ローゼン+ミンサガというかなり人を選ぶネタ。
だ が 投 下 す る 。空気も読まずに。 許せ。
一応ギャグのつもり。
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―――確かにそこには違和感があった。
位置してはいけないはずの場所に、位置している。
それは真紅にとって障害物だった。
行かねばならない道を塞ぎ、悪びれた形相も無く鎮座している。
それをこの場所に置いたままでは、目的は果たせない。
それを取り除くのに大した力は要らない。
ただ、心臓を止めれば良い。
真紅の魂―――ローザミスティカが、震える。
球体関節が、軋む。
瞳が、燃える―――
「真紅、止めろッ」
ミーディアムからの静止が掛かる。
ジュンは、それの防衛者だった。共存者、かもしれない。
―――真紅の気持ちは解る。確かにこのままじゃいけない。だけど…ッ
真紅が何をしようとしているのか。そんなことは簡単に理解出来てしまう。
だからこそ必死になっている。あと少しで最善の処置がとれる。
「止めろよ、真紅…止めてくれぇ…ッ」
「女々しいわね。」
先に約束を破ったのはあなた。
気遣ってなど…やるものか。
真紅は一歩ずつ『心臓』へと近づいていく。
人工精霊を使うまでも無い。一呼吸の間で、この陳腐な劇もお仕舞いだ―――
…ぷちん、と気の抜けた音がした。
「ジュン、いい加減にゲームを止めなさい。くんくんの時間よ。」
さ、急がないと、と真紅はリモコンを操作する。
コンセントを抜かれたハードからは何の音もしない。
―――これでいい。これがあるべき『かたち』。
後ろで下僕が何か言っているような気もするけれど、何も聞こえない。聞こえても無視。
「オマエさえいなければ…ハトは、妹は幸せになれたんだぁ!」
「落ち着くんだクマゲラ!スズメを殺したってあの娘は戻って来ないんだぞ!」
「アンタに何がわかるっていうんだ、くんくん!」
…これって、普通のドラマにしたら良いんじゃないのかなぁ。
蒼星石の『たんてい犬くんくん』に対しての感想はそんなものだった。
真紅や雛苺が語るように、この番組は非常に興味深い。
動物のぬいぐるみで人間のような憎悪劇などを繰り広げる。
このアンバランスさが自分達、ローゼンメイデンに似ているのではないだろうか。
姉妹で殺しあう。そんなことをした自分だからこそ、人形劇にそんなことを思ってしまうのだろう。
だからこそ、隣に翠星石が、みんなが居てくれる平和な今が蒼星石はとても好きだった。
「ジュン君、元気出してよ。ゲームなんてまたやり直せばいいじゃない。」
「君に何がわかるっていうんだ、蒼星石…」
慰めようとする蒼星石にジュンが先程終わった番組のセリフになぞらえて返事を返す。
「チビ人間の事なんて放っとくです、蒼星石。
しばらくしたら勝手に元気になるですよ。」
テレビを見終え、のりと食事の準備をしている翠星石が台所から妹にそう言う。
それもそうだね、とその言葉に共感した蒼星石は姉を手伝いに行こうと立ち上がった。
「ジュン君、もうすぐご飯だからテーブルの準備をお願いね。」
のりがそう頼まれると、ジュンは立ち上がった。
何とか、吹っ切れたらしい。
「で、ジュン。あなたは何のゲームをしていたの?」
午後8時、真紅がふと思い出したらしく、そうジュンに尋ねた。
「ん?ああ、これだよ。ロマンシングサガ。」
完全に吹っ切れたらしいジュンがパッケージを取り出し、真紅の目の前に持っていく。
それはかつて販売された物の移植作らしい。
物語に決まった筋道は無く、自分でやりたいことを出来るのだとか。
嫌なイベントがあればしなければいい。
そのことは真紅にとってとても魅力的に思えた。
「ジュン、興味が湧いたわ、やってみましょう」
ながいよるが はじまる…
Romancing Rozen-真紅と愉快ななかまたち-
「みんなで、遊んでみましょう。」
真紅が提案した。
このゲームでは主人公以外のキャラクターを四人まで仲間にすることができる。
それらを真紅、雛苺、翠星石、蒼星石で振り分けて遊ぶのだという。(ジュンは不参加)
ある種、それは最もRPGの遊び方に相応しいのかもしれない。
ジュンの取り出した攻略本を広げ、四人はロール(役割)を選び始めた。
とりあえずここまで。
人いるならキャラを当てはめてみてください。最後まで頑張ってみます。
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ロマサガはSFCでしかプレイしてないけど当てはめてみる
真紅 ホーク
ヒナ ゲラハ
翠 シフ
蒼 アルベルト
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(めんどいんで割愛)
………一週間後。
「なあ真紅。」
「どうしたの?」
「ガラハドを殺すのはもうやめにしないか…?」
話が進まないしネタが繋げられないんでオチないまま終わる。
真剣に後悔してる。オナ行為と言われてもいい。