンを下ろす。 
 イヤでも目に入ってくる、彼のそそり立ったモノ。 
 翠星石はそれに優しく触れ……それを自らの腰へと導いた。 
「…ぅぅ、あぁぁああぁ!」 
「くぅぅ、す、すいせいせきぃぃ!!」 
 彼が彼女に入ってすぐ………ジュンは翠星石の腰を持ち、自らの腰を振った! 
「あん!!あぁ!!…じゅ、じゅんっ!!!ジュンんん〜!!!」 
 ぁぁあ!!……ジュン!!……ジュンんんっ!!! 
 私も……時を同じくして……自らの秘所を再び指で弄り始める……… 
 ぅああ!!……かれの………あんんっ!!………かれのアレに………比べたら……んんっ!!……おとる、シロ、モノ……… 
「あん!!ぁぁ…イヤ!!……あぁ!!…ジュン!も、っと……もっとですぅ!!……」 
 そう!!ジュンっんん〜!!……ああぁぁ!!も、っと、もっとよ!!……… 
 パチュン!!…パチュン!!…パチュン!!…… 
 激しいの結合にぃ、響く水音………まだ、まだ…私の……興奮を、高めてっ!! 
「はぅぅうう……く、くるですっ!!ジュン……すいせいせき、は……ダメぇ……も、もうくるですぅぅ〜!!」 
「…す、い、せいせ、き!!………僕も!!…」 
「…い、いっしょに!!一緒にイクですぅっ!!」 
 ジュン!!私も………私も………一緒に…………ぁぁぁぁ!!!!! 
 ギシギシと二人の座った椅子が大きく軋み………そして……… 
『ぅあぁぁぁあぁぁぁぁあぁ!!!』 
「っぁあぁあぁぁぁぁあぁ!!!!」 
 翠星石の体が大きく仰け反り……ジュンは彼女を思いっきり抱きしめた。 
 私は声を殺すことも忘れ、秘所を掴んだまま果てた…………… 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

『ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ………』 
「………はぁ……はぁ………はぁ……はぁ……」 
 二人は繋がったまま肩で息をして、私は果てた態勢のまま肩で息をする。 
「………ハァ……ハァ……翠星石ぃ……」 
 ジュンは普段は絶対出さないような甘い声で翠星石を呼ぶ。  
「…………ぅん……………ジュン………」 
 彼女も同じ声でそれに答える。 
「ジュン………わたしは………翠星石は…………」  
  
 やめて………それ以上……言わないで………… 

「翠星石は……ジュンの…ジュンだけのお人形ですぅ……ジュンに愛(かな)でてもらえる、幸せな、お人形、ですぅ………」 

 ……ダメ……そのことばは…………私の……私だけの………ことば…… 

「……翠星石……好きだよ」 
 そして、二人はまた情熱的なキスをする。 

 私は、毎晩翠星石が彼に言うこの言葉を聞きたくなかった。 
 だから、いつも果てる時を違えたかった……私が行為中なら彼女の言葉は耳に入ってこない。 
 でも、私も……ジュンに……私の中のジュンに愛して貰うためには、ジュンと果てる時を同じにしなければならない気がした。 

 ジュン………こんなに……汚らわしい私でも………好きと言って……… 
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