あるとき、有名な策士・金糸雀が、数日間nのフィールドへ出かけることになりました。
出発の前日、金糸雀は主人であるみっちゃんに面会し、こう聞きました。
「みっちゃん、もし今真紅が来て『借金取りが来たのだわ』と言ったなら、みっちゃんは信じるかしら?」
みっちゃんが答えて言うことには「信じないわ。借金取りなんてそうそう来るものじゃないし。」と。
金糸雀は続けて聞きました。
「みっちゃん、もしそこに翠星石もやって来て『借金取りが来やがったですぅ』と言ったなら、みっちゃんは信じるかしら?」
みっちゃんが答えて言うことには「もしかしたら、という気にはなるでしょうけど、たぶん信じないわ。」と。
金糸雀はさらに聞きました。
「みっちゃん、さらに蒼星石もやって来て『借金取りが来たよ』と言ったなら、みっちゃんは信じるかしら?」
みっちゃんはしばし考えて、答えて言うことには「信じちゃうかもしれないわね。」と。
金糸雀は膝をぽんと叩いて言うことには
「そもそも借金取りが来ることなんて殆ど無いのはみっちゃんが良く知っているかしら。
でも、3人が口をそろえて言うと、それがまるで本当のことのようになってしまう。これを『三人言いて道に借金取りを成す』と言うかしら。
いまカナが出かけていくnのフィールドは表の道よりも遠く、みっちゃんをからかって遊ぼうとする者は3人よりも多いかしら。
だからどうか、つまらない噂に惑わされないようにして欲しいのかしら。」
みっちゃんは答えて言うことには[[よく分かったわ。」と。
翌々日、果たして真紅がやって来て、みっちゃんに「借金取りが来たのだわ」と告げました。
次に翠星石もやって来て「借金取りが来やがったですぅ」と告げました。
さらに蒼星石もやって来て「借金取りが来たよ」と告げました。
しかし、みっちゃんは金糸雀の言葉に従い、逃げようとはしませんでした。
みっちゃんは、借金取りに身包み剥がされてしまいました。