その日、桜田家の一つの部屋に薔薇乙女7体が集結していた。 
「こんな所に呼び出してどうしたのぉ?」 
「そうだよ。一体どうしたの?」 
「巡る巡る〜。」 
薔薇乙女全員に招集をかけた張本人である真紅に皆は次々聞いていたが、真紅は真剣な目付きで言った。 
「貴女達・・・そもそもアリスとは何だと思う?」 
真紅の言葉に姉妹達は呆れた。特に真紅と仲の悪い水銀燈は食って掛かる。 
「何今更分かりきった事を言うのぉ!? アリスはお父様の求める至高にして究極の少女・・・ 
そんなのお馬鹿さんなあんたにだって分かってるでしょぅ?」 
「そう・・・アリスは至高にして究極の少女。だからアリスはあらゆる点において究極を求められるわ。 
でもこうは考えられないかしら?」 
「?」 
「あらゆる点において究極を求められると言う事は・・・SEXに関しても究極でなければならないと・・・。」 
次の瞬間、真紅を除く6人はいっせいに倒れこみ、床に頭を打ちつけた。 
「いいいいい行き成り何を言うですか真紅ぅ!?」 
「あんた救いようの無いお馬鹿さんねぇ! お父様がそんな事求めるはず無いじゃなぁい!」 
「ねぇねぇせっくすって何なの〜?」 
姉妹達は次々に慌てた反応を見せるが、真紅は表情を変えず真剣な眼差しのままだった。 
「でも冷静に考えなさい。究極の少女と言うならSEXだって究極でもおかしくないわ。 
それに、神が男と女と言う二つの性を作った時点で、男と女は結ばれる運命にあるのだわ。 
それは究極の少女アリスだって例外じゃない。むしろアリスは究極の男性と結ばれる為に 
究極の少女となったと言う事だってあり得るのだわ・・・。」 
「!!」 
真紅の真剣な表情も手伝って彼女の主張は妙な説得力があり、6人も一斉に真剣な顔になっていた。 
「つ・・・つまり・・・。」 
「この7人の中で一番SEXが上手いドールが・・・。」 
真紅はゆっくりと頷いた。 
「そう・・・アリスなのだわ・・・。」 
「でも、それをどうやって決めるですぅ?」 
「それは・・・これを使うのだわ。」 
真紅が後ろを指差した。なんとそこにはロープで両手両脚を縛られて身動きが取れ無い状態にされ 
おまけに全裸にまでされていた真紅の愛しき下僕、桜田ジュンの姿があった。 
「うわぁぁぁ!! 離せぇぇぇぇ!! 何をする気だぁぁぁぁ!!」 
ジュンはもがくが、真紅は全く動じずにジュンの露出した男性器に優しく手を添えて持ち上げた。 
それだけで真紅の小さい手にも乗る程小さかったジュンの男性器はムクムクと巨大化し、 
もはや何倍にも勃起していた。 
「ジュンを一番気持ちよくさせたドール・・・それがSEXナンバーワン。即ちアリスなのだわ。」 
「うわぁぁぁ!! お前等何をする気だぁぁぁぁ!! 僕のチンポから手を離せぇぇぇ!!」 
「うるさいわジュン。これから何時も私の下僕として働いてくれている貴方を労って 
気持ちよくさせてあげようと言うのに・・・。」 
「気持ちよくって・・・じゃあ何で全裸にするんだよぉぉぉ!!」 
真紅はジュンの男性器を優しく撫で回し、もう片手で睾丸を握って転がした。 
が、突然水銀燈がジュンの男性器に蹴りを入れた。 
「ギャァァァァァァ!!」 
既に固く勃起していたジュンの男性器が無理矢理捻じ曲げられると共に睾丸も潰れそうになる程の 
激痛がジュンを襲い、部屋中にジュンの絶叫が響き渡った。おまけに両手両脚がロープで 
縛られている為、手で男性器を押さえる事も出来ずにジュンはただただのた打ち回るしか無かった。 

「何をするの!?」 
「馬鹿じゃなぁい? 誰がこんなキモイヒキコモリ男とやらなきゃならないのよぉ・・・。 
しかもこんなきったないチンポ・・・。こんな事の為に態々呼ばれたのかと思うと・・・このぉ!」 
「ウギャァァァァァ!!」 
腹が立って仕方が無い水銀燈は、その憂さ晴らしの為にジュンの男性器に何度も蹴りを入れていた。 
このまま放っておけば、水銀燈は背中の翼を刃物と化し、ついにはジュンの男性器を 
睾丸ごと切り落しかねない状態にまでなっていたのだが、真紅は冷静にこう言った。 
「そう・・・。じゃあ水銀燈はアリスゲームを棄権するのね・・・。」 
「!」 
水銀燈は硬直した。 
「お父様に一番会いたがっていた貴方がアリスゲームを棄権するなんて・・・お父様はなんと思うかしら・・・。」 
「わ・・・分かったわぁ! このボーヤを気持ちよくさせれば良いんでしょぉ!? 
誇り高き薔薇乙女第一ドール水銀燈を嘗めないでよぉ! こんな子なんて私の 
薔薇乙女ナンバーワンのボン! キュッ! ボン! のセクシィーバディーで昇天させてあげるわぁ! 
幼児体型のあんた達にそんな事出来ないでしょぉ〜?」 
「そんな事はさせないのだわ。ジュンは私の下僕。下僕を気持ちよくさせるのも主人の務めだわ。」 
「待つです待つですぅ! ジュンを気持ちよくさせるのは翠星石ですよぉ!」 
真紅・水銀燈・翠星石の三人の間に火花が散った。そして残る4人は完全に蚊帳の外だった。 
「ねーせっくすって一体何なのー?」 

それから一時した後、巴が桜田家を訪れていた。 
「巴ちゃんいらっしゃい。」 
のりが迎えると、巴はかるくお辞儀をする。 
「ジュン君は二階にいるわ。真紅ちゃん達も集まって何かしてるようだけど・・・。」 
そして巴は二階へ上がり、ジュンの部屋に入った。 
「失礼します・・・桜田く・・・ええ!?」 
その時、巴はまるで「オラは見てはいけない物を見ちまったぜよー。」な顔になった。 

「ほぅらぁ? 気持ち良いでしょぉ? 私のパイズリィ! 他の姉妹には出来ない芸当よ〜。」 
「無駄に大きなおっぱいでオチンチンをしごくなんて邪道なのだわ!」 
「次は翠星石の番ですぅ! お前等代わるですぅ!」 
「ギャー!! 助けてくれぇぇぇ!!」 
部屋では真紅・水銀燈・翠星石の三人が全裸でジュンの身体を弄び続けると言う壮絶な4Pが繰り広げられていた。 
恐らく既に三人ともに己の膣内にジュンの男性器を挿入&中出しを何度もやっていたのだろう。 
三人の股からは白い液体が漏れ出ていたし、ジュンの太く固かった男性器も何度も精子を搾り取られて 
干物の様に干乾びてしまっていた。しかし、三人はまだまだやる気だった。 
なお、他の4人はと言うと、雛苺は結局SEXの意味が分からず、友達の猫と遊びに行ってしまったし、 
金糸雀はみっちゃんとの用事があって帰宅。雪華綺晶はアストラル体の存在であるが故に 
ジュンとSEXが出来るわけが無く戦線離脱。蒼星石に至ってはボーイッシュな外見が災いして 
「僕はホモの気なんて無いぞ!!」 
などと思い切りジュンに言い放たれてしまい、ショックのあまり部屋の隅でいじけてしまっていた。 

「あ・・・貴女達何をやっているのぉぉぉ!!?」 
「!!?」 
部屋中に巴の叫び声が響き渡った。元来から大人しく控え目な少女である巴が叫ぶ事など殆ど無い。 
だが、その時の巴の表情は怒りに満ちており、明らかに何時もの彼女とは違った。 
「何故こんな事をするの!? 桜田君がこんなになるまでぇ!!」 
巴は三人に一発ずつ平手打ちをした。これが何時もの彼女なら、三人は反抗していただろう。 
特に水銀燈なんか絶対何倍にも返しているはずである。だが、今の巴には逆らえなかった。 
いや、逆らってはいけない何かを彼女から感じていた。 
「何で! 何でこんな酷い事をするの!? 桜田君が可哀想じゃない! もう本当に・・・大丈夫? 桜田君・・・。」 
巴はジュンの身体を優しく抱擁した。と、その時だった。 
「あ・・・柏葉・・・ありがとう・・・。」 
                 どびゅっ 
巴の顔面がジュンの男性器から放たれた精子によって真っ白に染まった。 
それは今までに無い程の大量かつ濃い物だった。そしてジュンは気絶してしまう。 
しかし、その時のジュンはこれ以上無い程にまで安らかな表情をしていた。 
「キャァ! 何これ! イカ臭い!」 
「・・・。」 
自分の顔面にかかった精子に巴は大慌てだったが、それを見た三人の気持ちは一つだった。 
「ふ・・・不本意だけど・・・。」 
「巴がアリス・・・。」 
「ですぅ・・・。」 
がその直後、突如として巴が姿を消した。その場からフッと消え去ったのである。 
「え?」 
「何!?」 
「何が起こったですぅ!?」 
突然の意味不明の現象に三人は唖然としていた。 

「こ・・・ここは何処・・・?」 
巴が気付くと、そこは見たことも無い部屋だった。部屋はピンク色の照明に照らされ、 
ラブホテルにでも置いてそうな大きなベッドの上に巴は座っていた。 
すると、彼女の前に一人の男が現れた。 
「アリス・・・ついに見付けた・・・アリス・・・会いたかった・・・。」 
「え!? おじさん誰!?」 
巴にとって初めて見るその男はベッドの上に乗り、巴に近付いて来た。 
「アリス・・・もう離さない・・・私達は・・・一緒だ・・・。」 
「え!? アリス!? 何の事!? 私は柏葉巴・・・ってキャァ!!」 
巴の目の前で男はズボンとパンツを下ろし、己の固く長く太く勃起した男性器を見せ付けた。 
それは巴には映画に出てくるどんな怪物も敵わない程の恐ろしくグロテスクな物に見えたに違いない。 
「さあアリス・・・準備は良いかい?」 
「キャッ! 何をするの!? やめて!」 
男は巴のパンティーを下ろし、太股を掴んで両脚をM字に広げると共に 
己の男性器を巴の女性器に押し付け・・・そして・・・ 
「イヤ! イヤイヤァ! イヤァ! アアアアアアアアアア!!」 
ローゼンはついにアリスを見付け、数百年数千年の夢を果たした。 

こうしてアリスは誕生し、アリスとローゼンは二人で何時までも仲良く暮らしましたとさ・・・ 
なんて事で終わると思ったら大間違い。まだまだ物語は終わってはいなかった。 

「ジュン・・・責任を取りなさい・・・。」 
「そうですぅ! 私達は人形ですぅ! なのにお前のチンポは一体どんな構造してやがるですぅ!?」 
「そ・・・そんなの知るかぁ! お前等が勝手にやった事だろうが!!」 
あの壮絶な4P乱交大決戦の末、真紅と翠星石はジュンの子供を妊娠してしまっていた。 
既に二人のお腹はパンパンにはちきれんばかりに膨らみ、両手で抱える程だった。 
「お前等人形のくせに何で子供が出来るんだよ!!」 
「そんな事私達は知らないわ。とにかく責任を取りなさい。」 
「そうですぅ! おかしいのはお前のチンポの方ですぅ! 人形を孕ませるなんてどういう構造してるですぅ!?」 
「うわ〜真紅と翠星石のお腹パンパンなの〜。」 
「畜生! お前等が無理矢理やらせたのに何で僕が悪い事になるんだぁ!」 
と、その時だった。ジュンの部屋に一枚の黒い羽が舞い落ちた。その黒い羽は水銀燈の物である。 
そして水銀燈が黒い翼を羽ばたかせながらジュン達の前に格好良く現れるのであるが、 
お腹が大きく膨らんでいる為、格好良さが半減になってしまっていた。 
そう、水銀燈までジュンの子供を身篭ってしまっていたのである。 
「あんたぁ・・・よくもやってくれたわねぇ・・・。誇り高き薔薇乙女第一ドールであるこの私を孕ませるなんて・・・ 
あんたのせいでめぐにまで愛想付かされてしまったじゃなぁい! 責任取りなさいよぉ!」 
「そ・・・そんなの知るかぁ! お前等が勝手にやった事だろ!? さっきも言ったけど!」 
真紅と翠星石に続き、水銀燈までもが大きく膨らんだお腹を両手で抱えながらジュンに迫る。 
三人の薔薇妊婦に責任追及を迫られたジュンはもうタイタジとなっていた。と、その時だった・・・ 
「ウッ! 痛い! お腹が痛いのだわ!」 
「イタタタタタ! お腹が痛いですぅ!」 
「何ぃ!? この痛みぃ!」 
薔薇妊婦達は一斉にお腹を押さえて蹲った。 
「おい! 一体どうしたんだ!?」 
「う・・・産まれるぅぅぅ・・・。」 
「ええ!?」 
なんとまあ三人同時に産気付いてしまったのである。そして・・・ 
「オギャー!! オギャー!!」 
「オギャー!! オギャー!!」 
「オギャー!! オギャー!!」 
こうして三人の赤ん坊が同時に誕生し、ジュンは三児の父親となってしまった。 
                  おしまい 

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