Doll
僕は桜田ジュン 

あの時、僕は引きこもりだった 
あの時、僕は「ローゼン・メイデン」という、生命を宿した奇妙な人形と出会った 
あの時、僕は何ひとつ気づかなかった 

あの時、僕のたったひとつの指輪から、運命が動き出した 

あの時・・・・・ 

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Doll One
! 

皆が寝静まった真夜中、いつも通りネットを眺めていた僕は、それが窓に当たる音に気づいた 
黒い羽根、僕は窓を開けた、黒い翼、空からやってきた黒い天使が、静かに僕の部屋に入ってくる 
ローゼン・メイデン第一ドール水銀燈、真紅の宿敵、ドールの破壊者、そして胴体の一部の無いドール 
最初に彼女がこうして部屋に来たのも、やっぱりこんな、とても寒い、月の綺麗な夜だった 

彼女はある夜、僕の部屋にやってきた、何の前触れもなく、閉めた窓を抜けて僕の部屋に入ってきた 
「・・・何の用だ?」 
「アリスになるため・・・真紅をジャンクにするため・・・そのミーディアムを殺しにきたの・・・ 
偵察は基本でしょぉ?、隙を見せた時、油断をした時・・・あなたたちのママゴト遊びを壊してあげる」 
水銀燈は嘲るような笑みを浮かべると、何をするでもなく僕の部屋を漂い、長居することなく飛び去った 
彼女はそれから夜になると僕の部屋を訪れ、窓の外や中で黙って僕を眺めてから飛び去るようになった 

ある夜、僕は懸賞で当たった温蔵庫から熱いミルクティの缶を出し、窓枠の所に置いておいた 
彼女が真紅を壊そうとしてるのも、僕を殺そうとしてるのも、その準備の行動も気に食わなかったが 
毎晩のように僕の部屋に来る水銀燈がとても寒そうにしているのは、それとは別の問題だと思った 

熱いお茶の缶を窓枠に置いては、彼女が目もくれなかった冷たい缶の中身を自分で飲む日々が続いた 

水銀燈が暖かい缶を手に取るのには何日もの時間がかかった、缶を開けるのにはもっと時間がかかった 
最初は匂いを嗅ぎ、すぐに中身を捨てていたミルクティに口をつけるまでにはさらに時間がかかった 
彼女が窓枠の上で甘いお茶を飲み「ねぇ人間・・・」と話しかけるまでには、余り時間がかからなかった 

水銀燈はそれから、真夜中に僕の部屋を訪れ、少しの時間を僕と一緒に過ごす事が多くなった 
その時も彼女は、姉妹達から奪い合い、壊し合う熾烈なアリス・ゲームを続けていたが 
真夜中を二人で過ごす時、彼女は誰も傷つけなかった、アリス・ゲームを忘れるのが暗黙の了解だった 
いつか、別室で寝かせていた真紅が、くんくんの人形を取りに来たことがあった、半分寝ぼけている 
見られちゃいけない気がした、とっさにに水銀燈を掴み、デスクの下、僕の膝の間に押し込め、隠した 
水銀燈の天敵、最も強力なローザ・ミスティカを宿したアリス・ゲームの最大の障害が、今ここに居る 
真紅は寝ぼけ眼のまま、とても無防備な姿で僕の部屋に少し居たが、ふらつく足のまま部屋を出た 
水銀燈は僕の腿の間で、ただ僕に頬を当てながら目を閉じていた、水銀燈を疑った僕が恥ずかしかった 
僕たち二人は、ただ、静かに過ごすのが好きだった、時折、二人の濃密な時間を過ごすのが好きだった 
水銀燈の胴体の無い体は、とても美しく、とても敏感で、とても情熱的で、そしてとても軽かった 

涙が出るほど、軽かった 

彼女がぽつぽつと話してくれる自分のミーディアム、もう永くは生きられないミーディアム 
歌が好きなミーディアム・・・水銀燈は、彼女の歌がとても好きだと言っていた 

僕はその「メグ」のように歌が唄えない、替わりに、水銀燈が来た時はいつもラジオをつけてあげた 
昭和の歌謡が好きだった、時折お気に入りの歌が流れると、体を揺らしながら静かに唄ってくれた 
「うまくないけどね」と苦笑いする水銀燈に「そんなことないよ」と言った、そう・・・そんなことない 
               

             恋は 私の恋は 空を染めて燃えたよ 

  夜明けのコーヒー ふたりで飲もうと あの人が云った 恋の季節よ 

「ねぇ・・・人間・・・・この部屋には、カレンダー・・・・無い・・・・・・の?」 
カレンダーなら、デスクの端に腰掛ける水銀燈のすぐ隣の壁にある 
水銀燈が嫌がるので、普段は消したままの部屋の灯りを薄く点けてあげた、カレンダーを指差す 
「そう・・・あるの・・・あるの・・・・・ないの・・・・・あるの・・・・・ないの・・・こないの・・・こないの・・・」 
水銀燈はかすかな声で呟きながらカレンダーを見つめている、空間の腹を撫で、数字を追いながら 
指を折って日にちを数えている「・・・すこし・・・おくれてるだけ・・・・よ、ね・・・・?」 
その時、僕は何も気づかなかった、それでも彼女の様子から、何かいつもと違う雰囲気を感じた 
「水銀燈・・・どうした?」 
「うん・・・何でもない・・・ねぇ・・・人間・・知ってる・・?・・私たちのお父さまが言ってたこと 
私たちローゼン・メイデンは・・・命をもった人形・・・ヒトと同じように動き、考え、感じる事が出来る 
ヒトと同じように・・・感じる事が出来るの・・・・人とだって、愛を交わす事が出来るの・・・・・」 
「知ってる・・・よ」 
それが愛ならば・・・僕と水銀燈の、あまりにも身勝手であまりにも不毛な二人の背徳が、愛と呼べるなら 
「でもね、人とどんなに愛しあっても、人の子を宿す事は出来ないって・・・・それがドールの宿命だって」 
「・・・・・・そうか」 
Et Alors・・・それがどうかしたか?ただその一言が言える強さが欲しかった、あの頃の僕、無力な僕 

「そうなのよ・・・・そう・・・言ってたの・・・・そう言ってた・・・・その・・・はずなのよ・・・・・ 
水銀燈は自分のドレスの腹、空っぽの胴体を撫で、また「ないの・・・あるの・・・ないの・・・こないの・・・」 
「水銀燈、何か悩みがあるのか?話して欲しい・・・僕・・・・力に・・・・なるから・・・僕、何でもするよ!」 
水銀燈はそれを聞くと、ほんの一瞬瞳を輝かせ、すぐに首を振り、目を伏せると、早口で僕に言った 
「ん・・・ん〜ん!私は何とも無いわぁ!ダメよ私となんて!もしなんともなくなくなくなかったとしても 
ジュンには絶対、迷惑かけないからぁ!わたしは一人で・・・だから、もう、わたしのことは・・・・うううっ」 
水銀燈の涙の意味、なぜ僕はその時わからなかったのか、なぜ僕はわからないふりをしたんだろうか 
「ねぇジュン!何でわたしなんかに優しくしたの?何でわたしをこんな気持ちにさせたの?・・・何でよぉ・・・ 
何でわたしと・・・出会ったの?・・・何でわたしを抱いたの?・・・何でダメっていった日に・・・中に・・・」 
水銀燈は両手で顔を覆い僕に背を向けると、泣き濡れた紫の瞳を一瞬こちらに向け、そのまま飛び去った 
「さよならジュン、わたしはどこか遠くの町で、あなたによく似た子をあやしながら・・・生きていきます」 

水銀燈は飛んで行ってしまった、いつもは黒い翼を力強く羽ばたかせ、凛とした姿で飛び去っていくが 
その日の彼女はなぜか、ひどくぎこちない姿で飛び去っていた 
まるで自分の体を、何か大切な物を、一人では抱えきれないほど重い重い物を胸に抱いて飛ぶかのように 

異変が始まった 

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Doll Five
水銀燈との奇妙な夜が明けた翌日、僕は真紅と二人で、部屋に居た 
別にお互い部屋に居るのが好きだし、二人きりだからどうだというわけでもないが 
その日の真紅は、なぜかいつもより無表情な、どうにも感情の読み取れない顔をしていた 
「ジュン、ここに座りなさい」 
「もう座ってるって」 
「いいから!キチンと背筋を正して!ここにちゃんと鎮座しなさい!」 
真紅はいつもよりも機嫌が悪そうだったので、大人しく彼女の前の床に正座した 
「いいこと?男というものは、何かあった時、責任を取らなくてはいけません」 
真紅は時々、僕にこんな教訓を垂れる、「下僕の教育は主人の努め」と言って、僕に説教をくれやがる 
「うん」 
僕は逆らっても仕方が無いと思い、さっさと終わらせようとして肯定の返事をした 
「わかってるの?ジュン?男は!男なら責任を取りなさいって言ってるのだわ!」 
「そうだね」 
真紅は僕の同意の返事の何かが気に障ったのか、時々見せるヒステリックな声を上げた」 
「男はぁ!責任を取らなきゃぁ!っダメなのよ!カイショ無しのアンタでもそれくらい出来るでしょ?」 
「大変だね、それは」 
真紅はもう手のつけられない有様で、拳で床を殴り、名前通りの紅い涙を流しながらわめき立てる 
「大変って言った?ねぇ、ジュン?大変って言ったの?大変なのは!ツラいのは! 
あなただけじゃないのよ!わたしだってねぇ、元は自分の身の不始末と思い、一生の不作と諦めて・・・・」 
血涙を流して床を殴り続ける様に僕の腰が引けたのを感じたらしい真紅は、一転して猫なで声を出した 
「ごめんなさいジュン、どうかしてたわ、わたしの生涯のマスターにこんなひどいことを言うなんて 
・・・どうしてもこの時期は不安定になるの、ブルーになるの・・・・・わかるでしょ?・・・・・ 
ジュン、覚えてる?、昔あなたに言ったこと・・・あなたの指はまるで美しい旋律を奏でるようだって・・・ 
これなら・・・今にその魔法の指で、王女のウエディング・ドレスだって作れるって・・・・・・」 
言ったっけ?聞いた気もするし聞いてない気もする、聞いたけど内容が少し異なるような気もする 
「だから・・・急がないと・・・・ジュン・・・でも・・・おなかの所は少しゆったりと作らないと・・・ね 
その姿で写真を撮って、いつか見せるの、これはあなたを授かった頃の私、とっても幸せだった私って・・・」 

僕は、横座りのまま腹に手を添えてうっとりとする真紅を置いて、部屋から逃げ出した 

「・・・もちろん・・・夜のアナタも、魔法の指だったわ・・・」 

猫嫌いの真紅の猫なで声 
血涙絶叫より怖い 

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Doll Six
雛苺はいつもと変わらないように見えた 
ヒナは上機嫌な時、よく子供がそうするように、自分で作詞作曲した歌を大きな声で唄う 
その時も大きな声で自分の歌を唄っていた、子供はそういうものだ 

「♪ヒ〜ナのおなか、ぽんぽ〜ん!♪ヒ〜ナのおなか、ぱんぱ〜ん! 
♪ヒ〜ナのお〜なかで、コビトさんがどんど〜ん!」 

雛苺は大きな声で自分の歌を唄っていた、子供はそういうものだと思っていた 

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Doll Four
何となく姉妹達の異変を感じていた僕から見ても、蒼星石は最初、平静を保っているように見えた 
その日も、居間の窓の前に座り、庭を見つめながらぼんやりとしてた蒼星石の横に何気なく腰を下ろした 
「ジュン君、この庭に・・・・木の苗を植えてもいいかい?・・・木を・・・桐の木を植えたいんだ・・・」 
庭師の能力を持つ蒼星石、草木を愛する蒼星石、やっとまともな会話を交わせる奴が居た事が嬉しかった 
「キリ・・・?いいよ、蒼星石ならきっと、大切に世話してくれるだろ、いつか大きい木になるよ」 
蒼星石は僕の言葉に過剰反応したように震えた、カラダの方ももう少し過剰に反応して欲しかったのだが 
「大切に育てて・・・いつかは大きい木に・・・うぅ・・・その頃には、その桐で・・・ 
立派な箪笥をひと棹作り、持たせてあげられたらいいねぇ・・・・うううぅ〜・・・・・」 
真紅や水銀燈よりさらにわかわからん状態になった蒼星石、僕は腰を浮かせた、危険だ、非常に危険だ 
「ジュン君・・・ううっ・・・つまらないものだねぇ、手塩にかけて、蝶よ花よと育てても・・・・いつかは 
どっかのウマの骨とやってきて・・・・『今まで長らくお世話になりました』なんて・・・つまらないねぇ・・・」 
「蒼星石・・・大丈夫か?、お前本当に大丈夫か?せめてお前だけは大丈夫でいてくれよ〜」 
「ご、ごめんね、ジュン君、めでたい門出にしめっぽくなっちゃって、そうだ、桐はやめて栗を植えよう 
栗の木を、大きい実がなるように、甘ぁい実がなるように・・・決して・・・戦争なんかでなくさないように 
・・・・かなしいねぇ・・・南方で行方知れずになった息子が・・・せっかく帰ってきたのに・・・・うぅぅ〜」 

動物としての直感が僕に逃げろと言っている、尻を浮かせたまま後ずさりした、僕はエビになって逃げた 

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Doll Two
金糸雀は特に変わった様子は見られなかった、暗い廊下で自分の腹に向け呟いていた謎の呪文を除けば 

「ふふふ、ローゼンメイデン一の頭脳は受け継がれるかしら、策士の血は一子相伝、ふははは!」 

こいつ、わけわかんねぇ 

人形師ローゼンは生きた人形を七つ作って、わけわかんねぇ奴らを並べて何がしたかったんだろうか 

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Doll Seven
薔薇水晶は、僕の部屋の入り口から半分だけ姿を現し、半分だけの顔で僕の部屋をのぞいていた 
半分だけでは、眼帯で覆われた瞳では何も見えないのに気づいたらしく、彼女は全身を戸口に晒した 
ただ僕の目を見つめ、不敵な笑みを浮かべながら、聞こえるか聞こえないかの声で僕に囁く 
「疑ってはいけない、それは偽りのないもの・・・・・私から生まれ出ずるモノ・・・それは間違いなくあなたから 
生を享ける者・・・疑ってはいけない・・・・それは偽りのないもの・・・・・それは決して間違いのないもの」 

囁き声は次第に大きく、僕を煙に巻くかのような、暗示にかけるかのような、低く凄みのある声に変わる 

「たとえ槐に似ていても、ウサギに瓜二つでも・・・・疑ってはいけない・・・・それは偽りのないもの・・・・ 
血液型が怪しくても、黒肌アフロでも、体毛のない緑色の体でも・・・それはあなたから生まれ出ずるもの」 
「お、おい待て!」 

薔薇水晶は部屋の入り口からシュっと消えた 

彼女の言った事が何ひとつ理解出来なかった、理解しちゃいけないような気がした。それにしてもお前・・・ 

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Doll Three
馬鹿な奴ってのは困ったもんで、普段が馬鹿だからホントに馬鹿になった時にわからない 

翠星石は歌い踊っていた、僕ら人間社会では廊下で一人歌い踊ってる奴は、一般的に言えば・・・アレだ 
「るんたった♪出来ちゃったぁ、出来ちゃったぁ、最初はちょ〜っと出遅れた〜と〜思ったけ〜れど 
さ〜すがわたしは翠星石♪一発逆転大当たり♪既成事実っ♪こ〜れでわたしも勝ち組〜ですぅ〜♪」 
僕の部屋にくるくる回りながら入ってくる彼女を見た時、正直な話、馬鹿に磨きがかかったか?と思った 
刺激しないように、目を合わせないようにおそるおそる聞いてみた「馬鹿に磨きがかかったか?」 
「もゥ!チビ人間ったら舞い上がっちゃって!先走り過ぎですぅ!こっちが恥ずかしくなるですぅ! 
チビ人間は・・・どっちがいいです?公立か・・・私立か・・・やっぱりお受験とかさせた方が・・・」 
この馬鹿、禁句を言いやがったな、絞首刑にしてやりたかったがどうやら相手は心神耗弱状態のようだ 
「悪かったな、僕は公立だよ、しかも行ってねぇよ!」 
「だ・か・らぁ〜、チビパパ・・・じゃなくチビ人間みたいにダメ人間にならないようにぃ〜 
翠星石もちゃんと将来を考えてあげてるですぅ〜、わたしたちの老後だってみてもらわなきゃ〜」 
ついに馬鹿が孵化したか、馬鹿はいよいよ常人には理解できない妄想世界にご出陣の様子 
「でもぉ〜、チビ人間はこれから忙しくなるです〜お風呂にいれてあげるのはチビ人間の仕事です〜 
♪おむつを替えるのもぉミルクをあげるのもぉ、炊事洗濯なぁ〜んでも、チビ人間がしてくれるです〜 
でもチビ人間はきっとキミはただ笑っていてくれればいいんだよって言ってくれるに違いないですぅ〜」 

翠星石は、きっと男なら例外無く不快を催すであろう内容の歌を、耳障りな高音でうたい始めた 
「♪真赤なバラと白いパンジー 子犬のよこには あなた〜、あなたぁ〜〜 あなたがいてほしい〜」 

音痴 

どんな花よりも気高く、どんな宝石よりも輝く、一点の穢れもない究極の馬鹿を置いて僕は部屋を出た 

遠くで馬鹿の雄叫びが聞こえた 

「ヒッヒッフー!、ヒッヒッフー!いきんで、いきんで、ヒッヒッフー!」 

困ったもんだ 

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Doll Seven By・・・
「婆さんや、水銀燈婆さんや、わしのズタ袋を知らんかな?アレは大事なんじゃ、指輪入っとるんじゃ」 
「ジュン爺さん、あたしゃ薔薇水晶でございますよぉ〜、今じゃすっかり枝垂れ薔薇ですがねぇ 
ヒャッヒャッヒャッヒャッ・・・真紅さんや、入れ歯そろそろ出してもいいんじゃないかい」 
「ふひひんほう・・・カポッ水銀燈婆ァは、メグ婆さんと一緒にみのさん観にいっちゃったんですわ」 
「しょうがないでふぅ、メグ婆さんは白寿まで生きられないって医者に言われてるでふぅ」 
「アノ婆ァとっくに過ぎとるわ、フガフガ、この庭師の鋏も今じゃ鼻毛切りにしか使うておらんて」 
「ああああのカッカカッカラスババァ人形、いいいつまであああんなゴッゴッゴッゴスロリ着るつもりかしらぁ」 
「ヒ、ヒ、ヒナもみのに嫁のグチでも垂れたいの・・・の・・・なの〜!・・・っ・・・ゲホゲホ!」 
「で、え〜と・・・お嬢ちゃんたちは・・・」 

「もぅ!大爺ちゃん!ひ孫の名前を忘れるなんて!しっかりしなきゃ、私達のマスターさん! 
わたしはローゼン・メイデン第463ドールTD05Hで〜す!夢はもちろん、アリス!」 
「私はローゼン・メイデン第1933ドールОбъект、アリスは世界の同志に赤い革命を・・・」 

僕は桜田ジュン、今では2401個の指輪を持つミーディアム、オマエラ7人も生むなや 

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Doll Zero ALICE
ぼくは、さくらだジュン、しょうがっこう2ねんせい 
じつは、ぼくにはにんぎょうのおともだちがいるんだ、ないしょだよ 
ありすっていうこなんだ、とってもきれいで、かしこくて、やさしくて、きもちいいんだ 
でも、ありすちゃんといっしょにあそぶと、なんだかおちんちんがいたくなっちゃうんだ 
そんなとき、ぼくはありすちゃんといっしょに、おちんちんあそびをするんだよ 
ぼくのおちんちんと、ありすちゃんのおんなのこのおちんちんでいろんなことをしてあそぶと 
いろんなことがおきて、とてもたのしいんだ、とてもおちんちんがきもちいいんだ、ないしょだよ 
ぼくとありすちゃんで、おにんぎょうあそびしたりおちんちんあそびしたりしたりして、たのしかったよ 
でも、あるひありすちゃんはいなくなっちゃった、ありすちゃんはさいごにぼくにいった 

「ローゼン・メイデンは7人の子を産む、いつかきっと私の娘達が、あなたの前に現れる」 

ありすちゃん、またあいたいな、ありすちゃんのむすめにもあいたいな、おちんちんあそびがしたいな 

「ひー爺ちゃん、どーしたの?ぼやっとしちゃって!」 
「あ、ああ、何でもないよ、ちょっと昔のことを思い出してただけで・・・え〜と?」 
「第1984ドール、ウォーカーギャリアよ」「第1995ドール、エステバリスです」 
「ん、そーだ君ら仏間行っといで、アリス婆ちゃんにお供えしたうにゅー、二人で食べちゃいなさい」 
「「わ〜〜〜い!」」 
「婆ちゃん達にはないしょじゃぞ?真紅婆さんに知れたら白髪チョップじゃ」 
「「ハ〜〜〜イ!」」 

ありすちゃん 
きみにはもうあえないけど、きみのようなおにんぎょうがたくさんいて、ぼくはしあわせだよ 

ほんとうに、しあわせだったよ 

(完) 

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あとがき 

地上の王として君臨していた恐竜は、新たに現れた小型哺乳類にあっという間に絶滅させられました 
隕石、天変地異、説は様々ですが、それはほんのきっかけで実際は生殖能力の差で滅んだんでしょう 
最近、リアルの女に萌える事が少し減りました、末期の恐竜も同様の悩みを抱えていたんでしょうか 
人間がしあわせだった統治の時を終え、何者かに、あるいはドールにその霊長の座を委譲するか否かは 
ジュンのような、ドールや二次、ょぅι゛ょに萌える奴らのリビドーにかかっているのかもしれません 

ではまた 
                                         吝嗇      

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