」 もしも薔薇乙女全員(+1)とジュンが契約していたら 〜柏葉巴の来訪編〜 最近、桜田家に来ることが以前のそれと比べて かなり増えた。 柏葉巴は今日も手土産の苺大福をもって 桜田家を訪れる。 「ああ、柏葉か」 玄関を開けた桜田ジュン。 雛苺を頭に乗せて 真紅を抱き 左右の肩に翠蒼の双子がおぶさっていた。 オマケに後ろから薔薇水晶が「早く代われ」と 圧力をかけるように立っている。 今日も今日とて薔薇乙女達にまとわりつかれて大変そうだ。 「いつも悪いな……って暴れるな!」 「トゥゥモォォォエぇぇぇェ―ーー!!!」 ジュンと雛苺の二人のやり取りを見てクスリと笑う。 同時に胸の内に何やらモヤモヤしたモノを感じる巴。 家に上がると 「いらっしゃい!いつもいつもありがとうね!!」 のりが出迎えた。 「早速御茶にしましょう」 そう言うとドールズは各々好き勝手に注文を始める。 これらに全て応えられるようになったのりに ある意味感動の涙を禁じ得ない。 (やっぱり僕達は根っからの下僕体質なのか……) ジュンは軽く自己嫌悪に陥った。 それからジュンの膝の上と両隣の場所取りを賭けた プチアリスゲームが勃発したりしたが何とか (場所を勝ち取れなかった五体を今晩ジュンが抱くということで) 犠牲を出さずに御茶は終わった。 「なんだか眠いのだわ……」 「久々のアリスゲームに疲れたのかな」 真紅が言って蒼星石が答える。 「ふぁ〜眠いのかしら」 伝染するように次々と眠いと言い始めるドールズ。 取り敢えず昼寝しようと言うことになったらしい。 (これでしばらくは解放される……) とジュンが思う矢先に、 「ジュ〜ン」 とてとてと雛苺。 「お昼寝前のうにゅー!」 「?」 首を傾げる巴に 「ったくしょうがないな」 ちゅ と全く自然体に二人はキスした。 いやキスというか 「んちゅ……ちゃく……ちゅ……」 ベロチューした。 幼なじみのクラスメートの目の前でこんなに堂々と。 「あっ!ずるーいぃ私もぉ!!」 「チビチビばっかりずるいですよジュン!!翠星石にもするです!!」 「……ミーディアム」 「マスターとのキスはずっと私のターン!!」 「きらきは最後な」 「ムー」 ドールズと唇を重ね合わせてくジュン。 (わ…私の存在って…) 巴は茫然自失になった。 (私は幼なじみなのよ!?普通こういうヘタレ主人公は 甲斐甲斐しく世話をする幼なじみとくっつくもんでしょう!!?) メラメラと胸の内から黒い炎が燃え盛る。 しかしすぐにまた落ち着きを取り戻す。 (ダメ。ダメよ巴。落ち着いて…私には、まだ…) 「さて!私は今の内にお片付けしようかな」 のりが席を立つ。 「ああそうだ柏葉、勉強で教えて欲しいとこが あるんだけど…」 ジュンも席を立ち巴に言った。 「取り敢えず僕の部屋に来ないか?」 (キ…キタ――――――――――!!) 巴、超ハイテンション。 しかし口調はあくまで冷静に。 「私で良ければ」 二人はすぐにジュンの部屋に向かった。 今はドール達が寝てるんじゃ…という心配があったが そんな事はなかった。 増えすぎたドールズのため、ついにドール専用の部屋を 新たにジュンの隣に設けたのだった。 最も常からジュンの部屋に入り浸られているので こういう昼寝の時ぐらいしか使われないが。 (桜田君と部屋で二人きり桜田君と部屋で二人きり桜田君と部屋で二人きり……) 全力で落とすしかない。 巴は本能的に行動に移す。 「……どこがわからないの?」 先ずは控え目な自分の胸をさり気なく ジュンの腕に押しつける。 「?」 ジュンは一瞬訝しんだが気にせず勉強を続けた。 (……少しは意識しろこのバカ……) 巴は内心で毒づきつつ、机上の消しゴムをワザと 床に落とす。 「あっごめんなさい」 そしてすかさず拾う。 因みに膝は折り曲げない。 ジュンから見れば巴のパンツが丸見えだった。 こんな時のために巴は短いスカートに勝負パンツを常備していたのだった。 「はい、ごめんなさい(これでどう?)」 振り向いてジュンの様子を伺う。 「ああ、ありがとう」 黙々と勉強してた。 (ち…ちくしょ―――!!) それから巴は独学で学んだ男を落とすテクニックを 実施していったが悉く失敗した。 (流石ね桜田君。伊達に毎日雛苺達と とっかえひっかえしてるわけじゃないらしいわ……) とうとう諦めて溜め息をついた。 「ふうっ」 「ひあっ」 途端にジュンの体がビクリと反応する。 びっくりした巴だが、すぐに得心する。 この少年、耳が弱いのだ。 息を吹きかけるだけでかなり感じるらしい。 「ふうっ」 「…ふあっ」 「ふー」 「…ひあっ」 「ふっ」 「…あっ」 いちいち反応してくるジュンが可愛くて愛おしい。 巴は嬉しくて今度はジュンの耳を甘噛みする。 甘噛みしつつ舌を耳の穴に突っ込んだり 耳たぶをしゃぶったりする。 「うわああっ……柏葉、僕…」 ジュンは快楽に身をよじらせ、その下半身は自己主張を始める。 「桜田君…」 その声に応えるように巴を抱いた。 互いの首筋に舌を巡らし貪りあう。 ジュンは巴の服を徐々に脱がしていき、 それにつれて舌も位置をずらしていく。 少し控えめな胸。その頂を唇で啄む。 「ひゃ!」 巴は僅かに身体を揺らした。 ジュンは更にそれを舌で転がし吸った。 「さ…桜田君、私、そろそろ…」 いつの間にかジュンの舌は巴の脇腹を舐めまわしていた。 更に巴は快楽に顔を歪める。 「弱いんだな…ココ…」 さっきの仕返しとばかりに責める。 巴の喘ぎはだんだんと大きくなる。 「柏葉、机に手をついてくれ」 ジュンの言うとおり巴は机に手をついた。 「…いくぞ」 バックから挿入。 「あぁ!桜田君のがキてるぅ」 巴はよがり、ジュンは激しく突き出す。 パンパンパンと肉を打つ音が二人きりの部屋で響く。 机の上にある勉強道具は二人が交わる度に 乱雑に散らかっていく。 ジュンは己を巴から引き抜くと 「次はコッチに」 机の上に座らせた。 ジュンは椅子の上に立ち 「もう一度いくからな」 言いながら巴の足を開き、再び突き始める。 ジュクジュクと二人の結合部から愛が溢れ教材を汚す。 それに全く構わず二人はただ、ひたすらに腰を動かし続けた。 やがて限界が訪れる。 「くっ…出る!!」 腰を引こうとした矢先 「ダメ!!」 巴が両足でガッチリ挟む。 とっさのことに驚き、同時に びゅくびゅく と勢いよく巴内に子種を放ってしまった。 「桜田君のあったかぁい…」 ジュンを抱き寄せ唇にキスをした。 「……orz」 ジュンは落ち込んでいた。 ついに人間の雌に中出ししてしまったのだ。 ドールとは違う、下手したら子供が出来てしまう。 軽はずみに行為に及んだ自分が悪いのだが。 そしてジュンの子種を受けた本人は何故か嬉しそうに 「責任とってね♪桜田君♪」 などと上機嫌でのたまった。 これで子供ができれば桜田君は私のモノ―――そんな 腹黒い考えが透けて見えた。 巴は続ける。 「これからは私が昼に勉強を教えてあげる。 …そのかわり夜の勉強は桜田君が教えて、ね?」 そして巴が新たにドールズの搾取のローテーションに加わったのでした。 ちゃんちゃん♪ ジュン「……orz」 おわり