桜田家昼間。 
カリカリカリ…。 
僕は今自分の机で勉強をしている……様に傍から見えるだろうな。 
実際はペンを走らせてはいるけどその内容は意味不明な落書きに近いもので、勉強には微塵もなっていない。 
勉強しなきゃなと思い、机に座ったはいいけどある事が頭の中でグルグルしててとても勉強どころじゃない。 
「あ〜…」 
僕は椅子に身体を預けるようにして身を投げ出す。 
そして僕の頭を悩ませている事柄をポツリと口に出してみた。 
「なんで来なくなったんだ…。蒼星石…」 
僕は下の階に来ているであろうボーイッシュな少女人形に思いを馳せた。 
そう、来なくなったとは言っても彼女はこの家自体には毎日来ているのだ。 
来なくなったのは深夜の僕の部屋。 
そこで僕たちは…その…なんだ…、恋人同士がする夜の営みというか…、まぁそういうことをしていたわけで…。 
以前は三日に一度は蒼星石が来てそういう事をしていたのに、ここ一週間ほど何の音沙汰もないのだ。 
もしかして嫌われたのか? 
でも、僕は何も――いや、してるんだけど、それは蒼星石が求めてる事で、それで嫌われたって事はないと思うんだけど…。 
じゃあ、他に何か嫌われるような事したか? そう考えても思い当たる節はまったくない。 
こうして考えても答えの出ない悩みのせいで、僕は勉強にも手が付かない状態になってしまっているわけだ。 
「はぁ…」 
僕は身体を投げ出したままため息をつく。 
蒼星石、下に来てるよな…。 
そう考えて僕は身体を起こし席を立った。 
こうして考えてても答えなんて出ない、とにかく蒼星石に会ってみよう。 
そして僕は部屋を出て、下の階へと降りて行った。 
下ではあいつ等がソファーに座ってきゃいきゃい騒いでいた。 
どうやらもうすぐあいつ等のお気に入り、くんくん探偵の時間らしい。 
そして騒いでいる横で静かに佇む蒼星石の姿を確認して僕は軽く胸を撫で下ろす。 
良かった、居て。でも、どうやって話をしようか、あいつ等の前でできるような話じゃないし。 
「あら、ジュン。降りていたの?」 
そんな事を考えているとソファーに座っていた真紅が僕に気付いて声をかけてきた。 
「ん、ああ」 
「ちょうど良かったわ、お茶を入れて頂戴」 
降りてきていきなり命令をかましてくれる自称主人の人形に僕は思わず反発心が沸く。 
「おまえなぁ、それくらいたまには自分で――――っ、わかったよ」 
「あら、今日は物分りがいいわね」 
言ってろ、急に言葉を撤回したのはちょっと思いついた事があったからだ。 
別に真紅の暴力が恐くなったというじゃない、うん。 
そして僕は台所に行き、お湯を沸かし始める。 
蒼星石が僕の所に来る時は、大抵昼間僕に何かしらのいちゃもんというかダメ出しをする。 
本人が言うには、僕たちの関係を悟られないためのカムフラージュ的なものらしいけど、 
僕はその夜に謝りに来ると言う口実を作る為の前振りだと思っている。 
わざわざそんなことしなくてもいいのに、と思いつつ、 
わざわざそんな事をするのがまたなんとも言えず可愛いかな、なんて思ってたりするんだけど。 
まぁ今回はそれをちょっと利用してみようと思ったのだ。 
回りくどいやり方だけど、これがきっかけで夜来てくれれば、話もできるし。 
おっと、こんなもんでいいかな。 
僕は紅茶を抽出するにはぬるすぎる温度でお湯の火を止めて、紅茶を抽出する。 
それを人数分のティーカップに注ぎ、お盆に載せて台所を後にした。 
「ほら、もって来たぞ」 
「あら、全員分持ってくるなんて気が利くじゃない。少しは私の家来としての自覚が出てきたのかしら」 
僕は真紅の言葉を聞き流してみんなに紅茶を配った。 
蒼星石もいつも通り、ありがとうなんて言って紅茶を受け取った。 
うーん、やっぱり、嫌われてるって感じじゃないんだけどな。 
そんな事を考えていると紅茶を口にした真紅に横から叩かれた。 
「ジュン、この紅茶は何? ぬる過ぎるわ」 
「うわっ、本当ですぅ。こんなの飲めたもんじゃねーです」 
「うゆぅ…」 
真紅達の反応は予想通りだったし、わざとやったわけだから謝ってもいいけど、そんな事より気になる蒼星石の反応は…。 
「……」 
あれ、無反応…? 
ばしっ! 
「痛てっ」 
ぼうっとしていた僕を真紅はさらに叩いた。 
「入れなおしてきなさい」 
っ、まぁ仕方ないかわざとやった僕が悪いわけだし。あ、そうだ。 
「わかったよ。蒼星石、悪いけど手伝ってくれないか?」 
「えっ、うん、いいよ」 
よし、結果オーライ。これで二人きりで話ができる。 
僕はいそいそとカップを持って蒼星石と台所へ向かった。 
台所でお湯を沸かしながら、僕は蒼星石の姿を見つめていた。 
「この葉の適温はね、ジュン君聞いてる?」 
「あ、うん」 
なんだろ、こうやって二人きりなのも久しぶりな気がするな。 
夜するみたいな事をするわけでもなく、ただ二人でいるってだけなのになんか楽しい。 
こういう風に二人で過ごすのも良いかもな。 
そうだよな、いっそみんなに僕たちの関係をばらしてしまうのも良いかもしれない。 
気恥ずかしくはあるけど、そうすれば気兼ねなく二人で居られるし。 
と、そこまで考えて、その前にする事があることを思い出した。 
そうだった、その前に聞くこと聞かなきゃな。 
でも、いざ聞くとなると…なんか催促してるみたいだし、なんか嫌な感じだよな。 
なんかうまい言い方は…―― 
「ジュン君っ、お湯!」 
「えっ」 
僕が考え事をしている内にお湯は煮立って噴出していた。 
「わっ!」 
熱っ! 
僕はすぐに火を止めたけど、噴出した蒸気が頬に少しかかってしまった。 
「ジュンくんっ!」 
思わずしゃがみこんでしまった僕に蒼星石が心配して駆け寄ってきてくれた。 
「少し赤くなってる…、早く、冷やさないと…」 
軽く火傷した僕の頬を見て蒼星石は自分の顔をそこに近づけた。 
「え…」 
ぴちゃ…ちゅぷ…。 
僕は驚いて思考が一瞬止まる。軽く火傷した僕の頬を蒼星石が舐めだしたのだ。 
ちょっ、蒼星石っ。確かに場所が場所だけに水で冷やすのも簡単じゃないけど、だからってそんなことしなくても…。 
「はぁ…」 
ちゅぴ…ぴちゅ…。 
…でも、気持ちいい。 
頬を優しく触れてくる蒼星石の柔らかい舌のせいで、思わず変な気分になってきた。 
「…蒼星石」 
「…?」 
僕は蒼星石を軽く引き離して、その唇からちょこんと出ている舌に自分の舌を絡めた。 
「んんっ…」 
ちゅっ…ちゅく…ちゅく…。 
唇を合わせて舌を絡めあってお互いの熱を伝え合う。 
そんな感覚に名残惜しさを感じながらも、僕は唇を離す。 
「ぷは…」 
熱に浮かされたような顔をした蒼星石の口から熱い息が漏れる。 
ヤバイ、可愛い…。 
「蒼星石…」 
蒼星石の身体に手を伸ばしかけて、僕は踏みとどまる。 
さすがにここで事に及ぶわけにはいかない、さほど離れていない所にあいつ等がいるし。 
僕は高ぶった気を落ち着ける。 
「ジュンくん…」 
僕はまだ熱に浮かされている蒼星石の髪を優しく撫でた。 
「なんか久しぶりだな、こういうの」 
「…!」 
僕の言葉を聞いた蒼星石は眼を覚ましたような顔をした後、顔を俯かせてしまう。 
「蒼星石…?」 
どうしたんだ、僕変な事言ったか…? 
僕がそんな事を考えていると、 
「ねぇ、ジュンくん…」 
蒼星石が俯いたまま口を開いていた。 
「…なんだ?」 
蒼星石は少し思いつめたような表情をしている。 
「あの、僕の事…、どう思って…――」 
「蒼星石ー! そんな奴はほっといて早くこっちに来るですぅ! もう始まるですよー!」 
紡がれていた言葉を翠星石の声が遮った。 
「えっ、あ、うん、わかった、すぐ行くよ」 
そう答えた後、蒼星石は僕にごめんねと囁いて、まるで逃げるように去って行ってしまった。 
蒼星石…? 
僕は少しの間呆然としてその場に佇んでいた。 
僕がお前をどう思ってるか? 
っ、そんなの、決まってるじゃないか。 
僕はとりあえず沸かしたお湯で紅茶を入れなおして、今度は熱過ぎると真紅に殴られた。 
―――――――――――――――――――――――――
あの後結局、上に戻る気分でもなかった僕は椅子に座って、くんくん探偵を見ているあいつ等を、 
正確に言えば蒼星石を見ていた。 
彼女の姿を見ながらさっきの事を思い出す。 
/「僕の事…、どう思って…――」 
あいつの少し思いつめたような表情が眼に焼きついてどうしても離れない。 
僕があいつの事をどう思ってるか。 
言葉は途中で途切れてしまったけど、言いたい事はそれで間違いないはず。 
僕があいつの、蒼星石の事をどう思ってるか。 
そんなのは決まりきっている。 
なのにそんなこと聞いてくるなんて、蒼星石が僕の所に来なくなったのは僕が嫌われたせいかと思ってたけど、 
実際は逆で蒼星石が僕に嫌われたと思ってたとか? 
それなら、僕が一言言えば全部解決するんじゃないか? 
いやその前にさっきの事で嫌ってない事はわかるはず、嫌いな相手にあんな事するわけないし。 
なのに蒼星石が聞いてきたのはその後…。 
あー、またわかんなくなってきた。 
「ただいまー」 
僕がまたグルグルと考え込んでいたら、姉ちゃんが帰ってきた。 
「あ、おかえり…」 
「ただいま、ジュン君」 
「ちょうど良かったわ、のり、お茶を入れて頂戴」 
そう言ったのは真紅だった。いつの間にかくんくん探偵は終わっていたらしい。 
「はいはい、ちょっと待っててね」 
そう言うと姉ちゃんは台所の方へ行ってしまった。 
「…ジュン、あとでのりにちゃんとお礼を言いなさい」 
「あん?」 
突然の真紅の言葉に僕は思わず疑問符を飛ばす。 
「あなたがまともにお茶も入れられないから、代わりにやってくれているのだから」 
確かに僕がまともにお茶を入れられなかったのは事実だけど、それはあまりに勝手な言い分じゃないか? 
そう思った僕は、 
「お礼を言うならお前の方だろ、もともとお前が頼んだんだから」 
と言い返してやる。 
すると真紅はしれっとした表情のまま口を開いた。 
「お茶を入れるのは当然でしょう? あなた達は私の家来なのだから」 
…そーかい。 
「まぁ、その事を差し置いても、あなたはのりにお礼を言うべきでしょう? 
 いままで色々と世話になっているのだから」 
「っ、…わかってるよ」 
僕だってそれくらいわかってる、前は…、すごく迷惑かけてたし…、感謝してる…。 
だから今は色々と手伝いとかしたりしてるし…、少しだけだけど…。 
「…まぁ確かにあなたなり感謝を示しているみたいだけど、それでも言葉にして伝えると言うのは大切な事よ」 
えっ…? 
「どんなに親しい間柄でも言わなければわからない事もある、言わなくてもわかってもらえるなんて甘えだわ」 
言わなくちゃわからない…? 
真紅のその言葉が胸を突いて、またさっきの蒼星石の顔がフラッシュバックした。 
/「僕の事…、どう思って…――」 
僕があいつの事をどう思ってるかなんて決まってる…、でも、僕はそれをあいつに一度でも言ったか…? 
っ、言ってない…、一度だって…。 
/「ジュンくん」 
面と向かって言うのが気恥ずかしかった…、でも、わかってくれてると思ってた…。 
あいつに触れる事で、抱く事で伝えてるつもりだった…。 
だけど、それが僕の思い込みだったなら…。 
すべての疑問に一気に答えが出た。 
くそっ! バカか僕はっ! 
相手の気持ちがわからなかったら不安になるに決まってるじゃないか…!! 
/「ジュンくん…好き…、好きだよ…」 
あいつはあんなにはっきり伝えてくれてたのに…! 
僕は自分を殴り飛ばしたい気持ちでいっぱいだった。 
だけど、今やるべき事はそんな事じゃない。 
「真紅ちゃ〜ん、お茶入れてきたわよ〜」 
「…姉ちゃん」 
僕は椅子から立ち上がる。 
「あら、どうしたのジュン君?」 
僕は恥ずかしいと思う気持ちを押し殺して言葉を紡ぐ。 
「今までその、ありがとう…。それとこれからも…」 
「えっ? えっ?」 
そして戸惑っている様子の姉ちゃんをそのままにして彼女の元へと歩き出す。 
とその前にもう一言。 
「ありがとな、真紅」 
真紅は何も言い返さなかった。 
「蒼星石、話があるんだちょっと来てくれないか?」 
「えっ…、あっ」 
僕は返事を聞く間もなく蒼星石の手をとって自分の部屋へと連れて行く。 
後ろで翠星石が何か言ってた気がするけど、耳には入らなかった。 
「…ふぅ、まったく、世話のかかる家来と姉なのだわ」 
僕は部屋に入るとすぐにドアを閉めて一息つく。 
「ジュン君…?」 
僕は手を握ったまま、僕を見つめる蒼星石を見つめ返す。 
「えっと、どうしたの? も、もしかして、したくなったのかな? 
 でも、あんな風に二人で居なくなると怪しまれちゃうから、こっそり言ってくれれば…」 
そう言う蒼星石はどこか嬉しそうだ。 
「いや、そうじゃないんだ」 
「えっ…」 
その瞬間、蒼星石の嬉しそうな顔が一瞬でしぼんだのが見て取れた。 
ごめんな、したくないわけじゃない。本当は今すぐにだってしたい。 
でも、その前にやらなくちゃいけないことがある。 
僕は手を離し、膝をついて目線の高さを蒼星石に合わせる。 
そして蒼星石の眼をまっすぐに見つめながら口を開いた。 
「僕、気付いたんだ、お前に伝えなきゃいけない事が、いや、伝えたい事があるって」 
「伝えたい事…?」 
っ、ヤバイ、ドキドキしてきた。 
さっき姉ちゃんにありがとうって言った時とは桁違いに緊張してる。 
でも、蒼星石は伝えてくれた。きっと、こんな緊張や恥ずかしさを何度も乗り越えて。 
こんな時くらい度胸を決めろ、ジュン! 
「蒼星石」 
僕は蒼星石の眼をまっすぐに見つめたまま、一気に言い放った。 
「僕は、お前の事が好きだ」 
言った瞬間の蒼星石の顔を僕は一生忘れないだろう。 
そして、その顔がどんどん喜色に包まれていった事も僕はきっと忘れない。 
「…本当、ジュンくん?」 
「っ、こんな事、冗談で言うくらいなら自殺する…」 
そう答えた瞬間、蒼星石が思い切り抱きついてきた。 
僕はそんな蒼星石を優しく抱きしめ返した。 
「僕、ずっと不安だったんだ…。ジュンくんが僕の事どうとも思ってないんじゃないかって…。 
 ただ、優しいから僕の相手をしてくれてるだけじゃないかって…」 
「…ごめんな、不安にさせてた事に気付かなくて」 
僕は抱きしめたまま蒼星石の頭を撫でる。 
本当にバカだな僕は、たった一言ちゃんと伝えていればこいつがこんなに不安になる事もなかったのに…。 
本当は初めての時に伝えなくちゃいけない言葉だったのに…。 
「ううん…いいよ…。それよりもう一度言って…?」 
「…ああ、お前が聞きたいなら何度でも言ってやるよ。 
 僕はお前が好きだ…、世界中の誰よりもお前が好きだ…」 
「ジュンくん…」 
「ん…」 
その時僕たちがしたキスは、ただ唇を触れ合わせるだけのものだったのに、今までのどんなキスより甘かった 
「やっ…あっ…はぁん…!」 
「なんかすごい濡れてるぞ…」 
僕は蒼星石の秘所を指で探る。 
「やぁ…そんな事…言わないでよぉ…」 
顔を染めて恥ずかしがる姿があまりに可愛くて、僕はもっといじめたい衝動に駆られてしまう。 
僕は蒼星石の秘所を弄りつつ、首を胸に伸ばしてちゅぅっと吸い付いた。 
「あぁっ…あっ…あっ…!」 
「こうするともっと濡れてくるみたいだな…」 
「ぅぅ…ジュンくんのいじわる…」 
少し涙目になって、さっきよりも顔を赤くした蒼星石は実に可愛らしい。 
まだ色々じっくり楽しみたいけど、さすがに一週間してないからそろそろ限界だ。 
「蒼星石…、そろそろいいか…?」 
僕は蒼星石に覆いかぶさるようなポジションを取る。 
「あっ、ちょっと待って」 
「えっ…?」 
蒼星石の言葉に僕が身体を起こすと、逆に僕が押し倒されてしまった。 
「蒼星石…?」 
「…今日はジュンくんからしたいって言ってくれたから、…だから今日は僕がしてあげるね」 
そう言って蒼星石は僕のものを握ると、それを自分の秘所に押し当てた。 
くちゅっと言う音が聞こえ、蒼星石の柔らかい感触が直接伝わってくる。 
「行くよ…?」 
蒼星石がゆっくりと腰を下ろすと、僕のものがゆっくりと蒼星石の中に吸い込まれていった。 
「あっ…はぁ…」 
「っぅ…」 
一週間ぶりの蒼星石の中は柔らかくて熱くて僕をきつく包み込んでくる。 
ヤバイな…、そんなに持たないかも…。 
「はぁ…ジュンくんの…いつもより大き…」 
蒼星石が腰を動かすたび、蒼星石の内側が僕のものにぬるぬると纏わりつく。 
「どう…ジュンくん…? 気持ちいい…?」 
はっきりいって気持ちよすぎる…。 
「ふふ…、気持ちいいんだね…。じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるね…」 
「うぁっ…!」 
じゅっ…じゅぷっ…にゅぷっ…。 
蒼星石がいきなりペースを上げたので、僕はどんどん限界に近づいていった。 
だが、それは蒼星石も同じのようだ。 
「あっ…んんっ…あぁっ…」 
「っ、蒼星石、僕もう…」 
「うん、いいよ…、中に頂戴…」 
僕は蒼星石の腰の動きに合わせて自分の腰を突き上げた。 
「あぁっ…!」 
「うっ…!」 
蒼星石の奥にぶつかった衝撃で僕は達してしまう。 
どぷっ…どぷっ…。 
強い快感と共に僕のものから熱いものが吐き出し、更に僕の射精と同時に達した蒼星石の中が僕のものを搾り取っていく。 
「あ…、中にいっぱい…」 
「はぁ…はぁ…」 
イッたせいで力が入らないのか、蒼星石が僕の胸に倒れこんできた。 
「はぁ…はぁ…、ふふ、あふれちゃうくらい出てるのに、ジュンくんのまだ大きいままだね…」 
「まぁ…、その、久しぶりだしな…」 
「ふふ。ねぇジュンくん…、今日は…いっぱいして欲しいな…」 
僕は笑いながら蒼星石の髪を撫でる。 
「元からそのつもりだよ…」 
それから僕たちは何度も乱れて、何度も果てた…。 
終わった後、僕たちはベッドの上で力なく抱き合っていた。 
「さすがに疲れたな…」 
「うん、僕のお腹の中、ジュンくんのでいっぱい…」 
蒼星石は自分のお腹を愛おしげにに撫でる。 
「これならできるかも…」 
「ん…? なにがだ?」 
蒼星石の言った事の意味がわからなくて僕は聞き返した。 
「あっ、それはその…」 
蒼星石はなんだか恥ずかしそうな顔をした。 
「あ、あの…その、僕は人形だけど、その、えっちはできるんだし…、 
 その、がんばったら赤ちゃんもできるんじゃないかなって…」 
僕は思わず眼をぱちくりとさせてしまう。 
赤ちゃんって…。 
「…えっと、じゃあいつも僕に中に出してって言うのもその為?」 
蒼星石は恥ずかしそうにこくりと頷いた。 
…………ぷっ。 
「あっ」 
「くっくくくくくっ…」 
僕は思わず堪えられなくなって笑い出してしまった。 
「むぅ…、笑うなんてひどいよジュンくん…。…ジュンくんは赤ちゃん欲しくないの?」 
蒼星石が思わず泣き出しそうな顔をしたので、僕は何とか笑いを押さえ込んで蒼星石の頭を撫でた。 
「ううん、欲しいよ…。僕と蒼星石の子供…」 
「…ジュンくん」 
そうか、子供か…。今まで考えた事もなかった。 
そうだよな、もしかしたらだけど僕たちにもできるかもしれないよな…。 
だったら…。 
「頑張らないとな」 
「うん」 
そう言って蒼星石は顔を輝かせた。 
そう、頑張らないとな今まで以上に、色々…。 
僕は心の中で誓った。 
これからも蒼星石と一緒にいるために。 
それと…。 
「蒼星石…」 
「なに?」 
「大好きだ…」 
「ふふ、ありがとう…。僕も大好きだよ…」 
二度と不安になんてさせたりしない。 
…そんな二つの誓いを胸に秘めて、僕は蒼星石との時間を怠惰にむさぼった。 
/終わり 
―――――――――――――――――――――――――
はい、この話はこれで終了です 
本当は最初の話(誰も覚えてないだろうけど)を書いたときにここまで書くつもりだったのに 
忙しさにかまけてお蔵入りになってました 
でも、最近JUM×蒼な感じの流れだったのでちょっとやる気を出してみました 
エロは専門ではないのでいつになるかわかりませんが、JUMと蒼星石のラブが描きたくなったらまたきます 
では 




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