「なになに? 今なら呪いの妖刀が2500円だって?」 今日もネット通販に勤しむジュンだが、なにやら面白い物を見付けた様子。 「呪いの刀なんて不気味だけど面白そうだな。まあ騙されたとしても安いからいし。よし注文っと!」 数日後、ジュンの下に注文通りの刀が届いた。見るからに数百年前に作られたとわかる 古ぼけた真っ黒な鞘に収められた日本刀である。そして刀には説明書の様な物も付いていた。 「え〜何々? 昔々ある国に権力や武力に物を言わせ、恐怖政治で国を支配し、 殺しや強姦もやりたい放題だった恐ろしい暴君がおりましたが、ついに反乱が 起こって殺されてしまいました。しかしその暴君が愛用していた刀に暴君の怨霊が乗り移り、 妖刀となったのがこの刀なのです・・・か・・・。何かいかにもって感じだな〜。」 早速ジュンは刀を手に取り、鞘からゆっくりと抜いた。白銀に輝きながらもまるで数多くの 人間の血で染まってきたかのような赤さも何処か感じさせる不思議な刃が姿を現し、 完全に鞘から抜いた時だった。 「!」 ジュンは硬直し・・・直後に目付きが変わった。物語はここから始まる。 翠星石が階段を一段一段上がっていた。手には先程作ったばかりのクッキーの入った袋が 握られており、その顔もどこか嬉しそうだった。 「ったくチビ人間なんかにこんなの勿体無いんですけど〜どうしてもって言うならやっても構わないですぅ!」 と、彼女のお決まりとなったツンデレ系セリフを吐きながらドアを開いた時・・・ 「い!?」 翠星石の首元に刀が当てられた。そして目の前には刀を右手に持ったジュンの姿があった。 「な・・・チビ人間・・・何を・・・するですか・・・。」 『何だと・・・それが殿に対する呼び方かぁ!』 「ヒィ!」 その時のジュンは明らかに違った。目付きはまるで殺人者の目と変わり、声色もどこか低い物になっていた。 「ち・・・チビ人間・・・殿なんて冗談キツイですぅ。と言うかそんなオモチャの刀なんて怖くもなんとも・・・。」 と、翠星石が言おうとした瞬間、刀の一振りによってドレスが切り裂かれてしまった。 「キャァァァ! まさかそれ本物ですぅ!? ヒィィィィ!!」 ドレスが切り裂かれ、露となった肌を必死に隠しながらその場にしゃがみ込むが、その首にも 再びジュンの持つ刀が当てられた。 『これでもオモチャと言い切るつもりか?』 「ひ・・・ヒィィィ!!」 『この刀の錆になりたくなければ我を今日から殿と呼べ・・・。』 その後、上が騒がしいとばかりに真紅と雛苺も上がって来るも例によって首に刀を当てられ やはり跪かされてしまった。この日、ジュンによる下克上が成功してしまったが、 ドールズは知らなかった。ジュンが通販した妖刀は本物の妖刀であり、妖刀を鞘から抜いた時点で ジュンはジュンで無くなり、妖刀の元となった暴君の怨霊が憑依してしまった事を・・・ それから、部屋のベッドの上で偉そうに足を開き、顔を少し斜めに傾けた状態で座るジュンに 対し跪いているドールズの姿が見られた。そしてジュンはドールズに向けて刀を振りつつこう問う。 『お前達・・・我は何者だ?』 「ハイ・・・お殿様なのだわ。」 『我の立場はどうだ?』 「とっても偉い人ですぅ・・・。」 『お前達は我の何だ?』 「ハイ・・・お殿様の忠実な下僕なのよ・・・。」 それまで下僕として見ていたジュンに跪く。ドールズにとってこれ程の屈辱は無かった。 しかし今のジュンは何時ものジュンと違う。逆らえない所か逆らってはいけない何かを感じていた。 『よし・・・ではそこの翠色!』 「え!? あ・・・ハイ!」 『今夜・・・貴様に我の伽を命ずる! さっさと支度せい!』 「ええ!?」 ――――――――――――――――――――――――― 伽、つまりジュンと一晩共にしなければならなくなった翠星石は仕方なく ベッドで待つジュンの所へやって来た。 「ジュ・・・じゃなくて・・・お・・・お殿様・・・。ご命令通り来ましたですぅ・・・。」 『うむ・・・。』 翠星石は完全に怯えており、体中が小刻みに震えていた。今のジュンはジュンにあらず。 妖刀に込められた呪いによって昔恐怖政治によって国を支配した暴君の怨霊が憑依した ジュンに翠星石は逆らう事が出来なかった。 『では・・・着ている物を脱ぎ・・・我に抱かれよ。』 「え!?」 翠星石は驚愕した。ただ一晩一緒に寝るだけだと・・・そう思っていたのにジュンは それ以上の事を要求して来たのである。思わず翠星石は赤くなり両手で胸を覆い隠した。 「そ・・・そんな・・・そんなのジュンじゃないですぅ!」 『それが殿に対する口の聞き方かぁ!』 ジュンの平手打ちが翠星石の頬にモロに叩き付けられ、部屋の端まで吹っ飛ばされた。 「・・・・!!」 翠星石は動けなかった。いくら翠星石がドールで、人間より軽いと言っても部屋の端まで 飛ばすなどヒキコモリのジュンの体力から言ってあり得ない事である。だが、それ以上に 殴られると言う行為そのものが翠星石に精神的なダメージと屈辱を与えていた。 『何をしている。早く着ている物を脱げい!』 「は・・・ハイ・・・わかりました・・・ですぅ・・・。」 今のジュンに翠星石は逆立ちしても逆らう事は出来ない。そしてジュンの見ている前で 翠星石は己のドレスを一枚一枚脱ぎ、真っ白な肌を晒していく。姉妹の中でも一番 大きめのドレスに身を包み、露出度の低い翠星石であるが、脱いだたら凄かった。 そのままでは完全とは言い難いが、それでも翠星石もアリスの候補にあるドールである。 人間の少女が持つマイナスの面が排除され、プラスの面がより強調された美しい裸体を彼女は持っていた。 『ふふふ・・・良いぞ・・・さあ全てを曝け出して我の下へ来るのだ。』 「・・・。」 後はパンティーを脱ぐだけ・・・と思われた時、翠星石の手が止まった。 『どうした? 後一枚ではないか。早く脱げい!』 「・・・。」 翠星石は脱げなかった。彼女の薔薇乙女としてのプライドがパンティーの向こうだけは 見せまいとしていたのである。もしこれを脱ぎ、逸し纏わぬ姿を殿方に晒し、抱かれた時、 翠星石は乙女では無くなる。それだけは何としても阻止したかった。が、現実がそうはさせなかった。 『なんだ? お主・・・我に抱かれるのが嫌と申すか?』 「ヒッ!」 憎悪に狂った怒りの目となったジュンは再び妖刀を抜き、刃を翠星石の首元に当てた。 これはおどしではない。今のジュンは全く躊躇する事無く翠星石を斬り殺す事が出来る。 「は・・・はい・・・わ・・・分かりましたですぅ!」 大粒の涙を飛び散らせながら翠星石はついに己のパンティーを脱ぎ下ろし、 股間の割れ目をジュンの目に晒した。彼女も死ぬのが怖い。生き延びたい。 その為にはジュンの命令に大人しく従うしか無かった。それが例え薔薇乙女のプライドを傷つける事となっても。 『ようし・・・良い子だ・・・。では我の所へ来るが良い・・・。』 今度はジュンが己の服を脱ぎだし、全裸となった。ジュンの股間に輝く男性器は激しくそそり勃ち、 薔薇乙女のアリスゲームと言う名の女の世界で生きて来た翠星石にとってそれはどんな物でも敵わぬ 恐ろしい怪物に見えた。だが、ジュンは怯える彼女を構わず招き寄せ、男性器という名の怪物を 翠星石の小さな女性器へ押し当てていた。先端が軽く着いたそれだけで激しい痛みが彼女を襲う。 「痛・・・! や・・・そんな・・・大きなの・・・挿らない・・・ですぅ・・・。」 『挿るか挿らぬかは我が判断する事だ・・・。』 痛がる翠星石を無視し、ジュンはどんどんと固い男性器を押し込んでいく。 そうすればそうする程翠星石の女性器は大きく広がり、どんどんと奥へ食い込んでいく。 「い・・・痛ぁ!!」 『ふふ・・・全部挿ったではないか・・・。』 ジュンの巨大な怪物は翠星石の女性器の中へ全て挿り込んだ。が、それで全てが終わったわけではない。 今度は逆に男性器を抜き出し、再び奥へ突き込む。その繰り返しが始まった。 「ヒィ! 痛い! 痛いですぅ!」 『ハッハッハッハッハッ!』 翠星石は悲鳴を上げるが、ジュンは大笑いしながら勢いよく突き続けた。 人間であるジュンの男性器はドールである翠星石にとって大きすぎる。 それを激しく何度も突き込まれるのだから、その苦しみたるや腹を何度も殴られる様な物だった。 『では出すぞ! その全てをその身で受け止めるのだ!』 「あああ・・・あああああああああ!!」 ついに翠星石の膣内にジュンの精子が全てぶちまけられた。余りの量に翠星石のお腹が妊婦のように 膨らんでしまう程であった。 「あー・・・。」 『ふっふっふ・・・・これからゆっくりと可愛がってやろう・・・。』 体力を使い果たして動けなくなった翠星石をジュンは抱き、その晩二人は繋がったまま眠りに着いた。 翌日、鞄で休む事が出来なかった翠星石はぐったりしていた。そして今度は真紅と雛苺が ジュンにこき使われ、真紅と雛苺はジュンの命令を無理矢理聞かされた。 無論雛苺ならともかくとして、真紅のプライドがその様な事を許すはずが無い。 しかし、少しでも口答えすると飛んで来るのはジュンの情け無用の平手打ちである。 確かにかつてはジュンこそ真紅の下僕であったかもしれない。しかし、今は真紅こそジュンの下僕なのだ。 『さてぇ・・・運動でもするかのう・・・。』 ジュンはそう言うと二階にあがり、鞄の中で死んだように眠りに付いていた翠星石を叩き起こした。 『こらぁ! 何時まで寝ておるかぁ! これから運動の時間だ!』 「え? ってあああああ!!」 ジュンは無理矢理翠星石を四つんばいにさせた後スカートを捲ってパンティーを下ろし、男性器を強引に 女性器へ挿入した。そこから激しく腰を動かして連続突きを浴びせた。 これこそジュンの言う運動。己の男性器を翠星石の女性器に連続して突き続ける事で 足腰を鍛える運動となるのである。 「あっあっあっあっ!! あああああああ!!」 『ハーッハッハッハッハッハッ!! お前が腰を抜かすまで突きまくってやろうぞ!!』 またも翠星石の悲鳴とジュンの笑いが部屋中にこだました。だが真紅と雛苺に助けを呼んでも無駄。 そんな事をすればジュンが何をするか分からない。しかし・・・ 「や・・・やめろぉ!!」 二人の前に怒りに燃えた蒼星石が現れた。無理も無い。翠星石の双子の妹である蒼星石が 現状に怒らないはずは無かった。 「ジュン君・・・僕は見損なったよ・・・。そんな穢れたオチンチンは・・・僕が切り落してやる!!」 蒼星石は鋏を振り上げてジュンに飛びかかろうと勢い良く踏み込んだ瞬間、ジュンの刀の一振りに よって鋏は綺麗な断面を残して切り落されていた。 「え・・・。」 蒼星石は一瞬何が起こったのか分からなかったが、ジュンの刀によって鋏が切り落されたと知るや否や 恐怖で腰を抜かしてしまい、両脚をM字に広げた状態でその場にへたり込んでしまった。 もし彼女がドールではなく人間であったならば、失禁もしていたに違いない。 『そのような物で我を斬るなど不可能な事よ・・・。』 「ああああああああ!!」 今度は蒼星石がジュンに挿入された。そして運動が再開されるのである。 『ふっふっふ・・・お前にも我の運動をさせてやろう。』 「ああああああああ!! 痛い!! 痛い!! 痛い!! 痛いいいい!!」 ミイラ取りがミイラとなる。翠星石を助ける為に出てきた蒼星石もジュンに犯されてしまった。 そしてジュンに完全に怯えた翠星石は蒼星石を助ける事も出来ず、その光景を黙って見ている事しか 出来なかった。その結果、ジュンは蒼星石が気絶してしまうまで突きまくる事となる。 「あ・・・。」 『なんだ・・・もう気を失ってしまったのか・・・。だらしの無い奴だのう。 まあ良い。続きは奴でやれば良い・・・。』 そう言って蒼星石から男性器を引き抜いたジュンは再び翠星石へ向けた。 と、その時今度は水銀燈が現れる。 「アハハハハ! あんた達何変な事やってるのぉ!? だらしなぁい!」 『また新たな刺客か・・・おもしろい。お前も我が手篭めにしてやろう。』 「何馬鹿な事言ってるのよあんたぁ!」 ジュンが何時ものジュンでは無い事など知る由も無い水銀燈は何時ものように黒い翼を 煌かせてジュンに襲い掛かるが、ジュンの刀の一振りで翼は全て切り落され、 その身に纏っていた漆黒のドレスも切り刻まれ全裸にされてしまった。 「え? ってキャァァァァ!! 嫌ぁぁぁぁぁ!!」 『ハーハッハッハッハッハッハ!!』 水銀燈もジュンの毒牙に掛かり、手篭めにされ、突きまくられてしまった。 一方一階では、真紅がテレビでくんくんを見ていた。他の姉妹が大変な事になっていると言うのに こんな事をするのは不謹慎な事かもしれない。しかし真紅が行った所で何になろうか。 故に真紅はくんくんを見て全てを忘れる事しか出来なかった。 『ほ〜・・・。お前はあの犬が好きなのか?』 「・・・!!」 真紅は硬直した。いつの間にかジュンが彼女の背後に立っていたからである。 『我も鬼ではない・・・お前がそんなに犬が好きなのならば・・・その願い叶えてやろう。』 「え?」 余りにも意外すぎる優しい言葉に真紅は一瞬ジュンの方を向くと、ジュンはにっこりと微笑んでいた。 「(もしかして・・・くんくん見たいな素敵な犬を飼ってくれるの?)」 真紅はジュンに少しだけ期待した・・・が・・・ 『ハッハッハッハッ! 犬の散歩だ! ハッハッハッハッハッ!』 「わん・・・わん・・・わん・・・わん・・・。」 真紅はドレスを無理矢理脱がされ全裸にされた状態で首輪をかけられ、さらに四つんばいで 家中を歩き回らされた。しかもお尻の菊門には動物の尻尾を思わせる毛の付いた棒が突っ込まれているではないか。 『ほ〜ら。大好きな犬になれたのだ。嬉しいだろう?』 「わん・・・わん・・・わん・・・わん・・・。」 ジュンは真紅に犬を飼ってやったのではなく、真紅を犬に変えてしまった。 今の真紅に口答えはおろか喋る事さえ許されない。真紅はジュンの犬。ペットなのである。 ただひたすらに犬のようにわんわんと鳴く事しか許されない。 『ほらほら・・・もっと元気良く鳴かんか!』 「わっ! ワンワン! ワン!」 ジュンは何処からか用意したムチで何度も真紅の尻を叩いた。かつてジュンを下僕としたドールは 逆にジュンの犬とされてしまった。だが、真紅が他の姉妹を助けなかったように 誰も真紅を助けようとしなかった。今のジュンには誰も逆らえないのだから。 その日一日中、真紅はジュンの犬として暮らさなければならなかった。現に夕食の時も・・・ 『ほら・・・犬! エサだぞ!』 「わん・・・わん・・・。」 真紅一人が全裸のまま椅子に座る事も許されず、床に置かれた皿に入ったエサを 四つんばいのまま食べる事しか許されなかった。余りにも無様すぎる。 薔薇乙女のプライドはズタズタである。だが何を言っても今のジュンには通用するはずもない。 今のジュンにとって真紅は単なる犬・・・ただのペットなのである。 ――――――――――――――――――――――――― ジュンが寝床に付いた時、その日もまた翠星石は伽を命ぜられてギシギシアンアンとなった。 一方真紅はと言うと、やはり犬にされたままであり、首輪に括り付けられた紐はジュンの部屋の ドアに結び付けられ、さながら番犬の様な体勢で寝かされてしまった。 「(何故・・・ジュン・・・どうしてこんな・・・貴方一体どうしてしまったの・・・?)」 ドアの向こうから聞こえてくる翠星石の悲鳴に心を痛め、涙が止まらなかった。 翌日もやはりジュンはやりたい放題であったが、昼寝を始めてようやく解放されたドールズは 一階に集まり、ジュンの変わり様に関しての会議を始めていた。 「う・・・う・・・ジュン・・・酷いのよ・・・。」 「何でこんな事になっちゃったのよぉ・・・あいつあんなに強かったっけぇ?」 「僕の鋏がうわぁぁぁ!!」 何時もは敵の水銀燈もジュンに手篭めにされ同じ苦しみを味わった仲間として会議に 参加していたが、あまりのジュンの変わり様のアテがつかなかった。 「ジュンが変になったのはあの変な刀が届いてからよ。」 「あの日からなのよ。ジュンが怖くなったの。」 「僕の鋏が切られちゃったようわぁぁぁぁん!!」 流石にココまで来てようやく妖刀が怪しいのでは? と言う結論に達していたが、 その時翠星石が言った。 「もしかしたら真紅の言う通りかもしれないですぅ。あの刀のせいなのかは分かりませんが・・・ 無理矢理ジュンと一緒に二日連続で寝かされた時・・・翠星石は見たですよ。 何か変な物がジュンを操ってるですぅ。それが何なのかわかりませんですけど とにかく何かが・・・だって何時ものジュンにあんな事は出来ないですぅ。 確かにドールも嫌らしい目で見る不届きな人間ですけぉ・・・それでもあんな乱暴はしないですぅ。」 「でもどうやってその何か? を取り除くのぉ?」 「あの刀を取ろうとしても逆に斬られそうだし・・・逆にこっちも操られるかもしれないのよ。」 「nのフィールドから行くですよ! nのフィールドを中継してジュンの心の木へ行って ジュンを操っている何かをやっつけるですよ! そうすればジュンも元に戻るはずですぅ! でも・・・。」 「でも・・・何?」 翠星石はやや不安そうに口ごもった。 「これをやるには誰かがジュンの気を反らしておく必要があるですよ。誰かがジュンに付いて ジュンの無茶に付き合っている間に他の皆でジュンを操ってる何かをやっつけるんですけど・・・ ジュンに付き合う方のドールが酷い目にあうのは確実ですぅ・・・。」 翠星石は怯えていた。確かに蒼星石や水銀燈もジュンに一度手篭めに去れているが、 その回数や密度と言う点では翠星石がダントツである。無論その際には何度も ジュンに叩かれるなど暴力も受けている。だからこそジュンに付き合う係がどんな 酷い目にあわされるのかが容易に想像出来たのである。だが・・・ 「私がやるわ・・・ジュンに付き合うのを・・・。」 「真紅!?」 突然手を上げて立ち上がった真紅に皆が注目した。 「真紅!? 本当に真紅がやるですか!? 酷い目にあわされるですよ!?」 「翠星石・・・これ以上どんな酷い目に遭えというのかしら?」 真紅の顔に恐怖の色は無く、むしろ堂々としていた。無理も無い。真紅もまたジュンに 裸にされ、皆の前で犬として扱われるなど下手をすれば翠星石にも負けないくらい 酷く屈辱的な目にあわされたのである。既にそのような屈辱を味わった真紅に怖い物は無いのだろう。(猫は除外) 「私がジュンの気を引いている間にみんな・・・おねがい・・・。」 「真紅・・・頼むですよ・・・。」 ドールズは手を取り合って互いの無事を祈った。 ――――――――――――――――――――――――― 夜、ジュンは寝床についていた。 『おい! 誰かおらぬか!』 ジュンは手を叩いて誰かを呼ぶ。今夜もまた伽の相手を欲しているのだろう。 「ハイ・・・どうしました?」 ドアを開いて現れたのは真紅である。だが、ジュンはそれに表情を歪めてしまう。 『何だ犬しかおらぬのか!?』 「・・・。」 まだジュンは先日、真紅を犬同然にしてしまった事を引きずっていたが、真紅は 何としてもジュンの相手をしなくてはならなかった。そうして時間を稼いでいる間に 他のドールズがジュンを操る根源を摘み取らねばならないのである。 それは自分達の為だけではない。操られているジュン本人も今回の件の被害者なのである。 下僕を助けるのは主の務め。その今まで下僕としてきた相手に奉仕すると言う行為は真紅の プライドを激しく傷付ける物かもしれない。しかし、今はプライドなど些細な事を気にしている 場合ではない。とにかく真紅はジュンに精一杯の奉仕をする。それだけだった。 「今夜は私にお殿様のお相手をさせてください。」 真紅はジュンに土下座をした。何時もなら考えられない事である。だが、真紅も必死である。 既にジュンに真紅=犬=ジュンのペットと認識されてしまった以上、伽の相手さえもさせて もらえない可能性がある。その状態でジュンに認めてもらうにはそれ相応に誠意を見せるしか無かった。 『良かろう・・・来るが良い。』 「あ・・・ありがとうございます・・・。」 ジュンに認めてもらえた。真紅の表情に少しだけ笑みが浮かぶが、ジュンはその場に座ったまま 高々と己の男性器を真紅に見せ付けた。 『だがお前の本気と言う物を見せてもらおう。我は何もせぬ故、お前の力だけでどれだけ 我を喜ばせる事が出来るか見せてもらう・・・。』 「は・・・はい・・・。」 真紅の目にジュンの男性器は恐ろしくグロテスクな怪物に見えたのかもしれない。 しかし、今更逃げるワケには行かない。真紅は黙ってドレスを脱ぎだした。 真紅に身を包んだ普段の姿からは想像も出来ないくらい真紅の裸体は白く、美しかった。 そしてゆっくりとジュンに近寄り、ジュンの男性器の先端にキスをした。 「今の内ですぅ。」 「分かったのよー。」 真紅がジュンのお相手をしている間、他のドールズは鏡の部屋にある大鏡を通ってnのフィールドへ突入した。 ここから精神世界へ飛び、ジュンの心を支配している何者かを退治する為である。 「これでジュンを元通りにしたら今までの仕返しをたっぷりしてやるですぅ・・・覚悟してやがれですぅ。」 「そうだよそうだよ! 僕の鋏をこんなにした仕返しをしなきゃ。オチンチン切り落される程度じゃ済まないよ!」 「えー? でもでもー悪いのはジュンじゃなくてジュンを操ってる人なのよー。」 「何言ってるのぉ? そんなのに操られるようなあの人間も同罪よー。」 と、ドールズはそれぞれ意気込みつつnのフィールドの奥へ飛んでいった。 「(う・・・不味いわ・・・翠星石はこんな物をなめさせられたと言うの・・・?)」 真紅はジュンの男性器を頬張り一生懸命に嘗め回していたが、不味いの一言だった。 その上物凄い悪臭である。真紅はいつ吐いてもおかしくないくらい気持ち悪くなっていた。 しかしそれでも必死に吐きたい気持ちを我慢してジュンの男性器を嘗め回した。だが・・・ 『足りんな〜。お前の本気はその程度か?』 ジュンの平手打ちが真紅の頬を叩き、真紅は思わず尻餅を付いて倒れた。 そしてジュンは刀を抜き、真紅の大きく開かれた股間に当てられた。 『その程度で我が満足すると思うか? この刀で貴様のアソコの割れ目から切り裂き、 子宮をぐちゃぐちゃにしてやろうぞ。』 真紅は真っ青になった。今のジュンは冗談は言わない。やると言ったらやるのである。 「申し訳ございません申し訳ございません!」 真紅は目から涙を流しながら必死に哀願した。もう彼女も死に物狂いである。 『分かった。最後のチャンスをやろう。』 「あ・・・ありがとうございます!」 真紅はジュンに土下座し、一生懸命ジュンの男性器を嘗め回した。 ――――――――――――――――――――――――― 「あれですぅ!」 ドールズがジュンの心の木まで到着した時、見たことも無い中年の男が立っていた。 「何か知らないおじさんがいるのよ。」 「まるで時代劇に出てくるサムライみたいだ。」 明らかに場違いとも思える見た事も無い中年の男はジュンの心の木を弄繰り回している。 その男こそジュンを操っている元凶だと想像に難くなかった。 「こらそこの変なオヤジ! ジュンの心の木に何やってるですか!?」 『それが殿に対しての態度か?』 「!?」 中年の男の口から発せられた言葉。それは妖刀に呪われておかしくなったジュンの声そのものである。 これでますますこの男がジュンを操っていた事を納得させる結果となった。 「やっぱりお前がジュンをおかしくしてやがったですね!? ジュンの心の木から離れるですぅ!」 『それはならぬな・・・。我は嬉しいのだよ。数百年ぶりの娑婆の空気を吸い、沢山の下僕も手に入った。』 「誰が下僕ですってぇ?」 『誰が下僕だと? 無論お前達の事よ・・・。我は殿であるぞ! 下僕が殿に従うのは当然であろう!』 「そ・・・そんなの僕達は認めないよ!」 ドールズと妖刀の呪いの本体である大昔の暴君の怨霊は睨みあい、ついに戦いが始まった。 『ふふふ・・・ならば今一度お前達を手篭めにし、どちらが上か分からせてやろう・・・。』 「冗談! お父様が作った誇り高き薔薇乙女があんたみたいな亡者に負けるとでもぉ? こっちがあんたをジャンクにしてやるわよぉ!」 「そ・・・そうだよ! 僕の鋏を壊した怨みを思い知れ! オチンチン切り落す位じゃ済まないからね!」 薔薇乙女共通の脅威の出現と言う非常事態による一時的な物とはいえ、 味方になった水銀燈はかなり頼もしかったのだが、今回は相手が悪かった・・・ 真紅はジュンの男性器を一生懸命嘗め回し続けていた。 「んっんっ・・・んっ・・・んっ・・・。」 真紅にとってジュンの男性器は気色が悪いし、臭いし、不味いし、嘗め心地も気持ち悪かった。 しかし今はそう言っていられない。少しでも変なそぶりを見せれば殺される。 ジュンの為にも・・・自分の為にも真紅は一生懸命心を込めて嘗め回した。 「(く・・・苦しい・・・こんな事はもう嫌・・・。でも・・・私が下僕としていた時のジュンも 今の私と同じ気持ちだったのかしら・・・。)」 妖刀に操られた状態であるとはいえ、ジュンに下僕にされて初めて真紅はジュンの苦しみを理解した。 「(今思えば・・・私も今のジュンのように色々とジュンに無理をさせて来たのかもしれない・・・。 それで精神的にも肉体的にも疲労がたまって・・・だからこんな事になってしまったのかもしれないわ・・・。)」 そう思う度に真紅は自分が情けなくなり、ジュンに対し申し訳ない気持ちで一杯となった。 「(ごめんなさいジュン・・・せめて・・・せめて・・・これで罪滅ぼしをさせて頂戴。)」 真紅は今にもまして一生懸命ジュンの男性器を嘗め回し始めた。そして、その誠意が ジュンを満足させる事は想像に難くなかった。 『おお良いぞ! やれば出来るではないか! よしならば出してやろうぞ。全て飲むのだぞ!』 直後、真紅が口の中に頬張っていたジュンの男性器から大量の精子がぶちまけられた。 「(う・・・不味い・・・吐いてしまいそう・・・でも・・・我慢・・・)」 その精子は相当にイカ臭く、不味かったが、真紅は必死に我慢してその全てを飲み込んだ。 「ん・・・。」 『よくやった。ならば次は下の口で頑張ってもらおうか?』 「ん・・・はい・・・。」 さっき出したばかりだと言うのに、ますます勢い良く勃起しているジュンの男性器を 真紅はまたぎ、脚を少しずつ蟹股に開きながら自分の女性器をジュンの男性器に近付けて行った。 「(う・・・怖い・・・。でも翠星石も・・・みんなも・・・この恐怖を味わったのだわ。だから・・・我慢・・・。)」 数百年の時を生きてきた真紅も異性と交わると言う行為は初めてだった。今までこんな状況など 一度も無かったからである。しかし、ジュンの為にも男性器は何としても自分の女性器に 挿入しなければならなかった。 「ん・・・。」 真紅は小さな手でジュンの男性器を掴み、自分の女性器に押し付け、中に押し込んだ。 「ん・・・きっつ・・・。」 痛い。真紅の処女膜は破れ、まるでお腹が裂けてしまいそうな程の激痛が彼女を襲った。 いつも翠星石にチビチビ言われているジュンだが、それでもドールズに比べれば 一回りも二回りも大きい。当然男性器もドールズの持っている女性器とのサイズ比で言えば 明らかに大きい。これは人間同士のSEXの時とは比べ物にならない程痛いはずである。 だが、真紅はジュンの為に目を力一杯閉じ、歯を食いしばって耐えた。 「ん・・・ああ・・・。」 『全部入ったか・・・だがここからが本番であるぞ。さあ我を楽しませろ。』 「は・・・い・・・。」 真紅は全身から汗を噴出させながら必死に両腕と両脚に力を込めて自分の女性器に深く潜り込んだ 男性器を抜き始めた。そして完全に抜ける寸前の所で再びまた奥へ潜り込ませる。 この一連の行為を真紅は苦しみに耐えながら何度も繰り返した。 「ああああああああ!!」 『だから言ったであろう。お前達が我に勝つのは不可能なのだ!』 暴君の力は圧倒的だった。ドールズが束になっても全く歯が立たない。 既に翠星石と水銀燈は暴君に手篭めにされ、悶絶の末に気絶。 今まさに蒼星石が暴君の毒牙にかかり、残された雛苺は恐怖で動けなかった。 「ああああああああ!!」 「あわわ・・・蒼星石・・・。」 『ハッハッハッ!! 今一度この我直々にお前達を我専用の下僕として教育してくれようぞ。 そして再び酒池肉林を復活させるのだハッハッハッハッハッ!!』 暴君の笑い声と蒼星石の絶叫が周囲に響き渡る。だが暴君は雛苺には警戒していなかった。 さりげなく雛苺だけが唯一今まで手篭めにもされていないドールであったが、 臆病な雛苺は放っておいても一人では何も出来ないと思ったのだろう。が・・・ 『うぉ・・・。』 暴君の背中に砕けた蒼星石の鋏の先端部分が突き刺さっていた。暴君が恐る恐る後を向くと そこには目から涙を滝のように流しながら鋏の先端を持った雛苺の姿があった。 「雛だって勇気を出せば・・・これ以上みんなに酷い事させないのよ・・・。」 雛苺は全身を震わせながらも力を込め、ついには鋏の先端は暴君の腹まで貫通した。 『くそ・・・ぬかったか・・・。またも酒池肉林の夢が破れるとは・・・。』 かつて暴君はかつても後から斬られて殺された。そして暴君は消滅し、ジュンの木は正常に戻った。 「や・・・やったの・・・よ・・・。」 緊張の糸の切れた雛苺はその場にへたりこんだ。これがドールではなく人間なら失禁もしていただろう。 暴君の消滅は現実世界における妖刀の消滅と、ジュンが正気に返る事にも繋がっていた。 「はっ・・・僕は今まで何を・・・ってうわぁ!!」 正気に返ったジュンが驚くのも無理も無い話である。何しろ目の前で全裸の真紅が ジュンの男性器を女性器の中に押し込み、激しく腰を動かしていたのだから。 「真紅・・・一体お前何やってるんだよ・・・。」 「え・・・ジュン・・・目が覚めたの?」 直後真紅はジュンの唇に口付けをした。 「良かった・・・元に戻って・・・良かったわ・・・。」 確かに最初はジュンが元に戻ったら頬をひっぱたいてやろうと真紅は考えていた。 しかし、今は違う。ジュンも被害者だと分かった今の真紅にそのような気は沸いてこない。 むしろジュンが元に戻った事を喜びたかった。 「ああジュン・・・ジュン・・・良かったわ・・・ジュン・・・。」 「真紅・・・。」 暴君の撃退に成功し、桜田家に戻って来たドールズは真っ先にジュンの部屋に向かっていた。 「さあジュンが元に戻った事ですし・・・今までの恨みを晴らしてやるですよ! どうせ既に真紅がジュンをボコボコにしてるかもしれないですが・・・。」 「今夜のおかずはジュン君のオチンチンの丸焼きだよ!」 「覚悟しなさぁい・・・ズタズタのジャンクにしてやるわぁ!」 「うゆ・・・ジュンは悪く無いのに・・・。」 雛苺を除く3人はジュンに対する憎悪に燃えていたが、部屋のドアを開いた時・・・ 「ああジュン・・・ジュン・・・ジュン・・・。」 「真紅・・・真紅・・・真紅・・・。」 「・・・。」 これは流石に予想出来なかった。何とまあジュンと真紅が壮絶に愛し合っているではないか。 あまりのラブラブっぷりにジュンに対する憎悪さえ萎えてしまう程に気まずくなる程だった。 「き・・・今日は・・・こ・・・この位にしといてやるですぅ・・・。」 「そ・・・そうだね・・・。」 「ま・・・あんな人間をジャンクにするなんて何時でも出来るしぃ・・・。」 「ねぇねぇどうして真紅とジュンがあんなに抱き合ってるの?」 とりあえず妖刀事件は解決され、ドールズは解散となった。 翌日、ジュンはまたもネット通販に勤しんでいた。 「何々? ヨーロッパのある王家で暴君と呼ばれた王が愛用していたと言う呪いの魔剣が 今ならなんと1000円? 安い! ちょっと面白そうだから買ってみようか!」 「やめるですぅ!!」 おしまい